今日叔父が亡くなった。

母の兄だ。


豪快な人だった。


私が知る叔父は、今の法律ではどうなのか分からないが、


山へライフルを持っていってキジを狩っていた。


猟犬を何匹も飼っていた。



大好きだった。


私の知る叔父は、いつも言っていた。


他人の目なんか気にするな。


ひろみは自分が幸せだと思う事をすればいい。

人と違う事はなにも悪い事じゃない。



お酒も大好きだった。



何かあっても、


大丈夫や。
大丈夫や。




いつも言ってくれる人だった。




その叔父も母と同じ病だった。


アルツハイマー型認知症。




母と同じように、誤嚥性肺炎を繰り返していた。

そして今朝亡くなった。


叔父の家族は胃瘻を断り、死ぬのが早くなっても食べさせて欲しいと医者に言った。



叔母は、その選択が間違いだったのかと泣いていた。




私には痛いほど分かった。



何が正解かもわからない。


本人の意思も確認できない。



それでも時間は待ってくれない。



選択を…しなければならない。




私とは違う選択をした叔母。



間違いだったかもしれないと泣く叔母。



きっと、その場にいた、誰よりも、その葛藤が分かるであろう私。




私は言った。



かつて、私が悩んだ時に、とあるブログを書いている方にかけて貰った言葉。



正解は家族の数だけある。
その家族が悩んで悩んで出した結論なら、
それが、その家族にとって正しい道だと。




叔母と抱き合って泣いた。




お葬式は明後日。



叔母も、従兄弟の兄ちゃんも、無理して来なくても、きちんと気持ちは伝わってると言ってくれた。



バタバタと忙しいだろうに、私を気遣ってくれた。


優しい人達なのだ。



叔母の話しを聞いて私も悩んでいた時の気持ちが戻ってきた。



私の母に対する選択も正しいのかなんて分からない。



でも、



家族の分だけ正解がある。

これが正しい道だと、言ってくれた方。



そして、



私が親なら、どんなに苦しくても、子供が望むのなら、一日でも長く生きたいと思います。

と言ってくれた方。




そういう人々の言葉に励まされながら、今の私があるのだと、思います。




ただ、ただ、叔父の冥福を祈ります。




さて、パパ。


叔父さんが、そちらへ行きましたよ。


もう一杯やってますか?




どうか、どうか、見守っていて下さい。
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