CANYONBALL

CANYONでcannonballを達成するまでの記録

BRM1005東京1000 いってこいビワイチを400km膝痛でDNFした記録

過去最長のブルベ走行は600㎞と自宅往復の少し。 連日走行では今年の盆に北海道ツーリングをした際、220~240㎞を4日連続+前後に100数十キロずつというのが最長。

今回は10月5日に開催されたランドヌ東京の1000㎞ブルベ「いってこいビワイチ」を備忘に残す。

開催概要

スタート・ゴール: 石和健康ランド(山梨/石和温泉駅

日時: 10月5日(金) 06:00 (75時間制限) ※平日スタート

個人的制約: 10月8日(月)の昼に外せない予定有り

ルート:(R東京作成のRideWithGPSをスクリーンショットf:id:canyonball:20181018183647p:plain

走行戦略

ホテルの予約

今回は310㎞付近/640㎞付近に時間制限のあるPCが切られていたことから、330㎞を過ぎた辺り(丁度名古屋の金山)にホテルを取っていれば、往復連泊が安心して出来る設計になっていた。

ホテルへのドロップバッグはルール上問題ないため、ホテルで使うであろう着替えや充電器類、粉飴とBCAAはホテルに送っておくのが有利なのは自明だ。

ただし、同じホテルで連泊出来ない場合はドロップバッグを2つ作るか、二日目の早朝スタート時にドロップバッグを翌日のホテルに運搬する必要がある。今回はルート上の「ホテルいろは」が運良く連泊で抑えられた。

出走準備

現在、平日は新大阪でホテル住まいしている。BRMへの参加は10月4日(木)に仕事が終わったら新幹線で静岡に移動、静岡から身延線甲府に移動することになった。 月曜日に小杉の自宅から新大阪に移動する際は飛行機のため輪行も面倒だ。仕方なく「シクロエクスプレス」を利用して、10月4日の午後着で健康ランドロードバイクを配送させて貰った。 ※当然ながら、健康ランドにはロードバイクの配送可否を確認している

初日の走行計画

いつも通り、(風よけになる距離では)人の後ろにはつかないことを制約とする。

台風が南西にあったため、初日は海沿いに出てからは概ね追い風が予想された。 スタートから数十キロは苦手な身延線沿いを走ることになる。気力低下を懸念して海までは180[W]を意識して飛ばすことにした。 海沿いからは100[W]でのんびり走っても30km/hを超えるだろうという算段だ。 ホテルまで335kmをグロス21kmで走って16時間走行、22時着が私の走力なら無理なく走れるところだと考えていた。

二日目の走行計画

台風の位置の都合で琵琶湖西岸だけ強い向かい風と予想。 4時起床、5時出発。琵琶湖北端までおよそ100㎞をグロス18km/h程で走り、琵琶湖西岸は15km/h。南端からは強い追い風になるはずだったのでグロスは20km/hの想定であった。 これで大体19時間弱で24時までにホテルに戻る。

三日目の走行計画

台風が北側に位置するため強い追い風想定。 5時半起床6時半出発。ラスト340mを強い追い風に乗ってグロス20km/hで走れば日曜日中にゴール出来るという青写真。

石和健康ランドへの移動

木曜日17時、退勤。石和健康ランドへの移動を開始。

新大阪から石和温泉への移動経路は新大阪→静岡→甲府石和温泉→(タクシー)→石和健康ランド

なんと身延線が非常に時間がかかり、静岡から甲府までの45㎞程度に2時間程掛かってしまう。移動時間は5時間近くになる。

22:31、予定通り健康ランドに到着。

チェックインして、R東京の荷物部屋に自身のロードバイクがあることを確認。最低限の準備を済ませる。

スタート準備と失敗

4時頃起床して、昨晩買っておいたパンを食べる。700kcal程。

その後スタート準備を進めるが、

  • 心拍系を荷物の奥の方に入れてしまったようで見つからず

  • お尻の保護クリーム無し(Protect J1またはアソスのシャモワクリームが欲しかった)

