今一度、アルコール依存症のスクリーニングテストをご紹介
以前にアルコール依存症のスクリーニングテストについて、ご紹介しましたが、ご存じの無い方もおられると思います。
そこで、今一度、アルコール依存症のスクリーニングテストについてご紹介をして、あなたの状態を確認して頂ければと思います。
アルコール症スクリーニングテスト
特徴
・ アルコール依存症などアルコール関連問題を評価するための手段であり、それぞれのテストにより目的が異なる。
・ 簡単な質問に答えるだけで短時間に結果が得られる。
・ 専門家でなくても実施可能。
・ 医師による診断とは性質が異なり、主に早期介入や予防に用いられる。
久里浜医療センターによって作られた日本人向けのアルコール依存症のスクリーニングテストです。2003年に改訂されました。
結果はいかがでしたか?
合計点が3点以上: アルコール依存症の疑い群
合計点が1~2点: 要注意群(質問項目6番による1点のみの場合は正常群。)
合計点が 0 点: 正常群
ということで、かなり厳しいのですね。
「おい、やばいじゃん!」
「やっぱり、気のせいなんかじゃなかったんだわ!」
とかなりショックを受けられると思います。
でも、安心をしてください。
あなたがアルコール依存症にならないために、このブログを書いているのですから。
ただ、次にご説明する「離脱症状」(禁断症状)が出ていましたら、すでにアルコール依存症は「確定」しています。
残念ながら「一生完治することはありません」。
我々はアルコール依存症患は「治ることはないが、回復はできる」という言い方をします。この意味はおいおいお伝えしていきます。
離脱(禁断)症状とは?
飲酒を止めてから1~2日後に、
・手の振るえ
・発汗(特に寝汗)
・吐き気
・嘔吐(おうと→食べたものなどをもどすことです)
・心臓がどきどきする
・不眠
・不安
・イライラ感
私のような重症になると
・幻視(幻覚、無いものが見える)
・幻聴(無いものが聞こえる)
・意識消失を伴うけいれん発作
などが発生します。
「アルコール依存症患者はなんでいつも、ずっとお酒をのんでいるのだろう?」と思われますよね?
実はこのような不快な離脱症状から逃れるためなんです。
「おお、酒うめえ」とは思っていないのです。(少なくとも私は)
実際、最終段階ではたびたび、意識消失を伴うけいれん発作を起こして救急搬送されていました。
娘からは「今生きているのが奇跡なくらいだよ!」と言われています。
アルコール依存症にならないために、「最も必要な知識」と言っていいほど大切なのがこの離脱症状です。
この症状が出たら、こっち側の仲間入りになってしまいます。ぜひ、よく理解するようにしてください。
毎回口を酸っぱくしてお伝えしますが、ストレスとお酒は絶対に切り離してくださいね。
私がアルコール依存症になった経緯を確認してください!
アルコール依存症は進行性の病気で最後は死にます。
平均寿命は52歳です。
私は妻が脳卒中で倒れて、介護、仕事、子育てを同時にこなしているうちに睡眠障害で眠れなくなりました。それで、寝酒をすることが習慣になりこれが原因でアルコール依存症になりました。
寝酒、やけ酒、晩酌はやめないと遅かれ早かれ、誰もがアルコール依存症になります。
若い人は半年から2年で発症すると言われていますし、女性は男性の半分のお酒の量でアルコール依存症になってしまいます。
私は病気になる前にこの病気の知識がほしかったのです。
アルコール依存症になると、2度と普通の飲み方はできません。一生、お酒が飲めなくなるのです。
アルコール依存症の予備軍や初期段階の人は「節酒」が可能な場合があります。
是非、正しい知識をつけて、ご自分やご家族の命を守ってくださいね。
Masa