ジャンプして反復
ジャンプして反復
アップ・アンド・ダウン
あっぷ・あんど・だうん
誰にもわかってもらえないだろうが
いつか俺をわかってくれる女神が
いるんだよ
いや今も見てるぜ 俺を
そういうのは
躁かもしれん
でも そういうのもいいな
それはフィリップが繰り返す横柄な
未来妄想
ホウボウに放牧されっぱなしの奴の
未来妄想追求ミサイルが
つっぱしるんだ
そういうのも
いっぱいっぱいだけど
やつは躁病だから
ガキみたいに限りない
好い加減かげんしてくれないあたりが
僕流の神の存在証明なのさ と
フィリップは嘯くから
あまりの痛さと寒さに
俺らはドン引きだった
安いチョコレートと
安い酒
いちにさんしのごろくでとうとう
一日終わりの詰まらん現実
堂々生きてもいないのに
滔々語ってしまうこの体たらく
おお ハラショ
おお 仏陀
俺は誰も救わない
そういう人間を演じたい
俺は自分すら救わない
そうしてそういう人間を演じたい
だって そうしたら早死にする天才詩人みたいだろ
嘯き嘯き
ガミガミいう輩にゃあ
到底みせられんこと口ずさむ
かねがね金こそ大事じゃないか
なんて思いよっても
詩になんぞいみぞありや?
さもあり
又、訥々 空し。