「廻」

螺子を廻して。。。???
瓶の中、僕を漬け込んで、ですよう。。。

してみる。

2018-08-04 08:39:48 | 瓶の中。

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「嫌です。」

「・・・未だ何もしてないよ(苦笑)。」

今日は、ユー君が
怪談話をしてくれると云うのです。

「故鳥の後ろには・・・誰も居ないし、さ。
大丈夫・・・。」

ユー君の目がチラチラと僕の背後を
見ています。
、、、振り向けない。

「じゃ、目を閉じて十秒数えてみて?
声を出して十秒。」

「いきなり何です?」

「いいから。」

怖くなくなるおまじないだとしたら、
これは逆効果ですよ。。。?

「、、、いーち、にー、さーん、しー、
ごー、ろーく、しーち、はーち、くー、
じゅー。」

僕は数え終わって、目を開きました。

「え。ユウ???」

ユー君が、居ません。瞬間、
後ろから柔らかい何かがフワリ、、、

声すら出ず飛び退きましたです。

じっと見ていると其れは静かに地面に落ち、
その向こうに人影、、、

ユー君です。
柔らかい何かは、ユー君自身の
シャツだった様で。
吃驚したまま起き上がれない僕の上に
ユー君はかがみ込みました。

「ふふ。心臓の音、速いー。」

、、、脱力して動けませんです。

「怪談話はまた今度にしようか。」

起き上がるユー君。
シャツの方向へ歩いてゆき、シャツを
拾うと、また戻ってきました。
僕はなんとか起き上がって、一息つきました。

「嫌です。」

嫌なので
キッとユー君を睨みました。

「じゃあ、しない。」

そんな僕に、柔らかい笑顔。

(取り敢えず大丈夫そう、、、

ユー君の笑顔に嘘は無いのです。
僕の知る限りですが。

兎に角、怪談話からは
逃れられた様です。
めでたしめでたし、です?










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