1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 4 | 1 | 1 |
ヤクルト | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1X | 4 | 9 | 1 | 1 |
勝利投手:長谷川 宙輝(1勝0敗0S) 敗戦投手:山﨑 颯一郎(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ヤクルトは、先発・吉村が6回3安打1失点の好投。開幕カード2戦目の先発に指名されている右腕が、順調な調整ぶりを披露した。一方のオリックスは、ディアスが待望のオープン戦第1号をマーク。持ち前の長打力を見せつけ、アピールに成功した。
◆オリックスの新外国人、ジョーダン・ディアス内野手(24=アスレチックス3A)に待望の1発が飛び出した。2回の先頭で、2ストライクからの3球目の変化球を捉え、左翼スタンドへ弾丸ライナー。「2ストライクと追い込まれていましたが、少し浮いてきたボールをしっかりと捉えることができました」と自賛のソロになった。オリックスベンチからも左翼スタンドのオリックスファンからも大きな歓声があがった。ディアスの1号は、チームにとってもオープン戦1号。12球団で唯一本塁打が出ておらず、攻守の要、森友哉捕手(29)が故障で戦列離脱するなど開幕に向けて不安材料が続出していた。そんな中で、新戦力が存在感を示した。
◆ヤクルト吉村貢司郎投手(27)が6回3安打1失点と好投した。初回は3者連続三振でスタートとした。失点は2回先頭のオリックス・ディアスの左翼席への先制ソロだけ。3回2死二塁では太田をフルカウントから外角高め直球で空振り三振に仕留めた。球数78で1四球だった。開幕2戦目となる29日巨人戦(東京ドーム)の先発が決まっている右腕は「ストライク先行でいけたのが1つよかったかなと思うんですが強さっていう意味では、もう少し出していきたいなと思います。しっかりと試せるだけ試して、いい状態で開幕を迎えられたら」と手応えと課題を口にした。
◆ヤクルトのドラフト2位モイセエフ・ニキータ外野手(18=豊川)が1軍"初出場"した。7回2死から代打で登場した。オリックス九里の外角低め135キロシュートをフルスイングした。結果は二飛だったが、スタンドからは温かい拍手が注がれた。
◆オリックスは新戦力が待望の1発を放つも、オープン戦初のサヨナラ負けを喫した。2回、4番に座った新外国人ディアスが左翼スタンドに先制ソロ。「春のキャンプから準備をずっとしてきた中で、今日やっといい結果が出たかなと思っていますし。しっかりとシーズンに向けての準備ができているかなと思っています」。手応えの1発は、12球団で最も遅いチーム1号。攻守の要、森の故障による開幕不在が決まった中、4番候補の1発は光になるはずだった。だが、勝てない。9回に登板した山崎が3安打で2死満塁とし、最後は丸山和の打球をはじいてサヨナラ打に。相手打線は若手や新人。打球がベースに当たるなど不運もあったが、リーグ3連覇を支えた中継ぎ右腕の実績からすれば、圧倒できるイニングだった。「出力自体はトータルすると出てきてはいる。ただ、入りのところは課題になっている感じはしますね、最近」。後味の悪い幕切れに岸田監督の顔はさえなかった。
◆ヤクルト塩見泰隆外野手(31)が攻守にハッスルし、復活を印象付けた。「3番中堅」でスタメン出場した。6回先頭、オリックス九里のスライダーを左翼席に運び、オープン戦1号とした。中堅守備では3回1死二塁の場面で、左中間前寄りの打球をスライディングで好捕した。昨年5月の左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板の手術から戦線に戻ってきた塩見は「まだ感覚的なズレはあるので練習や打席の中で修正していけたら」と開幕スタメンを照準に定め、調子を上げていく。高津監督は「本人も目を慣らすというか、体を慣らすというか、試合の感覚を取り戻す作業が中心だと思います。その中で守備だったり、塁上でというところはなかったですけど、今日みたいな思い切ったバッティングができるというのは少しずつゲーム勘を取り戻しつつあるかなと思います」と話した。
◆ヤクルトの育成ドラフト4位松本龍之介捕手(20=関西独立・堺)が1軍"初安打"を放った。9回先頭、代打でオリックス山崎から右前打。サヨナラ勝ちの突破口を切り開き「こんなチャンスはない。来たストライクは全部振ろうと思っていた。自信になります」試合前には新入団選手のお披露イベントがあり、ドラフト2位モイセエフ・ニキータ外野手(18=豊川)らも含め2軍の新人も1試合限定で1軍戦に出場した。
