◆タイトル争いはフェルスタッペンと同点で最終戦へ
2021年F1サウジアラビアGPの決勝が12月5日(日)にジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、大荒れとなった決勝レースをメルセデスのルイス・ハミルトンが終盤のオーバーテイクで3連勝を決めた。
現地時間20時30分。気温28.6度、路面温度32度のドライコンディションで50周のレースはスタート。ルイス・ハミルトンがトップ、バルテリ・ボッタスが2番手、マックス・フェルスタッペンが3番手というポジションでレースは展開していく。
そして、10周目に波乱。ミック・シューマッハ(ハース)がセクター3でクラッシュしてセーフティカーが導入される。この間にメルセデスがダブルピットストップしてハードタイヤに交換。ルイス・ハミルトンとの間隔を空けるためにバルテリ・ボッタスがスロー走行したことで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はトラックポジションを重視してステイアウトを選択する。するとレースは13周目に赤旗中断に。トップのマックス・フェルスタッペンはグリッド上でハードタイヤに交換することが可能となった。
だが、リスタートで再び波乱。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)にヒットされてクラッシュ。また、ニキータ・マゼピン(ハース)がジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)に追突して2台がリタイア。再び赤旗中断となる。
1コーナーでマックス・フェルスタッペンがコース外から不当にトップに立っていたこともあり、リスタート時のポジションは、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ハミルトン、フェルスタッペンの順となる。
レッドブル・ホンダは2回目の赤旗中にミディアムタイヤに交換。フェルスタッペンがリスタートでトップに立ち、ハミルトンがオコンを交わして2番手で追走する。
37周目。ハミルトンがフェルスタッペンを抜きにかかるが、フェルスタッペンはブレーキングで防御して軽く接触。フェルスタッペンはコース外でアドバンテージを得る。レッドブルはフェルスタッペンに順位を戻すように指示。
フェルスタッペンはそれに従ってスローダウンするが、ハミルトンには伝わっておらず、対応できずに追突してフロントウイングを破損する。フェルスタッペンに最初の接触に5秒ペナルティが科される。後者のインシデントはレース後の審議となっており、両ドライバーがスチュワードに召喚されている。
◆大荒れレースを制したのは、ルイス・ハミルトンで3連勝
43周目にルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンをオーバーテイク。そのままトップを維持してトップでチェッカー。暫定ではあるが、ハミルトン3連勝で今季8勝目、通算103諸目を挙げた。
2位はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。5秒ペナルティによって後続とのギャップが十分ではなかっため、ファステストラップを狙ってピットインすることができず、ルイス・ハミルトンにファステストラップの1ポイントも与え、チャンピオンシップで同ポイントに並ばれた。
3位はメルセデスのバルテリ・ボッタス。ファイナルラップでエステバン・オコン(アルピーヌ)をオーバーテイクしての表彰台となった。
ホンダF1勢は、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が6位入賞。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)との接触でフロントウイングを破損。そのインシデントに5秒ペナルティを科されたこともあり14位でフィニッシュ。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は2回目の赤旗の原因となったクラッシュでリタイアでレースを終えた。
今回の結果でコンストラクターズ選手権でメルセデスはレッドブル・ホンダに対するリードを28ポイント差に広げた。両方のチャンピオンシップは最終戦F1アブダビGPで決着がつけられることになった。
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【 Race Highlights | 2021 Saudi Arabian GP の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=vRhhS6BnLSY
【 Lewis Hamilton And Max Verstappen Collide! の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=QS4Z38HhsMc
【 Max Verstappen and Lewis Hamilton, Post-Race Interviews の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=9_7NuCQzOYI