2020年12月10日
ラヴェッロの絶景ホテル
ここ数カ月ほど、仕事がかなり忙しくなってしまい、ブログの更新ができていませんでした。
リモートワークになることによって、却って忙しくなるとは想定外のことでした。
さて今回は、前回の続きで、ラヴェッロの素敵なホテルをご紹介したいと思います。
この素敵な高台の街には、非日常へと私たちをいざなう素晴らしいホテルが沢山あります。
それらは、St. Giovanni del Toroという通りに密集しています。12世紀の館を改装して造られたホテルが多いので、中世時代、この辺りは高級住宅地だったのかもしれません。
まずは、パラッツォ・サッソに行ってみました。
12世紀のパラッツォを改装し、1997年に造られたこのホテルは、アメニティやサービスも5つ星ならではの豪華なものですが、こちらの魅力はなんといってもテラスではないかと思います。
昼下がり、透けるような水色の空と、ティレニア海の青、そしてアマルフィ海岸を眺めながらこちらでカッフェ・シェケラートをいただくのは南イタリアのヴァカンスならではの至福です。
写真右手の、一段と高くなった場所には白いテントが眩しいレストランもあります。
この時はもう昼下がりの時間だったので、次回行けた時は是非ともこのレストランで眺望を楽しみながらPranzoを楽しもうと思っています。
ロビーは白を基調としたデザインで、ひんやりした空気感が心地よい。
この通りには、それ以外にも、優雅で甘美なホテルが並んでいます。
Hotel Carusoは五つ星L、という最高級のホテルですが、入り口はとてもシンプル。
見逃してしまいそうな、個人の邸宅風のエントランスです。
ロビーに入ると、柔らかい風合いのソファや、美しい花が飾られており、さりげなく、でもセンスの良いイタリアの別荘に招かれた様な雰囲気を醸しています。
ここもパラッツォ・サッソと同じく12世紀の建物を改装して造られたホテルですが、ゆったりした時間を過ごすことができそうです。
また、この時には立ち寄らなかったのですが、ホテル・パルンボのロビーには、常連であったリヒャルト・ワーグナーの使用していたピアノが置いてあります。
こちらも、大理石の柱やモザイクのタイルなどが美しく、中世時代の雰囲気を残した素敵なホテルです。
こんなに素敵なデラックスホテルが数あるラヴェッロですが、私が宿泊したのは、Hotel Gardenというこじんまりした家族経営のホテルです。
このホテルの魅力は、類まれなるロケーション。
素敵なホテルが軒を連ねる通りよりも、海に近い本当に絶壁の真上にあるのです。
美しい海と朝日を堪能できます。
到着して早速ホテルのバルコニーから撮った写真です。
Gardenと言う名の通り、様々なお花や木々がテラスを飾っています。
到着すると、とても感じの良い素敵なマダムが迎えてくれました。
清潔感があり、海と空のブルーのインテリアの可愛らしいお部屋に通されたら、荷物を置いてまずは街の様子を感じに出かけます。
翌朝、朝に弱いので日が昇る前に目覚めることは無い私が、ラヴェッロに来ることができた興奮のせいか、4時半ごろに目が覚めてしまいました。
ベランダに出て海を眺めていても、周りはまだセピア色です。
ひんやりした空気を吸いながらしばらく海を眺めていると、海岸線にかかったヴェールのような朝靄がだんだん薄くなり、次第にゴールドとホワイトが混ざったような、力強い光が朝を告げ始めました。
どんどん大きく、力強くなるその光を表現するには、神々しい、という言葉しかなく、これを眺めているだけでもう何もいらない、という至上の幸福感が身体にみなぎったのを今でも鮮明に覚えています。
二日目は、海を見下ろすテラスで軽い朝食を取った後、
前回のブログで書いたように街を探索してホテルに戻り、夜はホテル内の海を見下ろすテラスレストランで夕食をいただきました。
近くの海で獲れた新鮮なエビやお魚のポワレやサラダはシンプルだけれど、とても味わい深く美味しかったです。
眼下を眺めていると、それまで漆黒の闇だった場所に、突然、教会や家の形のイルミネーションが輝き出しました。
ホテルの方に聞いてみると、近くの街のミノーリでお祭りがあったようです。
闇の中に浮かび上がる電飾された建物はまるで童話の世界のようでした。
最後には花火も上がって、素敵なラヴェッロの夜を満喫できました。
イタリアは現在、全国的にCovid-19パンデミックによるロックダウンを行っています。
世界各地からの旅人が憧れる場所であるラヴェッロも打撃を受けていると思います。
ラヴェッロの街も、これらの素敵なホテルも、どうかコロナ禍に負けないでと願うばかりです。
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