となってしまった。こういったところに出張直参加での準備の難しさが出る。

それと一番の問題はGARMIN EDGE 520。北海道旅行中にmicro USBコネクタがモゲて充電出来なくなったので自分で分解修理したのだが、ここにきてまた端子の接触が悪く充電出来たり出来なかったりという状況にスタート前になった。

初日は走行中にずっと充電ケーブルを触り続け、非常にストレスが溜まったしグロス1km/h位は損したように感じる。

初日スタート ~ 通過チェック1

翌朝5時40分、ブリーフィング開催。ポケットソルトが1パック余っていたので欲しい人を募り、Twitter繋がりのKさんにお渡しする。(焦っていてお名前をよく聞き取れていなかったがその後判明)

さて、6時のC組(ほぼ最終組)でスタート。予定通り、海沿いの通過チェックまでは飛ばすつもりで走るが、スタート1kmでミスコース。復帰して1km程でパンク修理の方を発見し声を掛けたことで、6時組を2度も抜いて抜かれてとバタバタしてしまった。

甲府辺りで6時組で落ち着いて走っている方達から距離が開き、徐々に6時組先頭(とこの時は思っていた)のキャノンボーラーBさんが見えてくる。

Bさんを抜くと、後ろから「飛ばしすぎでバテますよ」「1000kmは守る走りに徹するのです」とアドバイスを頂く。

月曜日最終ゴール時間まで時間を使いきれるならそうしたと思うが、いかんせん月曜日に予定が入っているのでそれは出来ない。

伸るか反るかの博打で走るしかない私は予定通り飛ばすことにする。

75.5km(ミスコース有のためキューシートよりやや長い)の通過チェック1に173分で到着。

グロスは実に26.2km/hを記録していた。信号の少ない山梨・静岡とはいえこれは飛ばしすぎただろうか。

と思ったら、通過チェック1に到着して数分後にはBさん並びに6時スタートの大きなパックが到着した。皆結局飛ばしていたようだ。

通過チェック1 ~ PC1 ~ 通過チェック2

通過チェック1は6分の停止。途中でサッタ峠の入り口や駿河健康ランドの辺りで写真を撮りながら、見込み通り強い追い風に乗って楽に進む。

新しい朝がいつものように始まる。

道中、6時スタートA組で恐らく先頭を走られていたBIKE FRIDAY(ミニベロだ)の方と10km程ご一緒する。

どこかの海岸線で追い風が強く、あまり踏まなくても38km/h位で7km程走り続けたが後ろを着いてくる猛者だった。

PC1に到着。グロス24.5km/h程度。PC1も6分程の停止で再スタート。

途中12時ジャストにトイレ休憩を挟み、12時55分に通過チェック2に到着。トイレ休憩を挟んだにも関わらずグロス24km/hと予定より早すぎる。

ここまで補給はあんぱん1つのみのため、先着していたBさんに習って大休憩。

食事とトイレを済ませて、20分の大休憩を終えてリスタート。

通過チェック2 ~ 初日ホテル

リスタート直後に静岡県最南端で写真撮影。早すぎるので抑えるつもりで、ゆっくりし始める。

焼津港近辺で強い向かい風に見舞われる。この辺りで徐々に膝痛が出始め、出力を制限し始める。と丁度その後220㎞を過ぎた辺りで約1時間遅れスタートのOさんに抜かれてしまう。こちらも決して遅くないはずだが、異常に速い。

15:45浜名湖通過。

新居関所通過。

新居関所当たりまでは追い風が素晴らしく、膝痛がありつつも比較的余裕をもって走る事が出来た。

ここから北上のため追い風ボーナスは縮小。また渋滞も酷く、グロスは都市型ブルベのように低下していく。

20時10分、ホテル手前20㎞程のPC2に到着。グロスはぐっと落ち込んで22km/h。

膝痛が気になり始めてきたため、ホテルまではゆっくり走る。途中から出力を抑えたが、21時20分頃に予定より早いホテル着となった。

ホテル ~ 通過チェック琵琶湖湖畔近くのコンビニにてDNF

4時21分、21分の寝坊の後起床。

お尻のケアが出来ておらず、左股の内側に親指の先ほどの大きさの出来物が出来ている。加えて、昨晩丁寧にケーブルを刺して充電しておいたガーミンが充電できておらず残り20%しかバッテリーが無い。