◆ヤクルト丸山和郁外野手(25)がサヨナラ打を放った。同点の9回2死満塁、オリックス山崎から投手強襲安打を決めた。「まずは自分が生き残るためにやっている。その上でオープン戦から勝てる雰囲気を継続できたのはよかった」と激化する外野レギュラー争いの中で結果を出した。チームは5連勝となり、オープン戦8勝3敗で首位に浮上した。
◆オリックス九里亜蓮投手(33)が中5日で先発に臨み、オープン戦登板3試合目で最長7回を投げた。2回に2点を失い、練習試合を通じての通算無失点は12イニングで途切れ、6回にヤクルト塩見に初被弾。7回3失点の結果に「2回の2失点は四球から始まってますし、防げる失点ではあると思うので、そういうところをまた詰めていきながら」と課題に。ただ岸田監督は「よかったと思います。クオリティーもしてますしね」と評価。開幕第3戦目となる30日楽天戦(京セラドーム大阪)の先発が見込まれる。
◆ヤクルトが試合前に、新入団の選手お披露目会を開催した。ドラフト1位の中村優斗投手(22)=愛知工大=や、同2位のモイセエフ・ニキータ外野手(18)=愛知・豊川高=ら新人選手9人に加え、楽天からFAで加入した茂木栄五郎内野手(31)、新助っ人のマイク・バウマン投手(29)=前マーリンズ=ら8人を紹介した。合計17人がホーム用である赤のピンストライプのユニホーム姿でグラウンドに登場。スタンドからは拍手が沸き上がり、球場は歓迎ムードに包まれた。
◆オリックスの新外国人、ジョーダン・ディアス内野手(24)=前アスレチックス傘下=が来日初本塁打を記録した。二回先頭でヤクルト先発の吉村の3球目、外角のフォークを完璧に捉え、左翼席に運んだ。試合前時点でオープン戦打率・222(18打数4安打)だった助っ人に待望の来日1号。チームにとってもこれがオープン戦初本塁打となった。
◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(31)が〝今季1号〟ソロを放った。2-1で迎えた六回先頭。オリックス・九里が投じた2球目の変化球を強振。大きな放物線を描いた打球は、左翼席に着弾した。この日、主砲の村上が上半身のコンディション不良で離脱。4番の離脱とチームにとって痛手の中、1月にリハビリをともにしていた背番号9が持ち前のパンチ力で存在感を示した。
◆オリックスは終盤に相手のミスで同点に追いついたが、九回に山崎が打たれてオープン戦初のサヨナラ負け。3連敗を喫した。二回に先頭で新外国人のディアス(前アスレチックス傘下)がヤクルト先発・吉村のフォークを完璧に捉えて左翼へ来日初アーチ。これがオープン戦11試合目でチーム初本塁打となった。広島から海外フリーエージェント権を行使して加入した先発の九里は今季最長の7回を投げて3失点でまとめ、開幕へ順調な調整ぶりをアピールした。1-3で迎えた七回に四球と二塁打などで1死二、三塁とし、ヤクルトの4番手・清水のボークで得点。その後、若月の三塁へのゴロが相手の失策を呼び、同点に追いついたが、勝ち越すことはできず。九回に登板した山崎が連打などで満塁のピンチを招き、丸山和に内野安打を許して決勝点を献上した。
◆球界最年長45歳の石川雅規投手が、本拠地・神宮での開幕戦となる4月1日の広島戦で先発を務めることが15日、決まった。この日のオリックスとのオープン戦後に行われた出陣式で、高津臣吾監督(56)が「神宮での開幕は4月1日、広島カープを迎えてになります。その日は石川雅規。神宮での開幕投手を務めてもらいます」と明言。球場中が沸き上がった。2年ぶりの開幕ローテーション入りを決めた左腕は「ホームの開幕はすごく大事なゲームになると思う。しっかり結果を出せるようにし準備していきたい。それのひとつに尽きる。チームに勢いを持ってこられるピッチングをしたい」と力を込めた。この日に伝えられ、指揮官から「期待しているぞ。頼むぞ」との言葉をかけられたという。出陣式での発表について「意気に感じます」と表情を引き締めた。プロ24年目の石川は、前日14日のオリックスとのオープン戦(神宮)で5回5安打1失点の好投。4日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)では4回1安打無失点とアピールしていた。目標とする通算200勝まで14勝。今季はプロ野球記録となる24年連続勝利もかかっている。
