前回『230807 PA(カラオケ)用スピーカー Clarion MS-2100Aを JBL Control 1...』の続きです。
カーオーディオ用スピーカー Clarion GS-528 ジャンクを入手しました。80’年代に生産・販売されたものです。この年代の Clarionの車載用スピーカーには 知る人ぞ知るアイデン製が使われています。
ツイーターに納入番号4008(ネット情報)が記載してあるのでアイデン製であることを確認しました。
名機と云われるAF-50です。オーディオ歴の長い方ならご存じかと思います。アイデンは OEM供給が主なので市販品は僅かだったのですが、それでも多くのファンがいる愛されたスピーカーメーカーです。ググるとアイデンのスピーカーにまつわる話題をたくさん観ることができます。
🗿内部をチェック🗿
グリルの破損がジャンクの理由だそうですが、40年前のものなので他にも色々問題がありそうです。
状態の悪い方の右スピーカーを開けて、内部をチェックしました。

- グリル・ケースの破損
グリルの2ケ所とケースのインサートナット部2ケ所に破損があります。 - ツィター
エッジに付いた汚れを綿棒で拭き取ろうしたら、コーン紙が破けてしまいました。水濡れが原因と思われるタワミもあります。
もう一つの方は、穴が開いていてビニールテープが貼ってありました。既に分解されてイジられていました。⇒ 貴重なアイデン製ですが、残念ながら交換する予定です。 - ウーファー
マグネットには水濡れによるカビみたいな汚れ(前々の画像)があります。
外して表側から見ると、(布)エッジはカサカサに固まった感じで凸凹に変形しています。また、コーン紙に水濡れによるシミがあります。
音はしっかり出ます。また、15KHz辺りまで再生するので フルレンジのようです。
⇒ エッジを修復して使う予定です。 - ネットワーク回路
ネットワーク回路は LC 12db/oct(4Ω)の本格的なものが使われています。年代物ですが、劣化があっても修復可能です。
⇒ チェックして使う予定です。
🗿メンテナンス作業🗿
ケース・グリル
器具で固定して瞬間接着剤で補修しました。ケースのインサートナットにも瞬間接着剤を流し入れて固定しました。
瞬間接着剤は中まで染み込んでいくようにサラサラしたものを使いました。
ツイーター
同じ様な形状のツイーターをヤフオクで入手しました。
SHARPと記載されています。
ネジ対角ピッチ 6.5㎝、開口 6㎝
インピーダンス 8Ω
注:室内用なので車載用としては使えません。
ウーファー
YouTubeなどを参考にして、HINO Audioのエッジ軟化剤を入手し(布)エッジに塗布してみました。
カサカサだったエッジが柔らかくなって、蒲鉾型の丸みが戻ってきました。軟化剤の油分がコーン紙に染みてマダラになってきました。
予定通り使用することにしました。
🗿組立🗿
ツイーターはガスケットが無くて隙間ができてしまうので、5㎜幅のシーリングテープを二重に丸く貼りました。
吸音材は黄色いフェルト材です。安いグラスウールや屑フェルトでないので好感がもてます。
吸音材は黄色いフェルト材です。安いグラスウールや屑フェルトでないので好感がもてます。
🗿動作確認🗿
スマホのスペクトラムアナライザー(参考程度)で周波数特性を確認しました。
参考⇒『231115 トリッキーな音 PC用スピーカー OROROW...』ピンクノイズ音源を鳴らした瞬間、“うるせー”と感じたのですが、スマホでも〇のところ(4~7KHz)が急に高くなっていてうるさそうです。音楽ソースでも尖ンがった感じに聴こえます。
交換したSHARP製のツイーターとの違いが気になったので、一旦、オリジナルのアイデン製のツイーター(テープが貼られたマシな方)に戻して確認しました。20~20Khz スイープジェネレーター音源(YouTubeでDL)で確認すると、SHARP製のツイーターと同じように4~7KHzが高くなっていました。
GS-528はもともとハイ上がりのうるさい音造りであることが分かりました。(スピーカーの後ろに貼ってありました)
乗用車のリアウインド下の窪んだ場所に設置するスピーカーなので、意図的にハイ上がりにしたと思われます。営業的にも、ショップでうるさい音で目立つ方が売りやすかったのかも?。
