【12月6日 米国株式市場】

ダウ    33,947 ‐1.40%
S&P500     3,998 ‐1.79%
ナスダック 11,239 ‐1.93%

米国株式市場は下落。S&P500は3営業日連続の下落となりました。

ISM非製造業景気指数が予想を上回ったことから、FRBの今後の金融政策について再評価する動きが出ました。

影響力の大きいテスラの6%の下落も株価指数を押し下げました。

ラッセル2000は‐2.78%と小型株はより大きく下落。

VXUS(全世界株式除く米)も‐1.37%と下げました。

米10年債利回りは3.586%。+0.083と上昇。

VIX指数は20.75。+1.69と上昇しました。

【為替・コモディティー】

ドル円  136.83 +1.88%
NY原油  77.34 ‐3.30%
NY金   1,765 ‐1.72%

ドル円は136円台後半。原油及び天然ガスは大きく下落。エネルギー価格の幅広い引き下げに伴い、エネルギーセクターも大きく下げました。

ISM非製造業景気指数によってFRBの利上げ懸念が高まった他、

4日、OPECプラスは、現行の生産方針の維持を決定。5日から発効するEUのロシア産原油輸入禁止とG7のロシア産原油の価格上限設定の影響を巡り、エネルギー市場にはやや不透明感も漂っています。

ビットコインは16,966ドル。‐0.82%と下落しました。


【S&P500マップ】
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S&P500指数の約95%以上の銘柄が下落。エヌビディアは1.5%、バンク・オブ・アメリカは4.4%、アマゾンは3.3%それぞれ下落しました。

【セクター】

公益    ‐0.60%
ヘルスケア ‐0.99%
生活必需品 ‐1.20%
通信    ‐1.50%
情報技術  ‐1.66%
資本財   ‐1.70%
不動産   ‐1.73%
素材    ‐1.95%
金融    ‐2.50%
エネルギー ‐2.94%
一般消費財 ‐2.95%

全11セクターが下落。公益や生活必需品などディフェンシブなセクターが小幅な下落で踏みとどまる一方、一般消費財、エネルギー、金融などが大きく下げました。

【スタイルボックス】

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全てのサイズとスタイルが下落しました。

特にグロース株や小型株が大きく下げました。

【個別株】

〇テスラ(TSLA)‐6.37%

中国・上海工場で減産に踏み切る方針との報道を受け、株価が下落しました。

〇セールスフォース(CRM)‐7.36%

買収したスラックのバターフィールドCEOの退社の報道がありました。最近セールスフォースでは幹部の流出が続いています。

〇VF(VFC)‐11.17%

Supremeやノース・フェイスを手掛けるアパレルのVFは、23年度のガイダンスを発表。EPS、売上高を下方修正、レンドルCEOの退任も発表され株価は大きく下げました。


【ISM非製造業景気指数】

結果 56.5 予想 53.4 前回 54.4

ISM非製造業景気指数は予想を上回り、米国経済の2/3を占めるサービス業の拡大を示す結果となりました。サブ指数の雇用も改善し、米経済の底堅さを示す結果となりました。

一方で、強い経済指標はFRBの積極的な利上げを正当化する根拠ともなり得ます。

パウエル議長は先週の講演で、サービス業のコアインフレは、今後の全体のコアインフレを理解する上で最も重要なカテゴリーかもしれないと指摘していました。

今回の結果は、経済成長の見通しにとっては朗報で、「景気後退が短く、厳しくないものになる」という見方でていましたが、需要を抑制しインフレに対応しようとしているFRBにとっては難しい判断を迫られることになります。

今回の結果は、先日発表された、個人消費や労働市場の強さを示す経済指標の内容と一致しています。ただ、金利の上昇がより大きな打撃を与え始めるため、来年には米国経済は弱まるだろうとの見方もあります。

【10月の製造業新規受注】

10月の製造業新規受注は前月比1.0%増と、市場予想0.7%増、前回の0.3増を上回りました。

機械などの需要が力強く伸びました。

【まとめ】

米国株式市場は続落し、先週の上昇分を吐き出しました。

市場では引き続き、インフレ、金利、世界経済全体の景気後退を可能性などを懸念しています。ウォール街は企業の決算発表や経済指標を注視しており、2023年の経済と市場にどれだけのダメージがあるのかを見極めようとしています。

米国の投資家はいくつかの情報の交錯に対処しています。経済の一部や一部の企業のガイダンスでは需要が弱まる可能性が示唆されていますが、雇用、個人消費など一部の分野は依然として底堅く推移しています。

ウォール街では、木曜日に失業保険申請件数や、金曜日に発表される11月の生産者物価指数(PPI)に集まっています。

また、株価の上値が重くなっており、更なる上昇のためには利下げが必要との声もあります。

結局のところ、もう数カ月して、インフレが落ち着いたことが明確になり、FRBの政策の目途が立つまでは、経済指標やFRBメンバーの発言、決算のたびにこのような上下を繰り返すことになるでしょう。

これらの経済指標の結果や来年の景気を予想し、かつ市場予想とのギャップをついて儲けるという戦略ももちろんあると思います。

ただ、長期的にインデックス投資をしている方であれば、経済指標や市場予想に振り回されることなく、今まで通りの計画やリスク許容度に合う資産配分を維持しつつ、規律ある投資を行うことが大切だと私は思います。

市場よりも正確に未来を予測してそれに賭けたり、PFを動かすコストを正当化しつつ利益を上げるのは、私にとっては難しすぎる戦略であるため、私は経済指標やFRBメンバーの発言に振り回されることなく、今後もいつも通りの投資を続けていきたいと思います。

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