◆広島からオリックスに移籍の九里が中5日で先発し、7回4安打3失点で順調な仕上がりを示した。二回は先頭打者への四球から2点を失ったが、以降はテンポよく打たせて取った。合計87球を投げ「球数もしっかりと投げられた。意図したボールが投げられるようになった」と振り返った。これまでバッテリーを組んだ森が故障離脱し、実戦では初めて若月とコンビを組んだ。「話し合いを重ね、いい形でシーズンに入っていきたい」と開幕を見据えた。
◆オリックスの新外国人、ジョーダン・ディアス内野手(24)=前アスレチックス傘下=が15日、ヤクルト戦(神宮)に「4番・DH」で出場し、来日初本塁打を放った。「とてもうれしい。春季キャンプからコンタクトすることを意識してやってきたので、それが結果につながった」二回先頭で吉村の外角のフォークボールを完璧に捉え、左翼席へ先制ソロ。これがオープン戦11試合目で待望のチーム1号となった。昨季はマイナーで102試合出場で、打率・301、22本塁打。ここまでオープン戦では同・250(20打数5安打)とまだ本調子とはいえないが、この日描いたアーチが何よりの薬。「やっといい結果が出た」と自信を深めた。14日には主軸の森の長期離脱が明らかになった。ディアスの起用法について岸田監督は「まだ何も決まってない」と話すにとどめたが、コロンビア出身の助っ人は「4番、5番は好きな打順なので打ちたい」と前向きだ。投打で故障者が続く苦境の中で、パワフルな打球を量産していく。(織原祥平)
◆広島からFAで加入したオリックス・九里亜蓮投手(33)が中5日の登板で今季最長の7回を投げ3失点にまとめた。「少しずつだけど、意図したボールは増えている。いい形でシーズンに入っていきたい」。二回に先頭への四球からピンチを招いて2点打を浴びたが、三回以降は今季初めてバッテリーを組んだ若月と投球のリズムを上げたことが奏功した。
◆ヤクルトは15日、主砲の村上宗隆内野手(25)が上半身のコンディション不良でリハビリ班に合流すると発表した。左手指の腱を脱臼した主将の山田哲人内野手(32)に続く主軸の離脱で、高津臣吾監督(56)は「正直、(3月28日の開幕戦に出られるかは)分からない」と表情を曇らせた。チームの顔が不在の中で臨んだオリックスとのオープン戦(神宮)では、塩見泰隆外野手(31)が今季オープン戦1号ソロ、長岡秀樹内野手(23)が2安打をマークし、存在感を示した。またしてもチームに暗雲が垂れ込めた。上半身のコンディション不良で14日のオリックスとのオープン戦(神宮)を欠場していた村上が、リハビリ班に合流することが決まった。「正直、(開幕戦に出られるかは)分からない。(村上がチームに)いる、いないではすごく大きい」オリックスとの試合後、取材に応じた高津監督は、苦しい胸中を明かした。村上は11、12日の楽天戦(静岡)に同行せず、埼玉・戸田球場で練習していた際に痛みを発症したもよう。28日の巨人との開幕戦(東京ドーム)まで2週間を切る中、不動の4番が開幕に間に合わない可能性が高まった。左手指の腱を脱臼した主将の山田に続く主力選手の戦線離脱。4年連続30本塁打以上を記録する主砲の不在はチームにとって痛手だが、2年連続5位からの巻き返しへ、指揮官はオープン戦でいまできる最善のタクトを振った。1点を追う二回無死一、二塁、新加入の茂木が投前への犠打を決め、好機を拡大。続く好調の赤羽が2点中前適時打を放ち、一時勝ち越すなど、犠打を絡めた攻撃で得点を挙げた。サヨナラ勝ちでオープン戦5連勝を決めた高津監督は「ムネ(村上)がいないと、長打で点を取るのが限られてくる。(バントや四球など)細かなところをやっていかないといけない」とした上で「(いる選手は)今まで通りにプレーしてくれていたら大丈夫」と鼓舞した。今オフのメジャー挑戦を表明している4番と主将の復帰まで、チーム一丸で逆境を乗り越えていく。(樋口航)
◆ヤクルトは15日、主砲の村上宗隆内野手(25)が上半身のコンディション不良でリハビリ班に合流すると発表した。左手指の腱を脱臼した主将の山田哲人内野手(32)に続く主軸の離脱で、高津臣吾監督(56)は「正直、(3月28日の開幕戦に出られるかは)分からない」と表情を曇らせた。チームの顔が不在の中で臨んだオリックスとのオープン戦(神宮)では、塩見泰隆外野手(31)が今季オープン戦1号ソロ、長岡秀樹内野手(23)が2安打をマークし、存在感を示した。待ってましたと言わんばかりの歓声が背番号9に注がれた。塩見が六回、先頭で〝今季1号〟の左越えソロ。豪快な一発が今年の本拠地神宮での初ヒットとなり、軽やかにダイヤモンドを一周した。「ホームランという最高の形で結果が出てくれて良かった」オリックスの先発、九里が投じたスライダーを引っ張り、持ち前のパンチ力を発揮。