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大きくフォルムが変わったシビック「FD2」

2007年にデビューしたFD型シビックは、それまでのシビックの伝統ともいえた3ドアハッチバックから4ドアセダンへと大きくスタイルが変わりました。

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それにより全体的なスタイリングも低くなり、大きなリヤウイングも相まってよりレーシーな印象になりました

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4ドアセダンがもたらす居住性の向上

ドアが後部に追加されたことによってリヤシートへのアクセスが容易になり乗降性が向上しました。全長が伸び足元にも余裕があります。ただしリヤシートには二人しか乗れません。ベースグレードはリヤに三人乗れるので五人乗りですがタイプRだけは4人乗りです。スポーツ走行前提のタイプRでは五人乗りだと不都合な点があったからではないかと考えられます。

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限界近くまでチューニングが施されたエンジン

FD2に搭載されたエンジンも先代のEP3と同じK20Aエンジンですが、出力向上のためさらにチューニングが施されています。エンジンの成型にはNSXと同じ技術が用いられ、これにより吸気効率の向上が図られています。他に圧縮比の向上やエキゾーストマニホールドの形状をより抵抗が少ないものに変更するなど、市販車では限界に近いところまで徹底的なチューニングが施された結果、

                   最高出力:220PS→225PS

               最大トルク:206N・m→215N・m

というように出力とトルクともに先代よりアップしました。特に出力については10馬力アップしている回転域もあるようです。

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足回りも今までとは違う形式に変更

 今までのek9,ep3は伝統の前後ダブルウィッシュボーンでした。この形式はレーシングカーと同じサスペンション形式ですがFD2からフロントが一般車に多く用いられるストラット、リヤがダブルウィッシュボーンの進化系であるマルチリンクに変更されました。その理由としてはリヤの剛性を高め、フロントを柔らかくすることによってフロントタイヤに荷重をかけやすくするためだそうです。

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FD2の中古車相場

200万円以上するものがほとんどです。中でも極上のものは300万円近いものもあります。修復歴ありで10万キロ以上走っているようなものでも100万円を切る個体はありません。セダンで使い勝手がよくて子供がいる家庭でも不便にならずしかも速いというのが人気の理由ではないでしょうか