■ 森永卓郎さん死去「私の生きざまは…」ガン闘病を積極的に公表
ガンで闘病中だった経済アナリストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日、原発不明がんのため午後1時33分に自宅で死去したことが分かりました。67歳。東京都出身。
「モリタク」の愛称で多くの人に愛され、ガンの診断と余命宣告を公表した後も闘病しながら自身の考えや言葉を発信しつづけてきた森永さんが、67歳の若さで旅立ちました。
森永さんは2023年12月に「膵臓(すいぞう)がん」のステージ4と診断を受けたことを公表しました。その後、詳細な検査で「原発不明がん」とされました。ガン闘病中もメディアに出演し、自身の病状や体調、治療費などについても積極的に明かしていました。
24年1月に日本テレビ系「ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に電話出演した際には、ガンと診断された時の心境について「楽して生きよう、楽しい事をこれからやろう、とはみじんも考えなかった。最後まで闘いながら死ぬのが私の生きざまだと思ったので。これから権力と闘います、怖いものないんですよ」と決意を示し、「あきらめたらそこで試合終了なんで」と名作バスケ漫画「スラムダンク」の名ぜりふを引用していました。
ガン闘病中の治療費についても公表していました。24年1月に文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」(月~金曜後1・00)に出演し「保険、効かないです。皆さんにお話しをしといた方がいいと思って。標準治療やってると、お金はかからないし、高額療養費制度があるから実質せいぜい1カ月10万ちょっとで済むんですが、私がやってるのは自由診療。正直言っちゃうと、1カ月の支払い300万超えました」と説明していました。
当初、医師からは「桜は見られないだろう」と宣告されていましたが、24年4月にニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)で、長男で経済アナリストの森永康平氏と初めて一緒に花見に行ったことを明かし「本当今年の桜は奇麗でしたね」としみじみと話していました。
体調悪化を明かしたのは今年1月15日。出演した「あなたとハッピー!」で血液検査の結果、腫瘍マーカーの数値が悪化しており「お医者さんの見立ては“転移が始まってる可能性がかなり高い”って」とガンが転移している可能性を告げられたといいます。「月曜日(13日)から体調が急変して、お腹とか背中、中心部の周りが激痛が走るようになって痛くて痛くて…」「原因はよく分からないけど筋力が落ちて、スイスイ歩けない状態になった」「それ以降、ずっと寝ている状態なんですね」「個人的な感じだと、この1年で一番状態が悪いんですよ」などと説明していました。
最後のメディア出演は1月27日でした。「あなたとハッピー!」にリモート出演し、容体が悪化したことを告白。「ガンの宣告されて以降、最悪の状態なんですよ。どうやら本格転移が始まっちゃったんじゃないかなという感じ」と話し、冒頭のみの出演にとどめていました。
同じく27日にリモート出演した「ゴールデンラジオ!」では「実は1週間前から体調が急激に悪くなってですね。今ほとんど動けない」「この1週間ほとんど何も食ってないんですよ」と明かしていました。
翌28日は体調の悪化を受けて「垣花正 あなたとハッピー!」の出演を見合わせていました。
※日本国と国民のために働くまともな政治家や官僚が非常に少ない日本で、権力に立ち向かい、日本を正しい方向へ向かわせようと必死に努力をされ行動して来た素晴らしいお方をまた一人失ってしまいました…。ご快復を心から祈っていただけに残念でなりません。どうか安らかにお眠り下さい。
■森永卓郎(もりなが・たくろう)さん
1957年(昭32)7月12日生まれ、東京都出身。80年に東大卒業後、日本専売公社(現JT)に入社。経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て経済アナリストとして独立し、獨協大経済学部教授も務めていた。テレビ、ラジオなどのコメンテーターとしてもおなじみで、愛称は「モリタク」。ミニカーなどの収集家としても有名だった。2016年には「RIZAP」で約20キロのダイエットに成功し話題を集めた。著書に「年収300万円時代を生き抜く経済学」「ザイム真理教」「こんなニッポンに誰がした」など多数。
私の父の「末期癌奇跡の完治闘病記サイト」や
「西洋医学による癌治療・検査などをまとめたサイト」への
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