「変化球に比重を置き、甘いところにきてくれたので打てた」とうなずいた。昨年5月11日の巨人戦(神宮)で左前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷した神宮の地で、燕党に元気な姿を披露した。開幕まで2週間を切る中、チームは主将の山田、4番の村上が負傷離脱。苦しい状況にあるが、2021、22年のリーグ連覇を知るリードオフマンが、完全復活に向け歩みを進めている。塩見は「ムネ(村上)とかテツさん(山田)とか、チームの顔がいないのはまずいことだが、僕も含め若い人たちも全員で勝利を目指して頑張っていくだけ」と力強かった。昨季163安打で最多安打のタイトルをつかんだ長岡も2安打と気を吐き打線をけん引。「いつも通りやるだけ」と前を向いた。チームの顔の不在を埋めるように、経験豊富な選手たちが輝いた。(武田千怜)

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ヤクルト |
8 | 3 | 0 | 0.727 (↑0.027) | - (↑0.5) |
37 (+4) | 27 (+3) | 6 (+1) | 9 (+1) |
0.233 (↑0.004) | 2.080 (↑0.01) |
2 (1↑) |
ソフトバンク |
6 | 3 | 3 | 0.667 (↑0.042) | 1 (↓0.5) |
46 (+4) | 37 (+2) | 7 (-) | 16 (+2) |
0.256 (↑0.005) | 2.610 (↑0.05) |
3 (2↓) |
日本ハム |
5 | 3 | 2 | 0.625 (↓0.089) | 1.5 (↓1.5) |
27 (+2) | 27 (+4) | 6 (-) | 6 (-) |
0.225 (↓0.008) | 2.480 (↓0.2) |
4 (-) |
巨人 |
6 | 4 | 1 | 0.600 (-) | 1.5 (↓1) |
41 (-) | 38 (-) | 6 (-) | 4 (-) |
0.245 (-) | 2.850 (-) |
5 (-) |
中日 |
5 | 4 | 3 | 0.556 (-) | 2 (↓1) |
43 (+3) | 41 (+3) | 7 (+1) | 11 (-) |
0.238 (↑0.01) | 3.280 (↑0.12) |
6 (-) |
西武 |
3 | 3 | 2 | 0.500 (-) | 2.5 (↓1) |
24 (+3) | 22 (+3) | 2 (-) | 4 (-) |
0.244 (↓0.004) | 2.570 (↓0.06) |
6 (2↑) |
ロッテ |
5 | 5 | 1 | 0.500 (↑0.056) | 2.5 (↓0.5) |
37 (+4) | 32 (+1) | 7 (-) | 7 (-) |
0.204 (↓0.001) | 2.130 (↑0.12) |
8 (2↓) |
DeNA |
5 | 6 | 2 | 0.455 (↓0.045) | 3 (↓1.5) |
31 (+1) | 39 (+4) | 3 (-) | 9 (+1) |
0.204 (↑0.002) | 2.610 (↓0.04) |
9 (1↑) |
阪神 |
3 | 4 | 1 | 0.429 (-) | 3 (↓1) |
35 (-) | 36 (-) | 6 (-) | 4 (-) |
0.293 (-) | 3.930 (-) |
10 (2↓) |
広島 |
4 | 6 | 2 | 0.400 (↓0.044) | 3.5 (↓1.5) |
27 (+1) | 29 (+4) | 7 (-) | 2 (-) |
0.219 (↓0.001) | 2.310 (↓0.15) |
11 (-) |
楽天 |
3 | 6 | 2 | 0.333 (↑0.083) | 4 (↓0.5) |
39 (+4) | 33 (+1) | 3 (-) | 12 (+2) |
0.226 (↓0.001) | 2.650 (↑0.18) |
12 (-) |
ORIX |
2 | 8 | 1 | 0.200 (↓0.022) | 5.5 (↓1.5) |
27 (+3) | 53 (+4) | 1 (+1) | 3 (-) |
0.213 (↓0.007) | 4.520 (↑0.03) |
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