【ナンカン】NS-2のグリップについて評価と感想

私がナンカンのNS-2というタイヤを使用したのは、これまで使っていた国産タイヤに比べて圧倒的な安さに加えて、日本においての使用実績が十分にあると思ったからですね。しかも口コミをみるとグリップの評価はよく、サーキットでも使われているタイヤだそうです。

 

私もロードスターでサーキット走行をしていましたので、安くてもグリップしなかったり、摩耗が早くて寿命が短いタイヤなんじゃないかという懸念がありましたが、こればかりは実際に使ってみて評価してみないとわからないと思って購入することにしました。

 

実際に使ってみて、前評判通り国産タイヤに負けていない性能を有していることがわかりましたので、使用感等について紹介したいと思います。

 

【ナンカン】NS-2とは?

 

ナンカンというのは、台湾にある有名なタイヤメーカーです。1959年創業で、歴史のある会社ですね。

 

台湾には自動車メーカーはありませんが、ナンカンのタイヤはアジア、アメリカ、ヨーロッパに輸出されており、高い評価を受けているそうで、特にコストパフォーマンスが良いとのことです。

 

安かろう悪かろうというタイヤなのかというと、性能に関してもナンカンのタイヤは実力がありまして、横浜ゴム株式会社と技術提供して技術力の向上に努めてきたそうです。

 

そのためナンカンのタイヤには、横浜ゴムのタイヤに似たような特性の商品が多くありますが、同等レベルの性能でも価格は安いというメリットがナンカンにはあります。

 

ナンカンが販売しているタイヤの中でNS-2は、スポーツ走行も視野に入れている高性能タイヤという位置づけです。NS-2よりもさらにグリップ性能が高いとしてNS-2RやAR-1というタイヤもありますが、日常での使用が多い方にはNS-2のほうがコストパフォーマンスが高いといえます。

 

【ナンカン】NS-2の特徴について

 

スポーツ用途に対応したのがNS-2ですが、ウェット性能にもこだわりがみられ、排水性を考えたトレッドパターンをしております。

 

一般的にグリップ性能を上げるために溝を減らすとウェット性能が低下するため、日常使用では怖くて使えないタイヤになりますのでウェット性能は重要です。

 

トレッドパターンの特徴

 

NS-2のトレッドパターンは、中央に縦溝と両側にV字の横溝があります。V字の横溝は、スポーツ走行でのグリップ力を向上させるために最適なパターンを作り出しており、さらに高速走行時の排水性も確保していますね。

 

コンフォート系タイヤに多い、縦溝と横溝ですと溝が多くなるため、グリップ力が失われやすいですし、1つのブロックが小さくなりブロックの耐久性が落ちてブロック飛びが生じやすいです。

 

縦溝は、減速時における排水性確保です。NS-2のトレッドパターンは、グリップとウエット走行の排水性を両立させることを狙って考えられていると思いますね。

 

サイドウォールの特徴

 

サイドウォールは、タイヤの剛性に影響する部分です。サイドウォールが柔らかいタイヤは、荷重によって変形しやすいためカチっとしたドライビングではなく乗り心地重視のマイルドなドライビングになります。

 

NS-2のサイドウォールは、少し柔らかめです。スポーツ走行では硬めのほうが良いため、サーキット走行が多い方は硬めのタイヤにしたほうがいいかもしれません。

 

ショルダーの特徴

 

ショルダーはタイヤの角の部分で、ショルダー部分が大きい場合タイヤの接地面積が減ってグリップ性能が下がることと剛性が低くなるためコーナリングでの安定性が下がります。

 

NS-2は、ショルダーが大きいためコーナリングでは不利な形状をしています。

 

【ナンカン】NS-2のグリップはどう?

 

ドライ街乗りでのグリップ性能

 

街乗りや峠道を走った感じでは、十分なグリップ得られていると思います。サイドウォールが柔らかめであるため、乗り心地としてはソフトな感じでコンフォートタイヤを履いているような感じです。

 

私の車には、車高調が入っているため硬いサスと柔らかいタイヤのおかげで乗り心地が良くなっているというメリットがありました。

 

ウエット街乗りでのグリップ性能

 

ウェットの峠道を走ってみましたが、ブレーキ時にハイドロが発生したり滑るようなことはありませんでした。

 

ナンカンに変える前はヨコハマ製の純正タイヤを使っていましたが、少し古い状態で走った時に水たまりで滑ってヒヤヒヤしたことがありましたので、それに比べるとナンカンは安全なウエット性能を有していると思いますね。

 

ドライサーキットでのグリップ性能

 

サーキットにおいては、絶対的なグリップ力はないものの挙動がすぐに乱れるようなこともないため練習走行には最適なタイヤだと感じました。

 

ミニサーキットでの走行において2周目までは問題ありませんが、3周目は熱によるたれがあって横滑りが発生しました。タイヤの性能を維持できる温度域がそこまで広くないのかもしれませんね。

 

走行後にタイヤの状態をみましたが、ブロックが破損しているようなことはなかったので耐久性は問題なさそうです。

 

【ナンカン】NS-2のコストパフォーマンスについて

 

タイヤ名 価格(1本) 価格(1台)
ナンカンNS-2 205/50R16 87V
5050円 20200円
ダンロップ DIREZZA DZ102 205/50R16 87V
9626円 38504円
YOKOHAMA ADVAN FLEVA V701 205/50R16 87V
14360円 57440円
ブリヂストン POTENZA Adrenalin RE003 205/50R16 87W
13600円 54400円

 

ナンカンと同クラスの国産タイヤと比較してみました。各メーカーのスポーツとコンフォートの中間に位置するモデルを選んで比較しておりますが、同クラスとはいえ価格差がかなりあります。

 

もっとも安い国産タイヤのダンロップと比較しても、ナンカンは半額近く安い価格となっておりコストパフォーマンスに優れているといえます。

 

感想

 

ナンカンは、アジアンタイヤの中でも歴史が長く知名度も高いメーカーです。その中でもNS-2は、街乗りニーズからサーキットニーズまで幅広く使える万能タイヤとして人気があり、今回使用してみてその事を実感させられました。

 

アジアンタイヤはなんとなく不安だと思う方にも、最初に試すのにふさわしいタイヤじゃないかと思いますね。

 

NS-2よりも安いアジアンタイヤもたくさんありますが、品質不良や寿命が短いタイヤもありますから、自己責任で使うのが前提となりますが、NS-2は登場してから年数も経っており、実績に関しては十分すぎるくらいあるタイヤです。

 

モデルチャンジすると値上がりする可能性があるため、私もNS-2が販売されている限り購入していこうと思います。