生か死か第三の状態か。死んだ細胞が新たな生命体へ:アラバマ大学の衝撃実験


「死んだ細胞が再び動き出す?」 アラバマ大学で行われた驚きの研究が、生命の定義を揺るがす可能性を秘めています。この研究では、栄養、酸素、そして特定の化学物質を死んだ細胞に与えることで、新たな生命体が誕生する可能性が示唆されました。まるでSF映画のようなこの研究結果は、私たちが生命について抱いていた常識を覆し、新たな生命観を提示しています。




生か死か第三の状態か。アラバマ大学の衝撃実験とは

アラバマ大学の衝撃実験はどこに発表されたの?
研究が発表されたメディアアメリカ生理学会(American Physiological Society、APS)
アメリカ生理学会についてアメリカ生理学会(American Physiological Society、APS) は、生理学に関する世界最大級の学術団体です。APSが発行する学術誌は、生理学分野において非常に高い権威を持ち、多くの研究者が自身の研究成果を発表する場として利用しています。

アメリカ生理学会(APS)は、生理学に関する世界でも非常に権威のある学会の一つです。アラバマ大学の衝撃実験はAPSに論文が掲載されたということは、その研究が厳格な査読プロセスを経て、学術的に認められたことを意味します(AIの回答)。とまあ、かなり権威のある所に発表されており、あながち都市伝説の類のようなものとは言えないようです。

カエルの皮膚がオタマジャクシになった?

え?カエルの皮膚がオタマジャクシになった?なバカな。と思いますよね。流石にオタマジャクシにはなれなかったですがそれに匹敵する驚きのものになってしまったのです。細胞に栄養、酸素、生化学的刺激が十分に与えられた場合カエル本体は死んだにも関わらず、カエルの体の一部(今回は皮膚)が新たな機能を備えた「多細胞生物」に変化して生き永らえることができる可能性が示されたのです。またこの多細胞生物は繊毛を有し自由に泳ぎまわる事ができるようでその姿がオタマジャクシに例えられたというワケです。

どうしてそんな事が起こるかというと、一般に生物の死とは「生命活動の不可逆的な停止」と定義され

  • 心臓の停止: 心臓が拍動を停止し、血液が循環しなくなる状態
  • 呼吸の停止: 肺が呼吸運動を停止し、酸素を取り込むことができなくなる状態
  • 脳の機能停止: 脳波が平坦となり、意識や反射が完全に消失した状態

これらの状態が同時に、または短時間のうちに連続して起こることが、従来の死の定義とされてきました。

しかし、実際には細胞ベースではこれらの定義を満たしてしまった後でも数日間も生き永らえることができる細胞が存在するのです。

なんだ!細胞の寿命の違いと延命措置が見つかったという事ね!と思った貴方は早合点です。今回の発表のキモは「その細胞が自立した生物と認められる要件を満たしているものに変質した」という点です。何だか物凄く気味が悪い話なのです。

そしてさらにこの実験の気味の悪さはこれ(ゼノボット)だけにとどまらないのです。

生物の要件

一般的に、生物は以下のような特徴を備えていると考えられています。

  • 自己複製: 自らと同じものを作り出す能力。
  • 代謝: 環境からエネルギーを取り込み、それを利用して自己を維持し、成長する。
  • 恒常性: 体内の環境を一定に保とうとする働き。
  • 進化: 環境の変化に対応して、遺伝子に変化が生じ、種として進化する。
  • 反応性: 外部の刺激に対して反応し、適応する能力。

これらの特徴をすべて満たすものが、一般的に生物とみなされます。

アンソロボット!それはヒトの細胞でも発生した新生物!

研究チームはヒトの肺の細胞をつかって同様の実験をしました。そして結果はカエルの皮膚細胞の場合と同じく「その細胞が自立した生物と認められる要件を満たしているものに変質した」というのです。

研究チームはこれを「アンソロボット」と名付けました。

イメージ図

驚くべきことにこのアンソロボットはヒトゲノムを完璧に備えているのです。しかしその姿は菌のような単純な生物の姿をした何かなのです。驚くというか圧倒的な気味の悪さに襲われます。

ゲノムとは、生物が持つ全ての遺伝情報の総称です。遺伝子だけでなく、遺伝子の発現を制御する情報なども含まれます。その情報量は約750メガバイト(概算約30億塩基対)

研究者はこれらのアンソロボットやゼノボットは将来的に精子や卵子に再生させたりそれ自体を本体クローンに成長させることも不可能ではないかもしれないと思っているらしいです。とは言えそれは相当将来の話でしょうけど。何故ならこの研究はまだ初期段階です。

生か死か第三の状態か

それにしてもこの気味の悪いアンソロボットやゼノボットの存在を示す研究結果は生命の生とは何か、死とは何か、これらの「新生物」は何かという哲学的問いかけを否応なしに我々に投げかけてきます。

もし「生命とは独立した細胞の集合体」であり、ただし部位によってはその独立性を消し去り全体の部品になったものを含めた集合体であると定義したならこの気味の悪いアンソロボットやゼノボットは「それほど驚く事では無い」のかもしれません。

そうは言っても意識はどう説明できるんだ!と反論したい方もいらっしゃるでしょう。しかし意識についても受動意識仮説の言説に従って考えればそれほどこだわる必要はなくなる可能性があります。受動意識仮説は、意識が脳全体の分散的な活動によって生み出されると考えます。この考え方を細胞レベルに落とし込むと、個々の細胞が意識の要素を担っている可能性が考えられます。

アンソロボットやゼノボットはその元となった生物のゲノムを全て持っています。ゲノムに含まれるDNAには遺伝情報の全てが入っています。そしてそのDNAという設計図を読みとるルール(遺伝暗号)は地球上の全生物共通ルールに従っています。

私見にすぎませんがこれらの状況を鑑みれば将来、培養(育成)技術が開発されればクローンをつくる事は十分可能な気がしてなりません。ただしそのクローンと元の本人がどういう関係なのかは全く私の理解を超えていますが・・・・。みなさんはどう思われますか



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