











日本も未だ捨てたものではないなと或る種の救われた想いに。
暫く間が空いてしまいました。
今回の飯森&群響の演奏は・・・・。
第1楽章冒頭の導入部はややあっさり感が否めなかったものの、提示部の最初の頂点に達し改めて第1主題が確保される箇所辺りから、その切実な表現に、聴いていて次第にしばしば涙が滲むように。
提示部終盤の音楽の高潮から展開部に於ける生への憧れと死への恐怖との相剋の体現、展開部終盤に於ける冒頭動機の肺腑を抉るような最強奏、そして一層の切実さを伴った第1主題の再現、コーダの夕映えのような美しさ・・・・。
第2楽章の運動性・諧謔性の表出も充分なものがあったと思います。
第3楽章主部の尖鋭性の緻密さと痛烈さとを併せ持った表現と終楽章を予告する中間部の束の間の天上的美しさとの対比の現出、一層の凄愴さを伴った主部の回帰、コーダの悪魔的な迄の壮絶さ。
そして・・・・深々と開始されたアダージョの第4楽章の、心に深く染み通り、時に激しく心を揺さぶる真摯な表現。コーダの最後のAsの音が静かに消え入った後の長い沈黙も素晴らしかったと思います。
先述の第1楽章途中からしばしば滲んでいた涙が、第3楽章中間部以降はもう涙腺決壊状態に。
マーラーの「第9」と云うと、これ迄に聴いた数々の実演の中では、2001年1月のSKO東京公演に於ける小澤征爾、2004年5月の都響横浜公演に於けるガリー・ベルティーニ、2012年12月の読売日響第521回定期演奏会及び2019年4月の大阪フィル第527回定期演奏会に於ける尾高忠明、





















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