無事、熊野古道歩きを終えて、路線バスが発車する時刻まで熊野川のほとりで脚を伸ばして体休めなんぞをしていました。

 

宿泊先の湯の峰温泉に行くバスは16時半出発。数キロ圏内に立地する川湯・渡瀬・湯の峰という熊野本宮温泉郷の温泉街を通って行くが、時間的に途中の温泉に立ち寄るのはやめた。

尤も、バスから見た河原露天風呂に野趣さが感じられず、途中下車する気持ちが沸かなかった事も一因です。この時期ならでは! のシーズン真っ盛りなのだろうだけど、過去、充分味わっているし、暗くなってからの宿到着は避けかったし…

 

そんなこんなで湯の峰温泉街に降り立ちました。自分の住む関東とは30分程度時差が有り、何とか日没に間に合ったという状況です。

そして、すぐさまこの情緒溢れる風景にうっとり…。

神道は、万物に神が宿るものとして崇拝対象になったりするものですが、これまで歩いてきた熊野古道も、この湯の峰温泉街も皆、“霊場”と見做して良いと感じます。古(いにしえ)に熊野詣に参拝された方々にとって(湯垢離(ゆごり)… 湯で身を清めること )の地でもあり“ 日本最古の湯 ”の誉が行き続いている訳でもあるし…

 

ちなみに…、アフガニスタンのバーミアンの仏教遺跡が当時のタリバン政権に依り、イスラム教の価値観から“偶像崇拝は認められない!”として爆破された惨事が有りました。同年のビン・ラディンによる同時多発テロの前兆だったのかもしれませんが、宗教に疎い自分にもとってもとんでもない歴史破壊だと映ったものです。

 

そして、わが国の侵略を企ててる疑いが濃厚な隣国たちがそれを行使した時、こうした我々の誇るべき文化遺産が奴らの都合の良い様に侵略され、原型を留めぬ位骨抜きにされてしまう…、そんな危険を想定し対処しなければならないのではないでしょうか。

湯の峰の様な格式ある温泉街も、僕らがこれまで享受してきた古来和風の情緒とは似ても似つかぬ異文化の下に成り下がる…、こんなリスクに対するアクションが有るべきだと思うのです。

 

以下二点は、連日、反日国の所業に対するツイート警鐘を鳴らされている方々のメッセージの一例です。テレビばっかり見ていては、その報道内容の偏向っぷり(某国にとって都合の悪い事は報道しない)がわからない情報弱者が、“別の視点”を持つ機会を命懸けで訴えている方々だと思っており、紹介させて頂きます。

 

 

 

 

湯の峰温泉に話を戻しますが、こちらは川辺に下ったところにある湯筒。野沢温泉の麻釜や、別府・鉄輪温泉の地獄蒸しみたいなものでしょうか。野菜類を温泉の熱で調理・下ごしらえする現存文化です。

こちらも現在、ロシアのウクライナ侵攻が始まってエネルギー価格が軒並み上昇しているの中、特定の地域とはいえ、こうした自然を利用する我が国の風習 ~ひいては自然の有難味~ が改めてPRされても良いのではないでしょうか。

 

ご当地名物のつぼ湯は、今回の滞在中は予約の兼ね合いで利用できませんでした。でも、健在っぷりが確認できればそれで充分!

 

宿泊処に向かう小道。背後は、日中の熊野古道歩きで出くわした分岐点から続く赤城越、の出口箇所でもありました。異変が生じた際のエスケープルートに利用するつもりでした。

宿の入り口です。

安宿という事で予約の際に飛び付いた訳ですが、ドミトリー様式の宿。一度閉館した宿をリノベーションしたもののようで、旧旅館名の表記も入口で見つけちゃいました(笑)。

各々、押し入れブースにカーテンを付けてる体裁の処で寝る訳だが、不自由は有りません。

 

オプションの食事は、(多分外注の)おかず類と、宿自体が提供するご飯です。これも現代風の運営として尊重できるものがあります。

 

温泉浴場は小規模ながらも三つありました。

 

ワーオ! 湯の花百花繚乱ではないですか…

こじんまりの浴槽でも対角線を活用すれば足も十分伸ばせます。

古道歩きは本日で終わらせているし、夜通し入浴可な施設なので、明日の睡眠不足の危惧など気にしない、気にしない…

自分のほかに夜中にも温泉に浸かるフリークな人は、いなかったような気がします。

 

明け方の散策。この1月上旬であってもこうした温泉地ならば湯力充満なせいか、寒さは全くありませんでした。

つぼ湯は6時から利用可能でしたが、既に二組予約が有ってやはり断念。宿の湯に十分満足していたので、残念な気持ちも特に沸かなかったです。

 

そのつぼ湯は、工事中だった共同浴場と本来セットで入れる設定のもの。セットだったら770円のところ、つぼ湯だけになるので400円で済む特別扱いの時期でもありました。

自分が過去に入った時、この共同浴場にこそ“くすり湯”と名付けられた泉質に感銘した記憶がありました。

そしてこの4月に再オープンの運びとなる様です。

 

 

暗い話になるでしょうが、時には他の温泉ブロガー様諸氏にも、自分たちが愛している温泉文化が他国に侵害される危惧を感じたならば、もっとそれを訴えて頂けないかなー、と

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