自私的渾蛋 SELFISH SUCKER / 這混蛋時代的階級戰爭 台湾インディーズ名盤
今週ご紹介するのは、台湾のハードコアパンクバンド・自私的渾蛋 SELFISH SUCKERの1st Album【這混蛋時代的階級戰爭】です。
【這混蛋時代的階級戰爭】
1. G.I. Joe ←試聴可
2. More Gain More Pain
3. Rebel
4. Full Ahead
5. 你把我灌醉我讓你嘔吐
6. Execution
7. No Selection
8. Hater in Vain
9. Fuck Starfucks
10.吸膠少年
■自私的渾蛋 SELFISH SUCKERとは
2005年結成、GBHやDISCHARGEなどのOld School Hardcore Punkの影響が強い単純かつ暴力的なリフと高速ビート、GISMのようにがなり立てるボーカルとシンガロングで現代社会を斜め上から皮肉るような姿勢が顕著なハードコア・パンクバンドです。
現行バンドでいうとTOTAL CHAOSやThe Casualtiesに近いかな。
↑警察上等!みたいな舐め腐ったプロフィール写真も最高ですね。
試聴できる1曲目 G.I. JoeのイントロはGAUZEのPressing Onのオマージュかな。
このアルバムは2011年リリースで、「今さら2011年のアルバム?」という話ですが、
①2007年~2011年が台湾インディーズが一番盛り上がっていた時期で、その頃に発売された数多くの名盤を掘り起こして考察したら面白いのじゃないか。
②「這混蛋時代的階級戰爭」は台湾ハードコアのアンセムとして2021年現在の若い世代のパンクスにも大きな影響を与え続けている。
という点で取り上げようと思いました。
特に、10曲目【吸膠少年】は今も若いパンクス達にカバーされ続けている台湾ハードコアアンセムです。
このアルバムが発売された 2010年前後の台湾は、滅火器 Fire Ex.を始めとする数多くのPOPなパンクバンドが表舞台に出てきては雲散霧消の如く消えて行った時期ですが、自私的渾蛋 SELFISH SUCKERのようなOld schoolで反社会的なハードコアバンドは当然ながら数少なく、滅火器 Fire Ex.のようにメジャーで成功を収めたバンドとは異なります。
但し、共犯結構や河童郷など後に続くフォロワーを産み、この今尚高い評価を得続ける「這混蛋時代的階級戰」は台湾インディーズの歴史に残る伝説的な一枚です。
因みに、彼らはスローペースではありますが今でも活動を続けています。
この「這混蛋時代的階級戰爭」から10年、今も台湾のパンクスから熱い支持を受けているバンドですので、その期待に応えて新たな作品を生み出して欲しいな、とか思っています。
#台湾インディーズ #台湾ハードコア #台湾パンク #TAIWANPUNK