高校で初めて講演しました【働く大人の仕事】

高校で初めて講演しました【働く大人の仕事】

先日、縁のあった高校からお話をいただき、在学生のために「働く大人の授業」で講演をしてきた。
そのような機会をいただけたことに、感謝である。
喜んで参加させていただいた。

研究や仕事で、客観的なことをプレゼンする機会は多数あるけれど、
自分の人生や自分目線での「仕事」についてなど、自分の事を人前でプレゼンすることは人生で初めてだった。
だから、とても良い経験になった。

講演の後日、聴いてくれた学生から感想や感謝の文章が届いた。
「人のために善いことを行いたい」と考える自分勝手なぼくにとって、次世代の彼らにひとつの貢献方法を体現することのできた、とても良い経験になった。

1人の大人の意見は、1つの意見にすぎない

高校生は、年齢にして16~18歳の子どもたちである。
私たち大人はかならず16~18歳の年齢を経験し、今に至っている。

だから、当時高校生だったひとが、いまは大人であり、年配者であり、高齢者であり、故人でもある。
時代は違えど、歴史的な人物にも「高校生と同い年の時代が3年間」あったわけだ。

そのため、ぼくの人生というのは、何万、何億のうちの1つの事例に過ぎない ということをよく理解している。
私の進路や職が正解である とは当然考えることなどできない。結果的にこうなった。
正解は無数にある が、正解だ。

だから、ぼくが講演したことでかえって、ぼくの仕事を目指されても(ある意味では)困るのだ。
なので、いざ講演を頼まれると、何をどう話すべきなのかをよくよく自問自答していた。

自分という資本の上に経験やスキルを積み重ねていくこと

社会や仕事というのは、刻一刻と変わっていくものだ。
10年、50年、100年と会社が存続するかもわからないし、今盛り上がっている会社が5年後も変わらず右肩上がりなのかどうかには不確実性が大きい。
だから、そこを目標にすることに、ぼくは大きな抵抗と違和感がある。
つまり、「○○会社に入りたい」という目標の立て方は危険だと思うのだ。

そして、念願叶ってその会社に入社したところで、そこでどう働くかが大切になる。
入社したあとに、「自分のスキルでは、できる仕事がない」となってしまったら、本末転倒。
だから、本質的に高校生や大学生に持ってもらいないなと考えている視点は、将来も変わることのない「自分」という資本の上に、知識・技術・経験を積み重ねていったほうがいいということ。

「自分」という資本は、自分でコントロールできる。
これは、世論や社会、会社やその組織での仕事のポジションといった不安定で、一切保証のない不確実性の高いものとは大きく異なるわけだ。
努力は嘘をつかない という格言も、「自分」に積み重ねる大切を表している。
だから、勉強をして知識を付けるわけだし、多くを経験して、自分の学びにするわけだ。
弁護士やシェフ、カメラマンや画家などは自分のスキルで働き、周りの環境には大きくは左右されない(だろう)。
しかし、なんの専門性や特異的な知識・技術・経験などを持っていなければ、そのポジションは「代え」が利きやすい。
代えが利くというのは、自分でなくてもいいということにも繫がってしまい、不安定になったしまう。
だから、なにごとも「チャレンジする」というところで安定していってほしいなと思う。それもワクワクする方を選びながら。

というわけで、
ぼく自身は、特に企業や職にはこだわりはなくて、自分がこれまで学んできたこと・自分の専門性を活かせるポジションを探していただけということになる。

3年しか働いていないけど、これから50年くらい働くわけだし、まぁいっか

ぼくはいま28歳で、
大学出て、
大学院で修士をとって、
青年海外協力隊に行って、
帰国後研究員となり、
今春より企業勤めとなっただけで、
自分でお金を稼ぐという意味での「働き」はじめたのはまだ3年目。

大人になってから8年経ったけど、働いている期間は3年間。
期間とかは気にしていないけど、まだ3年間しか働いていないんだなぁと振り返る。(道理で通帳の数字が増えないわけだ)

おもしろい進路選択をとっているなぁ~とは自分でも思うし、これからようやく社会貢献できるポジションに就けたばかり。
駆け出し1年目です。
なので、「働く大人の仕事」というよりかは、自分の専門を磨いていて「これから働き始める大人」っていう感じでした。

オンライン会議になれたあとの対面講演は、不思議がいっぱい

面と向かって講演すると、オーディエンスの反応がつかめないね。
ぼくはリモートワークに慣れてしまって、そこでは数十人とか100人くらいの前で話す機会もあるけれど、みんな顔は表示しないようにカメラオフにしているし、「顔は見えないけど、話している」環境に慣れていた。

今回の高校での講演はせっかくなので、久しぶりにたくさんのひとがいる場所に出て、面と向かって話した。
人が目の前にいて、自分の話を聴いてくれているというのは不思議だし、緊張するものですね。
しかも、みんながみんな自分の話に興味があるわけではない(高校生のころはぼくもそうだった)。
学校の先生や人前でプレゼンをする職業のひとは、慣れもあるだろうけど、素直にすごいなぁと思いました。

で、対面式だと、オーディエンスの反応が気になりますね。
話す内容、プレゼンの仕方とか、大きな学びになりました。


自分が話したことの何かが、いつか彼らの役に立つ可能性があれば、その貢献感だけで十分なので、今回もとてもよい経験になりました。


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Chaito

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