こんにちは。底冷えする日が続きますね。
皆様お身体のほうは大丈夫ですか。体調不良の際はくれぐれも
快方に向かうことを祈っております。
いつもブログをご覧下さり、誠にありがとうございます☆彡
先日、かかりつけ大学病院に行って来ました。精神医療センターと
血液内科です。
診察前の採血はうまく血管がとれたけど、採血が終わったら血が
なかなか止まらなくて使い捨ての採血帯をしてもらいました。
何でしょうね。あとから血液検査結果を見ても血小板など問題ないし。
先に精神医療センターに呼ばれ、担当の精神科の先生に近況報告と
眠れない日があることを話しました。
処方は抗うつ剤のパキシル4錠。あとは睡眠剤2種一錠ずつと足の震えや
体がそわそわして精神も不安になるレストレスレッグス症候群の薬を2錠
頂きました。薬はそれぞれ100%ではないにしろ効いています。
そのあと院内で血液内科診察を待ちました。血液検査の結果が出たら
もれなく呼ばれるはずです。
そして15分ほど待って中待合室に呼ばれました。
中待合室は血液内科の診察を待つ人ばかりですから中には頭に保護帽子
をかぶっている方も。抗がん剤治療の副作用で脱毛するのです。冬は特に
寒くなります。↓帽子はこういう感じです。冬なのでつば付きの方もいます。
私も夏用、冬用、変えてかぶったなあ。近年は抗がん剤治療もないけど
お気に入りの数枚は、今でもとっておいてあります。
5分くらいして診察室に呼ばれました。担当医(主治医)はここ7年弱くらい
お世話になっている女医で、私が悪性リンパ腫が発覚して抗がん剤治療を
始めた2012年初夏から当時の血液内科主治医グループの先生の一人でした。
当初は抗がん剤投与(R-CHOP療法8クール)や体調不良時の入退院ばかりで
主治医が不在の時はこの女医先生が対応をしてくれました。
私の病気や治療に対する多くの質問(私は自分でも病気や治療を勉強していたので
疑問や質問が多かった)に答えてくれたり「抗がん剤投与初期」の頃、プレドニン
大量投与の副作用で発狂してしまった時に支えてくれたりと、本当にお世話に
なりました。(その後プレドニンは、私には危険とみなされ中止になった)
お世話になり始めて2年くらい経ち先生は一層の研究のため、同じ大学病院の別の
拠点に異動しました。それが7年弱位前にまた私の罹っている拠点の方に戻り、
今度は主治医となったのです。その時は懐かしさと安堵が混ざった感情でした。
仮にN先生としましょう。
N先生が戻ってきた時はちょうど悪性リンパ腫再々発のRB療法が終わった頃で
リンパ腫瘍の活性化が止まり、一応は治療がうまくいったと言っても良いと
N先生との再会の診察で言われました。本当に嬉しい再会でした。
その後、N先生の毎月の診察では思い出話が出る事もありました。
再会から半年くらいして、再発防止の「維持療法」のため、RB(抗がん剤の
リツキサン、ベンダムスチン)療法を2か月に一回、ないしは状況によっては
1か月に一回やりましょう。と提案され、維持療法も始めました。
維持療法の抗がん剤投与2年目くらいの時に、白血球その他低下が止まらず
(骨髄抑制なしは骨髄疲労)、維持療法中止。
こういった大事な治療の時も、N先生とは昔のように意見を交わし決めました。
その後悪性リンパ腫再々再発が発覚。
がん腫瘍の大きさを診ながら、抗がん剤投与にしましょう。となりました。
しかし腹部が原発の腫瘍は再々再発一年後位から増大が止まり、何故か縮小して
ゆき、その一年後くらいに活性化もなくなり、小さな血のカスの塊となったの
でした。驚きです。自然縮小なんて!稀の中の稀です。
私もN先生も驚きましたが、がんには時としてこういう事もあるのだそうです。
悪性リンパ腫の場合は過去に、私や亡き実父と同じ「濾胞性」に見られた事
があったそうです。う~~む。不思議だ。原因は不明のまま。
7年に及ぶ月日には、病気の喜怒哀楽、時として悪性リンパ腫のほうは大丈夫
だけど、難病のほうで苦しむ、血液検査の結果が悪いという事もありましたが
なじみのN先生と一緒に、ここまで歩んできました。
この7年弱、血液内科の主治医と忌憚なく過ごせた日々でした。
しかし、ふと「こんな恵まれた診察がいつまでも続くのだろうか」と思い
春は職員の異動の季節でもあるから、念のためN先生に訪ねてみたら・・
実は3月でこの病院は終わりになっちゃったんです。
との返答。
ああ、頭が真っ白になりました。言葉にならない寂しさと辛さ。
異動先を聞いたら県内のとある大病院とのこと。N先生は優秀だからなあ。。
心を整え直し、次の担当の先生は決まっているのか聞いたらK先生との事。
あ、N先生より若く、真面目でお堅そうな先生だ。
うまく話ができるかなあ。 と瞬時に感じました。
N先生は2月の診察日は都合でおらず、3月中旬の診察が最後になります。
最後の診察はN先生の患者さんの中でも久しぶりの患者さんも来るだろう。
忙しくなりそうだなと思い、N先生に挨拶して今後のご活躍を祈り
努めて明るく診察室をあとにしました。
会計が終わり病院を出て昼食先にしたのはいつもの山下町のカフェドラペ。
近くの花畑。
よし、今日は気分直しにたくさん食べるぞ!と気合を入れました。
注文したのはAランチ。サラダとスープ、ライス、プチケーキ、そしてフリー
ドリンク制で1000円。横浜ベイエリアではありえない内容と値段です。
この日はカニクリームコロッケがメイン。とろけたカニの味が豊かで美味しい!
単品で久しぶりにチーズ盛り合わせも注文しました。
その時、「寂しい心にはワインをどうぞ」と聞こえたような気がして
まずは赤ワインを注文して、ゆっくりと口に含みました。
うん美味しい。赤ブドウの芳醇な旨味がグッとくる感じでタンニンも少々
感じます。飲みやすいワインだけど味を変えてみたい気持ちもあって
デキャンタージュもどきにコップに移し替えの動作を数回やってまた
飲んだらすっきりとした果実の味、甘さがよくしみこみ余韻がありました。
次は白ワインを注文。
そのまま飲んだら果実が甘酸っぱく、辛口で香りも良かったです。
味変してみようと、またデキャンタージュもどきをして。。
ああ辛口が果実のさわやかとなり、香りも優しくいいバランスです。
チーズのカマンベールととろけ合う関係に。これはマリアージュだわ。
ブドウの品種は赤はカベルネ・シラーズ。白はシャルドネでした。
気持ちよくゆったりとしたワインと、美味しい昼餉の時でした。
あとはデザートです。
いつものケーキですが、コーヒーを飲みながらゆったりと食して。。
心豊かにワインを味わうなんて、いつ以来でしょう。
優しく有能なN先生を思うのにふさわしい時間だったかしら。。
またワインを楽しめる時を作りたいと思います。
それでは皆様も、お体ご自愛して、よき新春をお過ごしくださいますよう
心から祈ります。
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私の著書です。父と私の闘病。入退院、通院などが具体的です↓
と、↓こちらの本は悪性リンパ腫になってから長期生存を果たした故・与謝野馨
さんの書物。初回治療から39年生存なさっていて、おそらく私が知る限り
生存記録の長さでは一番ではないでしょうか。すごい参考になります。↓
*この時期に良さそうなもの。