● トヨタ「GRMNヤリス」、500台限定の最強ハッチは、初日で2倍の申し込みが殺到! | エコカーブログ [eddie-k's eco_car blog]    

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WRCマシンの血を受け継いだスポーツ4WD「GRMNヤリス」、先般の「東京オートサロン2022」でお披露目された「最強ハッチ」のモデルです。今夏500台限定で発売されることを当ブログ2022/01/16エコカーブログ)でも取り上げました。そんな話題のマシンの続報です。


◆挑戦と開発で培った硬派の2シーター仕様
2015年、トヨタ自動車の豊田章男社長はWRC(世界ラリー選手権)への復帰を宣言した。実はこの時、社長の頭の中にはもう一つのプロジェクトが浮かんでいた。それは「WRCマシンの血を受け継いだスポーツ4WDを創る」こと。それが「GRヤリス」である。

豊田社長は「これまでのトヨタ車は一般ユーザーのためのクルマを造り、それをレースに使えるように改造してきましたが、今回のプロジェクトは違います。初めからレースに勝つためにつくられ、普段でもお客さまが乗れるクルマはどうあるべきか? そんな発想で開発したモデルなのです。」と語るが、その実現のために、これまでのトヨタの常識を超える手法が取られた。


例えば、これまでのトヨタのルール/基準を超えた「設計」、データとドライバーコメントを紐づけした「テスト方法」、その場で直してすぐに乗ってもらう「スピード感」、プロドライバーによる「評価」、スーパーカー並みの「高精度の量産」を、コストを上げずに行なう「工夫」などなど…、挙げればキリがない。

更に正式発売後もS耐やラリーを始めとするモータースポーツフィールドで鍛え続けてきた。その知見やノウハウをフィードバックさせたモデルが「GRMNヤリス」だ。


元々販売計画にはなかったと言うが、実戦で鍛えた「伸びしろ」を「ユーザーに素早く還元すべき」と言う豊田社長の強い想いからプロジェクトがスタート、開発と挑戦、改善が継続していったそうだ。

GRMNは「ガズー・レーシング・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク」の略。以前からGRブランドのピラミッドの頂点に位置する「究極のスポーツ」に位置づけられる台数限定のモデルとなっています。例えるなら、「ポルシェ911」に対する「911RS」のようなイメージ…、つまり走行能力の高い、万能なロードカーであるGRヤリスに対して、モータースポーツを意識した戦闘スペックが与えられる。


◆アップデートプログラムでパワーアップがあるかも…
ノーマルに対して541点のスポット打点追加と12m延長した構造用接着剤による超高剛性ボディを採用。軽量化も抜かりなしで、ルーフ(カーボン製ながらSMCから繊維CFRPへと変更)に加えてボンネットもカーボン製に変更。更に乗車定員を2名に割り切ることで約20kgの軽量化を実現。元々の後席位置には補強用のブレースが装着される。

エンジン(1.6L直噴ターボ)はECU制御の進化で最大トルクを370→390Nmにアップ。ちなみに最高出力は272psと変更はないがこれは仮の姿で、今後アップデートプログラムで何らかの変更があるそうだ。また、それに合わせてハード側の見えない部分も進化させるという。


モータースポーツでの知見を元に強度を高めたクロスレシオトランスミッションとローファイナルギアを採用。前後デフにはLSDが採用されるが、何とノーマルのトルセン式から機械式に変更。更に前後駆動配分はトラックモードのみ50:50から45:55へと変更されている。

スパルタンなインテリアはサイドエアバック付のレカロ製フルバケットシートや専用スポーツメーターなどを採用。ちなみに今回の展示車両には安全・運転支援デバイス(TSS)やディスプレイオーディオは未装着(その代わりに3連メーター装着)というスポーツフィールド仕様だ。


このGRMNヤリス、ツルシのモデルはGRヤリスの「RC」に相当するグレードで、カスタマイズ用と言う扱いだが、これに加えてGRが推奨する2つのパッケージが用意される。

「サーキットパッケージ」はその名の通り、クローズドエリアの走行で本領を発揮するスペックとなっており、開発に関わったプロドライバーは「S耐車と同じ感覚で乗れる」と語っている。


タイヤはアドバンA052、ホイールは専用BBS、サスペンションはビルシュタイン製減衰力調整式ダンパー(ノーマル比10mmローダウン)を装着。見た目の部分ではカーボン製リアスポイラー、サイドスカート、リップスポイラーなどがプラスされている。


一方のラリーパッケージは、非舗装路を中心としたモータースポーツに向けたスペックで、ラリー用のショックアブソーバー&スタビリンクセット、アンダーガード、ロールバー(サイドバー有)などを装備(これらのアイテムは販売店で装着)。

 


ここで終わらないのがGRMNヤリスの凄い所で、購入後のしかるべきタイミングでエンジン強化/駆動改善などを行なう「アップデートプログラム」とドライバーの運転データを分析してソフト/ハード共に最適化する「パーソナライズプログラム」も提供すると公表されている。

すでにKINTO専売モデル「GRヤリス・モリゾウセレクション」で進められている取り組みだが、GRMNヤリスはより特化・先鋭化されたメニューで、レース車両と同じく「進化するクルマ」をナンバー付モデルでも実践するそうだ。


ツルシのモデルが731万7000円、サーキットパッケージが846万7000円、ラリーパッケージが837万8764円とかなりのスーパープライスだが、本気かつ手間暇かかる変更内容や今後のプログラムを含めると、なかなかのプライスということだ。

商談予約は東京オートサロンメディアデーの1/14~28まで実施。限定台数を超える予約があった際には抽選が行なわれるということであったが、初日で限定500台の2倍以上の申し込みがあったそうだ。まあ、ちょっとした「宝くじ」状態なのですね。


GRヤリスのユーザーから「エ~、何でぇ~」、「そりゃないよ~」、「複雑な気持ち」といった声が出てくるのも想定済みということで、GRMNヤリスに採用されるアイテムのいくつかはアフターパーツとしての販売計画があるというのも既存ユーザーにとっては朗報なのです。

【 GRMN ヤリス / 標準スペック 】
 ・全長×全幅×全高=4030×1815×1475mm
 ・ホイールベース=2560mm
 ・駆動方式=4WD
 ・最小回転半径=6.0m
 ・車両重量=1250kg
 ・乗車定員=2名
 ・エンジン=1.6L 直列4気筒ターボ
 ・エンジン最高出力=200kW(272ps)/6500rpm
 ・エンジン最大トルク=390Nm(39.8kg-m)/3200-4000rpm
 ・車両本体価格=731万7000円(消費税込)


 

 

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【 「GRMNヤリス」紹介/GRガレージ トレッサ横浜 の動画はこちら 】

https://www.youtube.com/watch?v=91ucPk3ywYU

 

 

【 TOYOTA GRMNヤリス 挑戦と開発の軌跡 の動画はこちら 】

https://www.youtube.com/watch?v=Ht-nU_uvdSY

 

 

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