一晩野宿で明かしてしまった勝浦漁港の早朝。対岸は、広大な丘も敷地として有するホテル中の島で、てっぺんに位置する温泉施設も見えます。

古道歩きの手段での那智大社行きは諦めたが、ここ、紀伊勝浦駅始発の直通バス利用で6:45の始発便にでアプローチしました。駅構内に、大半の荷物を預けられるコインロッカーがある点も、ここに一晩居座っていた理由です。

 

乗車時間20分で終点手前の大門坂に到着。歩き始めます。

小辺路歩きの際には殆ど無かった(熊野古道らしさが味わえる筈の)石畳の階段坂が、此処には有りました。

適度な間隔で礼拝スポットがあって、ここは多富気王子様が鎮座されていた跡。

 

中腹で一旦車道(バス道)に出会います。九十九折りで頂上に進んでいく車道に対し参拝道は直登階段、という普通にあるパターンです。まだ早朝だから営業前だが、奇麗な土産店・飲食店が林立しています。

 

登り始めから50分ほど(寄り道時間含む)で最上段に位置する熊野那智大社に到着しました。

境内の規模は割とコンパクト。それでも幾つもの仏閣が連座する中で、ひときわ目を引いたのは大樟胎内くぐり。

拝観料を払って中に入ってみました。この樹木の下部が、人間一人二人が余裕で通過可能な空洞になっています。

簡易階段を上がって出口となるが、好眺望と巡り合わせてくれるお土産付きの仕掛けでした。

これで己も今までよりもマシな人間に生まれ変われたかな?

 

鯉さんたちが優雅に泳いでいる池もとても清らか。

それに対し、斯様なひときわ高所な処に上げ祀られる鯉のぼり。時は本番の節句の一日前。

…と、思ってたらその正体は鯉ではなくマグロさんとの事です。あいにくの?穏やか天気で時々微風が吹く程度のため、うまくなびいてくれない中、一番映えて映った一枚がコレ。

 

那智大社に隣接している(同じく山域最上段にある)のは青岸渡寺。那智大社とは明治時代の神仏分離令を経て、再び共存する間柄になった…、間々あるいきさつです。

お魚さんフェチとしてはここにある魚供養塔に手を合わさざるを得ない。近郊に太地町(わが国で限られた捕鯨拠点の一つ)が有ることが大きく関わっていると察するが、クジラさんに対する供養も含まれているとの事。

オトトさん、クジラさん、時に僕達の生命維持の礎になってくれて有難う! 頂いたお命を胸に、次の世が有益になるような行動を続けさせて頂きます。

 

さて、その寺の敷地から三重塔と共に見える那智の滝。いよいよ真打ち! というところでありましょうか。

こちらも拝観料要になり、三重塔内中段からも眺める。

さすが、日本三名瀑の一つ。20秒程度の動画になります。

 
帰路の方向に降りていき、飛瀧神社に入ると滝下側に立てるのです。

こっちは見上げる角度の動画で、30秒程度。

 

那智大社での行程をまとめてみると、下の地図のオレンジで着色した反時計回りのルートを歩き、飛瀧神社の処から帰路のバスに搭乗した、という事になります。

熊野本宮~那智大社(更には、別場の熊野新宮大社も)までも徒歩で繋げたい願望は挫折してしまったが、このバス利用による那智滞在は、目論見以上の満喫感が得られました(古道歩きの最後に辿り着いた場合、ヘトヘトで観光にはならなかったかも)。

 

 

紀伊勝浦駅に戻り、山側出口(栄えてない側)にあった、ホテル&レンタカー660の日帰り温泉を利用。

独泉時間も取れ、ストレッチなどで1時間ほど浴場で入念に体をほぐすことが出来ました。意外な穴場を見つけて得した気分も重なり、とても有益なリフレッシュになりました。

そのホテル(下写真右側)と隣接しているお総菜屋さんで昼食を購入。この後の電車内で頂きます。

 

行先を和歌山駅に定めて乗車した特急くろしおはガラガラで、海沿いの景色を存分に味わいます。

夏場のシュノーケル遊びでまた訪れる可能性があるので、そのスポット探りだったりもします(笑)。ブイの少し沖にテトラが見えた場所が気を惹きました。宇久井駅辺だったかな?

 

途中の白浜駅などで人が徐々に増えていくが混雑になることは無く、15時前に和歌山駅に到着。

今晩はここに泊まり、明日も山歩きから逃亡で? レンタサイクルで主要スポット巡りをする計画。チャリを借りられる時間が16:30~ということで、それまで駅近辺を散策。

四日前に泊まった九度山では真田まつりが行われるのかー

 

この和歌山駅地下にある観光案内所。こういう処は得てして日跨ぎでは貸してくれない傾向があるが、ここは1日600円×二日分の支払いで貸してくれた。十分元取る程に楽しんでやりましょう。ここで自転車を借りたらエレベータ搭乗で地上に出ることになります。

日が暮れないうちに行きたかったのは花山温泉・薬師の湯。知る人ぞ知る…になるのだろうけど市街地に湧く名湯です。

26℃、37℃、41℃という三段階の温度の浴槽でまたもや身体リフレッシュ。親子連れなど人出が多く、人気の施設ですね。

写真は公式HPから失敬したものです。茶褐色・冷泉中心の温度三段階で提供…というのは山梨の増富ラジウム温泉と被りますかな? 和歌山市を訪れたら可能な限り立ち寄りたいスポットです。

 

お楽しみパート2は和歌山ラーメンで、駅から近い龍王亭に入店。チャーシューに自信を持つ店の様だがパサパサ食感で、スープと共に味わいが感じられなかった。

チャリの利を活かし、ずっと離れたぶらくり丁近辺の店(京都 幸太郎)にハシゴ。こちらは途中からスープの塩辛さが気になってきたが、具のネギを口にしただけでうまい!と感じさせてくれる一品でした。

いちいち書きますが、これらはあくまでも個人の感想な訳です。相性の良しあしは皆、人それぞれ…

 

ちなみに、明日以降はテント泊になりそうで、持参してなかった断熱マット(この春先だったら地べたは全然津冷たい、を昨日までの熊野古道歩きで思い知らされる)で、イメージしていたお手頃価格モノを夜中のぶらくり丁のドン・キホーテにて調達出来ました。中核都市市街地の利便性まざまざ感じたし、やはりチャリでの行動ののアドバンテージが活きてますね。

 

昼間に見る川の色は綺麗ではないけど、夜は艶やかに変貌する市堀川も和歌山市街地のシンボルの一つか。

そして、お楽しみパート3は畑屋敷地区のタイ古式マッサージ。何度か利用しているけど、リーズナブルな価格のお店が並んでるエリアなんですよね。

今般訪れた処の店名は失念してしまったが、どの店も外れることは無いと思っています。

このマッサージ自体が久しぶりで独特ムーブ(プロレス技のフルネルソンの態勢で左右に振られる)も味わえ、先の温泉以上に体がリセットされている実感を得たものです。

 

花山温泉、和歌山ラーメン、そしてこのタイ古式が、和歌山で味わう癒しの三点セットに他ならない !

 

 

そうして、和歌山市駅ビルにあるネットカフェで就眠です

 

 

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