藤原岳まで、もう一息だ。
といっても、てっぺんはテーブルの向うのへり。テーブルの上は緩やかに波うっている。ところどころ石灰岩が顔を出す↓。
風の強い季節があるのだろう。アセビが刈り込まれたように纏まっている。成長点が紅葉している。山の樹では、春萌の紅葉は珍しくない。アントシアンはクロロフィルの素。植物によっては、葉緑素の原料を赤の色素で貯めるから、春と秋に紅葉する。
↓真紅のヤマツツジ。株は少ないが、きれいに咲いている。
中腹から振り返る↓。ヤマツツジは、ほんのちょっとしかない。
「天狗岩」が見える。今度来るときは、あそこまで脚を延ばしたい。
足もとの斜面は、コケ様の植物しか生えない。石灰岩のせいでアルカリ度が高いのだろう。
ガレ場斜面の拡大↓。ガレ場は、石灰岩片が動くので植生が生えない。
頂上付近↓。岩塊が集合。そのせいで水分が溜まるのか、ここだけ植生が復活している。
藤原岳 1145メートル 登頂。
山頂からの展望、左(東)から右(西)へ。奥に顔を出しているのが「竜ヶ岳 1099m」か。
「茶屋川」の谷間↓。
↑「天狗岩」(右端)と「御池岳」。↓北側。藤原町の低地。
来た道を下りる。
「藤原山荘」の近くで、小さい花を見つけた。ムラサキサギゴケらしい。苔ではなく、シソ目の双子葉類。匍匐茎で広がる多年生。
ずいぶんと晴れてきた。麓がはっきり見える。国道が走っている。手前の市街が三岐鉄道沿い。
「八合目」から「聖宝寺道」に入る。こちらは人が少ないが、径は急で健脚向き。
勾配が緩やかになればルンルンだ。
↓涸れ沢の底を歩くようになっている。といっても、歩いてみると崖とかはない。雨が降らない限り安全なルートだ。
砂防ダムを越える。
「聖宝寺」に到着。
まだ日が高いので、東海自然歩道を散策しながら駅へ向かう。
今朝の橋の上から撮ってみる。そらは、すっかり晴れ上がった。
踏査記録⇒:YAMAP
タイムレコード 20230527 [無印は気圧高度]
(1)より - 1233「藤原山荘」入口[1090m]1237 - 1250標高1078メートル地点・休憩[165m]1318 - 1340藤原岳[1145mMAP 1147m 1136mGPS]1355 -1410「藤原山荘」入口1417 - 1450「八合目」分岐点1510 - 1640聖宝寺[838mGPS] 1658 - 1740「西藤原」駅。