【新卒辞めたい】相談相手に「上司と同期」だけは選んではいけない理由

2021年12月1日

  • 新卒で入社した会社を辞めたい…。こういう相談って誰にすべき?
  • 最初に相談するならやっぱり上司?
  • 同期や同僚に相談するのってどう?

新卒で入社する会社というのは、誰にとっても特別な存在ですね。

人生で初めて体験する「社会人としての仕事」を教えてもらう場ですし、

人によっては社会の厳しさを身をもって教えられることもあるでしょう。

ただ、そんな特別な会社であっても

退職という選択を検討せざるを得ないケースもあります。

厚生労働省が令和3年10月22日に発表した統計によると、

大卒で新卒入社した人のおよそ3割(31.2%)が、

↓3年以内に退職しているようです。

管理人

新規学卒就職者(平成30年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で約4割(36.9%)、

新規大卒就職者で約3割(31.2%)となりました。

厚生労働省「新規学卒就職者(平成30年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率」

↑もちろん、こうした人たちの多くも

「ある日突然会社を辞める」という決断をしたわけではないでしょう。

自分一人で悩むのはつらいことですし、

判断違いをすることもありますから、

まずはまわりの人に相談することを考えるのが普通です。

管理人

問題は「退職の相談を誰にすべきなのか?」ですが、

結論から先にいうと「上司と同期」にだけは退職の相談はすべきではありません。

この記事では、なぜ上司や同期を退職の相談相手に選ぶべきではないのか?について理由を解説するとともに、

退職の相談をすべき2種類の人について説明していきます。

いま「新卒入社した会社を辞めたいけど、誰に相談していいのかわからない」と不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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なぜ、退職の相談は「上司と同期」にはすべきでないのか?

新卒 辞めたい 相談

(他の問題なら別ですが「退職の相談」だけは直属の上司にすべきではありません)

 

仕事を教えてくれる「直属の上司」は、

仕事の上ではもっとも身近な存在であることが多いでしょう。

しかし「退職についての相談」に限っては、直属の上司には相談してはいけません。

(というか、相談相手としてもっとも避けるべき相手です)

なぜなら、万が一あなたが仕事を辞めたとしたら、

それは上司自身の人事評価にマイナスになるからです。

会社という組織の中で、部下をもって働いている人(管理職)のもっとも重要な仕事は「部下を辞めないようにモチベーションを維持すること」です。

なので、あなたが退職することは、

上司にとって「自分自身の管理職としての評価を下げること」につながるのです。

直属の上司に仕事を辞めたいと相談しても、

「辞めないほうがいい」「今の仕事を続けるべき」

というアドバイス以外は基本的に返ってこないでしょう。

あなたが退職した時に、上司自身がこうむることになるリスクや評価を考慮するからです。

会社の同期に相談しても良いアドバイスは期待できない

上司に次いで話しやすい存在として「同期」がいますが、

他の問題ならまだしも、彼らも退職についての相談相手には選ぶべきではありません。

あなたの同期は、あなたと同じく「社会人になったばかりの人たち」です。

みんなそれぞれ自分のことに手一杯で、

相談されたとしても本当にあなたのことを真剣に考えてアドバイスしてくれる人は少ないでしょう。

今の自分がまわりの同期から相談されたとイメージしてみてください。

転職経験もなく社会人経験も短いなかで、

辞めたいと相談されてもどのようなアドバイスをしたらいいか悩みますよね。

おそらく「今はきついけど、仕事に慣れてきたら楽になるはずだからもう少し頑張ってみよう」か、

ライバルが減るのが自分にとって好都合だと考える人は「辞めたほうがいい」と安易に転職をすすめるケースもあるでしょう。

さらにいうと、あなたが相談した内容が社内に広まってしまうリスクすらあります。

同期を退職の相談相手に選ぶことは絶対に避けてください。

仕事辞めたい新卒が相談していいのは「この2種類の人たち」だけ

新卒 辞めたい 相談

(仕事辞めたい新卒は、この2種類の人たちに退職の相談をしましょう)

 

それでは、退職の相談は誰にもしてはいけないのか?

自分自身で考えて行動しないといけないのか?というと、そんなことはありません。

↓以下の2種類の人たちであれば、

退職についての相談をしたときにリスクなく有益なアドバイスをしてもらえる可能性が高いです。

  1. 仕事上の利害関係がなく、自分よりも経験豊富な友人・親族
  2. 転職エージェント(キャリアカウンセラー)

1.仕事上の利害関係がなく、自分よりも経験豊富な友人・親族

これには自分の親や兄弟、学生時代の先輩などが当てはまります。

あなたの立場になって考えてくれたり、何が最適の選択なのかを自身の経験を踏まえながらアドバイスしてくれるはずです。

しかし、現実的にはなかなかこのような人が存在しないか、

いたとしても人数が少なく少数意見しか得られないことが多いのが現実ですね。

相談相手として選択するには難しいかもしれません。

2.転職エージェント(無料で相談可能)

現実的かつ最適な相談相手としては、

転職エージェント(キャリアカウンセラー)が挙げられます。

転職エージェントにお金を払うのは採用を行う企業側だけなので、私たち求職者は無料で相談することができますよ。

彼らは転職活動についてのプロなので、

あなたと同じように新卒で入った会社を辞めたいという相談も多く受けています。

具体的なアドバイスをもらうことができますよ。

重要なのは「長期的な視点」でアドバイスをくれる相手を選ぶこと

新卒 辞めたい 相談

(「長期的な視点に立ったアドバイス」をくれる相手を相談相手に選ぶことが大切です)

 

1.で見た「利害関係がなく、自分よりも経験豊富な友人・親族」は、

あなたの悩みに対して理解を示したり、

彼ら自身の経験に基づいて意見を述べたりしてくれるかもしれません。

しかし、あなたの長期的なキャリアまで考慮した「今後めざすべき方向性」について具体的な提案をしてくれるケースは少ないでしょう。

(彼らはプロではありませんので)

この点、転職エージェントは「あなたが今後なにをどうすべきなのか?どういう方向性でキャリアを積み上げていくべきなのか?」について詳細なアドバイスをくれます。

ある程度経験を積んだ転職エージェントなら、

過去に1000人以上の人から退職についての相談を受けているケースもありますからね。

転職エージェントは今すぐは転職する気がない人も相談することができます。

「なんとなく今の仕事は自分に合っていないと感じる。世の中には他にどういう仕事があるのか見てみたい」

ぐらいのテンションの人でも、いろいろアドバイスをもらうことができますよ。

具体的な求人を見せてもらえるので、

いまの自分にはどういう選択肢があるのか?に気づけます。

「今の仕事がどうしても辛くなったら転職もある」という

良い意味での「逃げ道」を作ることができるのも大きいですね。

管理人

転職エージェントは、いざ転職活動を始める際には二人三脚でサポートしてくれます。

(書類選考対策や面接対策、企業側の人事担当者との年収交渉など)

転職エージェントに相談(面談)するのは無料ですし、

自分に合わないときにはいつでも利用を中断できるのでリスクはありませんよ。

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