ウェリントンに続き、タウランガとロトルア、ケンブリッジへも足を運び、旧知の学校スタッフと情報交換をしてきました。
スクールホリデー中だったので、カフェで食事したり、お茶しながら、ターム3以降のCohortでの留学生の動向を聞きました。
Cohortという耳慣れない言葉は、和訳すると「群れ」(参照:英辞郎)だそうで、コロナ禍の今年、5000人だけ長期学生ビザを発給するというもの。
まだ国境全開という訳にはいかないけど、5000人だけにビザを発給して、7月から長期で来てもいいですよ、というもので、高校生はそのうち1000人までの枠が設けられています。
手続きが結構煩雑で、
①各学校が、留学生を受け入れたい数をEducantion NZと移民局に申請。
②審査を経て、枠数が各学校に割り振られる。
③学校は、具体的な生徒名などの情報を申告。
④移民局が承認した学生に対して、レターを発行。
⑤学生は、移民局の求める「Travel Request Form」をオンラインで提出。
⑥その後、学生宛てに「invitation Letter」が届き、学生ビザ申請に進む。
と、こんな具合に結構煩雑な手続きがあります。
弊社からは3人の学生が留学を開始することになりますが、担当学生の手伝いをしてみて全貌が分かったもので、①の段階あたりでは、「この先いったいどうなるんでしょう?」という、先の見えにくいスキームでした。
学校訪問を続けていると、教育現場からは結構不満の声があるのを知りました。
・こんな煩雑な仕組みだから、わずか1000人しかビザが出せない。
・申し込み枠数よりも少ない枠しかもらえなかった。
・政府としてはニュージーランドへの学生誘致をないがしろにしていて、教育産業の重要さをよく理解していない。
・他国が積極的に入国規制を緩和し、留学生を受け入れているのに、ニュージーランドはなっとらん!
という声を多く聞きました。
私は最初のうちは、「高校に1000人の枠を設けてくれてよかった」と思っていましたが、今年のうちから長期留学を希望している学生さんの数は、それ以上に多いことを知って、彼らの声も確かにその通りだと思いました。
まだまだ短期留学中心の日本マーケットと異なり、ベトナムやカンボジア、中国など長期で留学する学生が多い国が存在し、彼らの多くが、祖国では得られないハイレベルの教育機会を求めて海外留学に出ていきます。
またヨーロッパの国々からは半年から1年の留学希望者が多数います。英語が出来るので、ほとんどがアクティブなライフエクスペリエンスを求めて、地方の学校で学びます。
そのような学生たちは、一足早く受け入れを再開しているカナダやオーストラリアに目が向いています。
2022年の10月からようやくすべてのビザ申請の受付を再開するニュージーランドですが、現地にいる私たちエージェントは、後塵を拝していることを認識しつつ、活動をしないといけませんね。
さあ、2023年以降の留学生誘致に向けて、業界一団となって頑張りましょう。
内陸部のロトルアでは気温がぐっと下がるので、木々の紅葉が始まっていました。
ロトルア湖畔は、きれいな歩道が出来ていました。
ホビットツアーのメッカ、マタマタのインフォメーションセンター。
相変わらずホビットの世界を感じます。
サラブレッドの産地、ケンブリッジ。
スクールホリデー中ということもあって、街の中心街のカフェはどこも賑わっていました。
夏休み向けの、現地校体験プログラムは申し込みが順調です。
5月初旬というのに、予定のほぼ半分まで予約が埋まっています。
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