GS-516という兄弟モデルが見つかりました。こちらは ツイーター用のアッテネーターが追加されていて、周波数特性が平らです。GS-528に対し、クロスオーバー周波数が 6KHzから 2KHz、ウーファーのLPF(ローパスフィルタ)が 12db/octから 6db/octになっています。
分解した画像もありました。スピーカーはオンキョー製で、外観は似ていますが別物でした。バッフルはアルミダイカスト製で片側 3Kgだそうです。
🗿フラットなスピーカーにチューニング🗿参考⇒『231115 トリッキーな音 PC用スピーカー OROROW...』ピンクノイズ音源を鳴らした瞬間、“うるせー”と感じたのですが、スマホでも〇のところ(4~7KHz)が急に高くなっていてうるさそうです。音楽ソースでも尖ンがった感じに聴こえます。
交換したSHARP製のツイーターとの違いが気になったので、一旦、オリジナルのアイデン製のツイーター(テープが貼られたマシな方)に戻して確認しました。20~20Khz スイープジェネレーター音源(YouTubeでDL)で確認すると、SHARP製のツイーターと同じように4~7KHzが高くなっていました。
GS-528はもともとハイ上がりのうるさい音造りであることが分かりました。(スピーカーの後ろに貼ってありました)
乗用車のリアウインド下の窪んだ場所に設置するスピーカーなので、意図的にハイ上がりにしたと思われます。営業的にも、ショップでうるさい音で目立つ方が売りやすかったのかも?。
GS-516という兄弟モデルが見つかりました。こちらは ツイーター用のアッテネーターが追加されていて、周波数特性が平らです。GS-528に対し、クロスオーバー周波数が 6KHzから 2KHz、ウーファーのLPF(ローパスフィルタ)が 12db/octから 6db/octになっています。
分解した画像もありました。スピーカーはオンキョー製で、外観は似ていますが別物でした。バッフルはアルミダイカスト製で片側 3Kgだそうです。
居間で使いたいので、普通のフラットなスピーカーにチューニングします。
ネットワーク回路をそのまま使って、簡単に 音量が大きすぎるツイーターに10Ωの抵抗をシリーズに追加しました。
ツイーターの音量を、計算上 1/4くらいに減じることができます。
うるさい感じはなくなり、音楽ソースでもいい感じになりました。今度は 2~4KHzが凹んでいました。
スイープジェネレーター音源で確認すると、確かに同じ個所が少し凹んで聴こえます。
これをまっ平にするには、ネットワーク回路をワンオフで改造するしかないのですが、部品の手配からになるので時間がかかりそうです。
うるさい感じはなくなり、音楽ソースでもいい感じになりました。今度は 2~4KHzが凹んでいました。
スイープジェネレーター音源で確認すると、確かに同じ個所が少し凹んで聴こえます。
これをまっ平にするには、ネットワーク回路をワンオフで改造するしかないのですが、部品の手配からになるので時間がかかりそうです。
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事前に次のスピーカーを手配していました。Amazonに出品されていた安物ですが、色が気に入りました。スマホのスペクトラムアナライザーで周波数特性をみてみました。周波数特性は上下のウネリが大きいし、6KHzには大きな段差があります。スイープジェネレーター音源を鳴らしてみると、同じように指向性が気まぐれで音量がコロコロ変わります。
さらに ツィターを5㎜厚のゴム板で塞いでチェックしてみたところ、ツィターが動作していないことが判明しました。
しかも🐼🐼個ともです。
不覚にも化粧箱は捨ててしまったので返品できません。
原因を調べてから捨てようかと思いましたが、TEAC S-300NEOに似てカッコだけは良いので、それに免じて卓上ピアノ専用で使ってヤルことにしました。😄
= Clarion GS-528 =
発 売 84'頃
原因を調べてから捨てようかと思いましたが、TEAC S-300NEOに似てカッコだけは良いので、それに免じて卓上ピアノ専用で使ってヤルことにしました。😄
= Clarion GS-528 =
発 売 84'頃
ツイーター 50㎜
ウーファー 120㎜
クロスオーバー 6KHz
ウーファー 120㎜
クロスオーバー 6KHz
サイズ 130㎜ ×220㎜ ×160㎜
質 量 2.2Kg
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