Daughters of the British Aristocracy

 

著:村上リコ

 

2014年9月30日 初版発行

河出書房新社

東大阪市図書館より貸出

 

ヴィクトリア朝とエドワード朝の

貴族の令嬢の暮らしを解説した本です。

少女時代から社交界の仲間入りをしたデビュタントの日々、

そして舞踏会などでの婚活の末、

奥方となり貴婦人の生活と移っていく

貴族の令嬢の生活史です。

実在した人物の話も多く楽しめます。

限嗣相続制や貴族の称号呼び掛け方など

英国の貴族制度の説明もあります。

 

フェミニズムの視点から見ると、

女性で初めて庶民院の議員になっナンシー・アスター

世襲で貴族院の席を受け継いだ最初の女性

レディ・アイリーン・カーゾン、

レディ・コンスタンス・ブルワー=リットンや

カーライル伯爵夫人ロザリンドといった

女性参政権運動家の話が興味深かったです。

 

イギリス貴族の暮らしや

上流階級の女性の歴史に関心がある方や

ドラマ、ダウントンアビーを

もっと奥深く知りたい方にお薦めです。

 

 

 

 

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