「日本人はどうやってモラルを学ぶの?」

これに答えられる日本人はいない。
仮に答えたにしても解答ではなく回答になる。
そう、日本にはモラルを学ぶ場が存在していないのだ。


では外国ではどのようにモラルを学ぶのかというと

「宗教を通じ考え方を学ぶ」

というのが外国での一般的な考え方だ。
考え方が統一されるといえばその通りだが、モラルというものに個人差は必要ないはず。

やれ、個性豊かな子供に~とか客観的に物事を判断する力を~などと親がよく言うが、それは親のエゴであり、世界のルールは決められている。その中で物事をしていくのだからルールを学ぶというのはこの世界を生きる為に必要なことである。それがルールでなくマナーやモラルだとしても同じ事。
日本はグローバル化しておりいくら英語が話せても常識が無ければその人材が使えることはなく名声を得ることも難しいだろう。



宗教というと怖いイメージがあるが、それはカルト宗教のことであり普通の宗教とは関係が無い。
日本は世界的に見てもカルト色が強い宗教が多くそのほとんどが一般的にはそこまでカルト宗教だとは思われていない。日本でカルトといえばオウム真理教位しか思い出す人はいないのではないだろうか。

宗教の信者は大半が良い人達だが、一部ニュースで見るような過激派が存在する宗教もある。
だが彼らは異端児であり、有名なイスラム教のISでさえ同じイスラム教の人達は嫌悪感を示す。あれは同じ宗教では無いと。

一部の人間が起こすことでその全てを悪とする文化は日本にはある。
学校の先生が教えてくれたことだが

「一人の生徒が事件を起こすことでその学校全体が不良生徒だと言われる」

これはその通りで、自分が行っていた学校は不良生徒が多いと言われていたが、荒れている様子は無く被害に遭ったこともない。つまり単なる噂話に過ぎなかったのだ。もちろん個人が起こした犯罪はあったようだがあくまで一人。
これと同じ事が宗教にも言え、たかだか一人が起こした事件がその団体全てが悪いと決めつける風潮が日本が宗教嫌いの国である所以だろう。

例えば、日本人が犯罪を犯したとする。そうすると

「日本は危険な国だ」

と言われるのと同じ事。どの国にも犯罪者はいるでしょ?日本は治安悪いですか?銃弾飛び交っていないし、マイアミみたいに死体が転がっているわけでもない。
このようなレッテルは不快なものといえる。だが同じ事を他にしているのとまた日本人の考え方なのです。




私に質問した外国人はとにかく驚いていたのを今でも覚えているし、個人的にもそういえば学ぶ場所ないよなとその件で思わされるようになった。

別に宗教を推奨しているわけではないが、考え方を学ぶのに適した場所ではあると思う。
そして、そのような考え方を子供のうちから学ばせるべきだと思っている。つまり学校教育でもっと踏み込んだ授業が必要だと私は考えている