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こっくりさんを中断した報い

2023/01/31

10年ほど前の話です。ずっと誰にも話すことが出来ませんでした。人に教えるのはここが初めてです。

私の通っていた小学校では「こっくりさん」が流行っていました。私自身も熱中していて、毎日放課後遅くまで残って、友達(A子とB子とします)を「A子が好きなのは誰ですか?」などと他愛も無い質問をして遊んでいました。

ですが、担任の先生はそれをよく思っておらず、とうとう学校で「こっくりさん」をやることを禁止されてしまいましたが、私達は隠れてこっそりと続けていました。

ところが、ある日それを先生に見つかってしまい、先生は怒って、紙をビリビリに破いて捨ててしまいました。私達はこっくりさんを中断されたことで何となく怖くなり、A子の家に集まって再び始めました。

始めに「途中で続けられなくなってごめんなさい。怒っていますか?」と質問すると、10円玉はゆっくりと

「ゆ・る・さ・な・い」

と移動しました。私たち三人は顔を見合わせました。三人とも顔が青ざめていました。腕がブルブルと震えて、三人でもう一度「本当にごめんなさい」「二度とあんなことはしません」などと口々に言って、「許してくれますか?」と聞きました。しかし、答えはやはり

「ゆ・る・さ・な・い」

でした。A子は涙声になって、「ねえ、ウソでしょ?あんた達、私を怖がらせようとしてるんでしょ?」と言っていましたが、勿論私とB子は示し合わせたりはしていません。

私とB子も涙ぐみながら「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」「どうすれば許してくれますか・・・」と聞きました。もう三人とも腕には殆ど力が入っていませんでした。それでも腕が引っ張られるように動くのです。すると

「お・ま・え・た・ち・は・ゆ・る・す」

と移動しました。次の瞬間、10円玉は突然紙の上から飛び出すように動きました。その後は、私達が「ありがとうございました」「お帰りください」などと言っても 10円玉は全く反応しませんでした。

翌日登校すると、私達を愕然とさせる出来事が待っていました。担任の先生が昨晩、急死したというのです。原因は心臓発作ではないかと聞きましたが、詳しいことは教えてもらえませんでした。

先生は、こっくりさんに殺されてしまったのでしょうか。こっくりさんは私達は許しても、先生は許さなかったのでしょうか。今でも分かりません。
ですが、もしそうだとしたら原因を作ったのは私たちなのです。

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