和田神社(神戸市・兵庫区・和田宮)に関する記事です。

和田神社はJR和田岬駅の北隣にあります。
JR和田岬線は三菱グループの為の通勤電車で、
通勤客のいない休日は朝・夕の2本しかなく注意が必要です。

和田岬マイマップ

和田岬マイマップ

和田宮は宇宙の根源とされる天御中主を主神とし、
海の神として市杵嶋姫と蛭子大神を相殿にお祀りしています。

祭神:天御中主、市杵嶋姫、蛭子

和田岬&和田宮鳥居
和田岬&和田宮鳥居

蛭子大神が、淡路島から流れ着いた地が和田岬です。
その上陸地を蛭子の森として祀ったのが和田神社の始まりです。

蛭子の森は、かつては西宮神社の御旅所で、
産土参りと称し和田岬への渡御が太古より続いています。

和田宮の社殿&境内
和田宮社殿&境内

承安3年(1173)、平清盛が大輪田泊修築の際に、航海の無事と兵庫の繁栄を祈願して、
安芸国厳島神社より市杵嶋姫大神を分霊しました。
市杵嶋姫は当社を始め兵庫の7箇所に祀られ兵庫七弁天と呼ばれています。

木嶋姫像&白蛇
市杵嶋姫像&白蛇

万治2年(1659)武庫川の氾濫で岡太神社の神輿が和田岬に漂着しました。
神輿には天御中主大神が祀られていた為、
尼崎藩主青山幸利が縁を感じ和田宮の主神とし社殿を造営をしました。

武庫川&和田宮本殿
武庫川&和田宮内陣

①産土参り

西宮神社の秋祭りでは、和田岬への船渡御、陸渡御が行なわれています。
新西宮ヨットハーバーを出発し御前浜沖にて海上安全を祈願し、
全船で産宮参りとして、和田岬に渡御し、和田神社境内で御旅所祭を行います。

その後、和田神社から三石神社・真光寺・柳原蛭子神社に参拝します。
三石神社の3つ石は、かつて廣田・西宮・浜南宮の3基の神輿を置く場所でした。

西宮祭(船渡御&和田宮)
船渡御&和田宮祭礼西宮神社

②大輪田泊

大輪田泊は和田岬の内陸の入江にあった古代の港です。
和田岬の陰で風浪を避けた天然の良港で、行基が築いた五泊の一つです。

平安初期には造大輪田船瀬使が派遣され、
波浪で破壊される度に修築が繰り返されました。

近辺の福原に別業を営んだ平清盛は日宋貿易を推進するため、
経が島を築いて港の増築に努め、内海屈指の要港に発展しました。

大輪田泊&石椋
大輪田泊&石椋(防波堤石材)

③朝鮮通信使

江戸時代200年に渡り続いた朝鮮通信使は兵庫津に必ず寄港していました。
その際、和田宮に暴風防災祈願をしたことが記録されています。

宮比社&秋葉神社
境内社の宮比社&秋葉神社


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