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核攻撃能力脅威に対して敵基地攻撃能力と防禦能力の整備計画が肝心要か ブースターの落下問題はシェルター整備で解決か

2020-11-30 13:37:04 | 連絡
【大量破壊兵器核攻撃能力西大陸半島北朝鮮の脅威】
<防衛整備計画は敵基地攻撃能力整備と攻撃防禦能力整備が車の両輪同期作戦行動整備計画が肝心要か>


【ブースターの落下の問題】
<北朝鮮の核攻撃脅威情勢監視状況


に応じて住民は、防災行政無線、携帯電話アラーム要請に対応し、シェルター避難か>

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By - NEWS ONLINE 編集部  公開:2020-11-27  更新:2020-11-27
ニュース飯田浩司のOK! Cozy up!飯田浩司河野克俊
「イージス・アショアの代替策~イージス艦を増やす案が「現実的ではない」理由」
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月27日放送)に前統合幕僚長の河野克俊
<河野 克俊(かわの かつとし、1954年(昭和29年)11月28日 - 66歳。)は、日本の海上自衛官。第31代・海上幕僚長を経て、第5代・統合幕僚長。
が出演。イージス・アショアの代替案として防衛省が推しているイージス艦を増やすという案について解説した。
■イージス・アショア~代替策はいかに
■朝鮮が度重なるミサイル発射実験を行い、日本国内に危機意識が高まる
■イージス・アショアの導入を決定
■納得のいかないイージス・アショアの配備停止とその理由
河野)そういう時代背景があり、我々は進めて行ったわけなのです。そして、今年(2020年)6月、当時防衛大臣だった河野大臣がイージス・アショアの配備計画の停止を表明されました。私はこれについていろいろなところでコメントを求められるのですが、私はこれについて「納得いかない」とコメントしているのです。それはなぜかと言うと、
①まず北朝鮮の脅威です。いまミサイルは飛んで来ていませんが、北朝鮮は1発の核もミサイルも放棄していないのです。そう言う意味では、本質的な脅威は一切変わっていない。
②2番目が、やめた理由というのが、ブースターの落下の問題なのです。イージス・アショアが発動されるときというのは、日本の存亡の危機のときなのです。絶対に撃ち落とさなくてはいけないというときなのです。
飯田)ミサイルが、こちらに向かって飛んで来ているというときですものね。
 
河野)平時に、ブースターが基地の外に落ちて来るとなれば大問題だと思いますが、そういう危機的な状況のときですから、「まずは撃ち落とす」というのが優先なのです。そのブースターについても、やりようがあったと思うのです。情勢の変化がないのに、いきなり飛んで来るということはないと思うので、情勢の推移を見て、避難をしていただく、あるいはシェルターをつくって住民の方々の安全を確保するという手段があったと思いますし、


現にこのブースターの問題が解決されなくても、
陸上自衛隊のむつみ演習場のある萩市の方々には受け入れるという決断をしていただいていたのです。その直後に自らやめるということになってしまったので、これはなぜなのかと思いました。ということで、私としてはいまでも納得がいかないのですが、そのときの議論としては、「いままでの防御」と言っているのも限界があると。やはり攻撃も考えなくてはいけないのではないかという議論になったので、それならばわかるということなのです。そこで、敵基地攻撃をどう持つか、持たないかという議論になり出したのです
飯田)安倍総理の退任会見でそれを言い、さらに談話も出ましたよね。
河野)そうです。ただ、談話は閣議決定されていないので、安倍総理の気持ちを述べられたという位置づけなのです。私としては、もともと納得がいかなかったのですが、もう1度白紙に戻して、「攻撃も考えて検討しよう」ということだったので、「そういうことならばわかる」ということだったのです。
飯田)なるほど。
■イージス艦を動かすには300人の人員が必要~人員をどう確保するのか
河野)しかし、この敵基地攻撃の話は先送りになってしまい、いまこのイージス・アショアの代替策として、石油採掘リグの上に置くとか、民間の商船の上に置くとか、専用艦をつくるとか、イージス艦をつくるなどという案が出て来たわけです。そして、いまは報道によると、イージス艦をつくる方向でやっているということなのですが、イージス艦をつくると言っても簡単な話ではなく、海上自衛隊としてはイージス・アショアがあると言う前提で、それを陸上自衛隊が運用するということでした。それで今後はイージス艦は8隻で打ち止めにして、イージス艦は大体300人くらい乗っているのですが、よりコンパクトな90人くらいの船を毎年2隻ずつつくって、東シナ海の中国への対応に持って行く方向に舵を切り、その最初の艦が先立って進水しました。「くまの」という船です。そして、ここからまたイージス艦を2隻持つということになると、人はどうするのか。人とお金の資源は限られていますから、もう1回考え直さなくてはいけないということになります。私ももうリタイアをしましたけれども、海上自衛隊としては、そんなに簡単な話ではないと思います。 
飯田)いまの話を伺うと、ミサイル防衛がそちらにリソースが割かれるということになると、今度は東シナ海をどうするという問題に発展し、ミサイル防衛だけではなくて日本の防衛全体の話になって来るわけですね。
河野)人という観点から考えますと、コンパクトな船、FFMというのですが、フリゲートですね。この船に必要な人員は90人なのですが、これを帝国海軍もやったことのないシフト制というものを導入します。2クルーつくって、これで人員を効率的に使って、船をよりよく動けるようにする。しかも乗員は1クールは休める。
飯田)これは陸上で休めると。
河野)そうです。そうやって少ない人員をやりくりして、負担を軽減し、なおかつコンパクトにしましたので、それほど人員も必要ないのです。こういう方向に知恵をしぼって持って行ったわけです。
飯田)なるほど。
野)ところが、イージス艦を持つとなると、300人くらいいるわけです。単純計算で600~700人をもう1度準備しなくてはいけなくて、しかも教育もしなくてはいけない。
飯田)そうですよね。いきなり配置することなんてできないですものね。
■制約があり人員の確保が難しい海上自衛隊
飯田)しかも海上自衛隊は募集が大変だと言われます。
河野)やはり船の上となると、時間が制限され、Wi-Fiも常時つながらない。陸上にいるよりも制約がかかるのは事実です。それを乗り越えてもらって、使命感を持ってもらい、海洋国家日本の防衛のために参加してもらおうと、八方手を尽くしていますが、大変募集が厳しいのは事実です。
飯田)そもそも少子化で若い人の数が減っているなかで、取り合うと。いろいろなことを考えてやっていたのに、一気にご破算になってしまったような。
河野)一気にご破算とまではならないかも知れませんが、イージス艦を2隻つくることになると、相当な組み替えをしなくてはならないのは事実だと思います。
■日本をいかに守るか~防衛オンリーでいいのか
飯田)一方で敵基地攻撃能力の議論はまったく進んでいないということで、二者択一のような議論をする人もいるではないですか。しかし、両方必要なのですよね?
河野)防御はもちろん大事ですが、防御と攻撃がコンビネーションして日本の防衛体制が高められるのです。「攻撃は一切持たず防御だけ」となるとアンバランスになるということと、一般論として、攻撃兵器と防御兵器を比べた場合、防御兵器の方がお金がかかります。歴史を紐解くと、防御と攻撃のシーソーゲームなのです。一般論としては、攻撃が先行して、それに対して防御が追い着く。やはり防御側は不利な面もあるのです。「防御オンリー」というのはどうなのでしょうか。目的は、「日本をいかに守るか」ということですので、「そのためには何を持つべきか」という論点から、議論を進めていただきたいと思います。始めから制約をかけるのではなく。
飯田)大目的が何かと。
河野)そうです。



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