とはいえ二日目を少し遅れて5時15分頃スタート。

進行方向には真っ黒な雲。パラパラと雨も降り始めており、どこでレインウェアを装着するかに悩むことになった。

さて、いよいよガーミンの充電が切れそうだ。途中途中でコンビニに何度も寄り、ケーブルを固定するためにセロテープを買う。 しかし何度固定しても充電は途切れ途切れになり、セロテープは雨に濡れて緩んでいく。

集中力は完全に切れた。

そうこうしている間に、木曽川長良川を超える。

川を越えて北上を始めると、長い広域農道に入る。しかしいよいよ雨足強く気温も低いが、屋根のある場所がない。

仕方なく雨に打たれて、R東京のスタッフさんやKさんと抜きつ抜かれつしながら農道終点付近のコンビニまで走る事になる。

ガーミンの固定を触っている最中に黒いバイクに赤い水玉模様の速そうな方に抜かれたが、走行ペースは殆ど同じだったため10m程離れて結構な距離を走る事になってしまった。

後ろについていると思われなかったか心配だ。この方は際どい信号のタイミングでさっと右折していかれて、こちらは2段階右折にハマり離れることが出来た。

養老・関ヶ原を抜けていよいよ米原への緩やかな下りに入る。

ここでついにモバイルバッテリーも水没し、ガーミンの記録とルート表示は終わり。

琵琶湖湖畔まで出れば知った道だ。キューシートさえあれば復路も同じルートなので走り切れる自信はある。

しかし関ヶ原への上りから膝痛が酷くなってきており、右足で踏み込むことは不可能な状態。辛うじてビンディングは付けたまま、力を入れずに回すことだけが出来た。

ガーミン無し、HRセンサーも無し。股の出来物はピンポン玉大。加えて膝痛。

DNFが頭を過ぎるが、琵琶湖まで出てもし膝痛が引けば走れるかもしれない。

米原市街が近づいてくると右足を曲げ伸ばしすることすら辛くなり、完全な片足ペダリング走行になる。

パンク修理中のベテランライダーに心配される。

琵琶湖が見えた。

やっとの思いで琵琶湖の通過チェックに到着する。R東京スタッフやKさんと出会う。

膝痛は引く気配が無い。悔しいが、私の初1000kmチャレンジは400kmを過ぎたここで終わりになった。

琵琶湖湖畔まで片足ペダリングして、米原駅から金山に戻る。

通過チェックでDNFの連絡を入れて、1㎞ほど離れた琵琶湖湖畔まで片足ペダリング

戻りも片足ペダリング。戻る際中に何名かとすれ違いエールを送る。

通過チェックのコンビニから米原駅に向かう道中では、キャノンボーラーBさんともすれ違い。

皆様にDNFを伝える。無念。

金山で1泊して健康ランドに戻り、帰宅。

DNF後は米原駅から金山駅に戻り、ホテルで1泊。

翌朝7時、ホテルを出る。

金山駅輪行準備をしていると、駅からランドヌールが出てきたので話しかける。

日本語が通じない。香港から参加された4名の内1名だ。カタコトの英語でDNFして石和温泉に戻る事を伝えてお別れ。

石和健康ランドに戻り、手配済みだったシクロエクスプレス用にロードバイクを梱包。翌週の東海道600リターンズのため、平日定宿の新大阪のホテルに送る。

東海道600も膝痛懸念でDNSのため、無駄に石和温泉→新大阪→武蔵小杉とバイクが旅をすることになった。

健康ランドに協力を依頼して、1000kmのブルベの準備・運営をして下さったR東京の皆様には感謝しています。

今年は後、10月27日のぐるっと安曇野(R東京)にエントリーしているが、出走は膝痛と相談です。

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