郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

公立学校に制服が必要なんでしょうか?

2023年02月18日 | 日記

2月15日付の東京新聞の発言欄に載っていた2つの投稿を紹介する。
まさに我が意を得たりの発言だからだ。


まず、右側の中村さんが「公立学校の制服は必要ですか?」と言われていますが、これは単に服装の自由化を求めているのではなく、制服代等々の経費があまりに高すぎるという批判なのだ。

我が家の孫息子は中学で野球部に入ったらユニフォームから練習着から専用バッグ等まで合わせて10万近くかかったようだ。

これに制服(冬服・夏服)やら体育着やら上履きやら通学バッグ等々、相当な経費がかかったようだ。


「これでは義務教育は無償どころか金がなければ公立中学にも通えないという話だよ。まして部活に入るにはそれ以上の金がかかかるから金持ちしか活動できないよ」と、こんな話題が近所でも広がっている。

投稿者も仰るように「これでは、すべての子どもたちが安心して学校に通える状態とは言えません。」


気になるのは孫が通う公立中学は、近隣の中学と差別化図るべく男子もブレザー姿にネクタイまで付けさせましょう。

正門横の塀には「○○部△△大会優勝!」という類の文言がいくつも掲げてある。

どこかの私立高校あたりで宣伝のために始まったと思われるパターンが公立中学まで降りてきた感じだ。
こういうことで我が校には不良はいません、健全育成しています....とでも言いたいのであろうか⁉︎


そのうち、□□高校◇人合格!といった表示までされるかもしれない。
義務教育は無償とするという精神や中学で何を学ぶか...といった課題はどこかに吹き飛んでしまったようだ。


格差社会が一層顕在化する中で、こうした実態を放置してよいのだろうか? 

文科省や地教委が知らないはずはないから、この国の腐敗した現実として政治が動かなくてはならないだろう。

いや、地域住民が繋がって要求を突きつけ変えていかなければならない。

 

 

左側の小島さんの投稿は、あまりにおとなしいと言うか権力に飼い慣らされた「国民」の在り様を指摘したものだ。

 

私の娘一家はフランスに生活しているが、孫の通う学校の先生たちはストライキでしょっちゅう休校となる。

先日の年金問題でも当然のごとくストに突入した。

したがって子どもの頃から社会の問題が可視化して存在することになる。

これは大きな教育効果として子どもたちが成人してもベースに残る。

 

状況が悪化しているのは日本も同様なのにストが発生するどころか日常的にも民衆の不満が顕在化しない。

いや、もしかしたら不満は鬱積していても巧妙に抑えられているのかもしれない。

何しろ、世論形成に影響を与えるマスメディアが労働者市民に的確な情報を示していないばかりか政権の広報担当を進んで行なっている始末だ。

これはまるで、日頃から批判している権威主義国家と同じである。

つまり、メディアは権力を忖度して動いているのだ。


ところが、メディアだけではなく民衆までがお利口さんになって政権を忖度することが多い。

「欲しがりません、勝つまでは」と言って国家の戦争遂行に加担したかつての日本臣民を彷彿させる今日の「国民」である。

投稿者が「忖度して声を上げない国民性にも、問題があるのかもしれない」と仰るが、まさにその通りである。


私たちは、変な我慢をしたりカッコつけてないで、嫌なものは嫌だとハッキリ声に出し行動すべきなのだ。

経済的に苦しいからと強盗に入ったり生活保護を批判揶揄したりするのではなく、自らの生きる権利を主張して闘うべきは闘うことによって解決しなければならない。

黙って待っていても権力は助けてくれるどころか、考えもしないような方向へ導かれてしまうかもしれない。

 

 

-S.S-


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