皆さんは怖い話 お好きですか
私は 根っからのホラー好きなんですが、
占い師という仕事をしているからなのか…
はたまた
類は友を呼ぶ というのか…
対面での鑑定が終わったあと、たまにお客様が怪談話をしてくれることがあります。
1月も半ば。
毎年 節分までに過去の鑑定書類を整理するんですが
この寒い季節になると思い出すのが、ある一つのお話…。
そのお客様の名前を仮に『田中さん』としますね。
田中さんは男性で、見た目は容姿端麗。いわゆるイケメンさん。
付き合っている女性との結婚について、私の元へご相談に来られたのです。
田中さんとの鑑定が無事 終わり、その後の鑑定も入っていなかったので、軽くお茶しながら雑談をしていました。
田中さん『雨紋さんって、不思議な話 好きですか?』
雨紋『占い師だもん。不思議な話も怖い話も大好きよ』
田中さん『それじゃあ、話しますね… 』
雨紋『どうぞ、どうぞ(ワクワク) 』
以下の話は、本人からの了承を得ていますので、安心してお読みください。
僕 車には かなりのこだわりを持ってまして、車種はスポーツタイプで色は白で、
もちろん装備や内装も自分が納得したものじゃないとダメなんです。
そろそろ新しく乗り換えようと思って、色んな中古車屋さんを巡っていたんですが、こだわり過ぎて、『これだ!』と思える車がなかなか見つからなくて諦めかけていたんですよ。
でも ある中古車屋さんで、やっと自分好みの車が見つかり、
程度も値段も良いし、誰かに買われたくなかったから すぐにその車を買いました。
乗り始めてから数日かな…。
一つ気掛かりなことがあって、走っている時は調子がいいけど、コンビニの駐車場などでアイドリングしていると、ブスンブスン…と音が鳴って、しばらくするとエンジンが止まるということが起きたのです。
ある日、コンビニで20分くらいアイドリングしてる時、エンジンがまた止まったんだけど、今度はエンジンも掛からなくなって、とうとう修理に出すことにしたんです。
色々 検査してもらい、どこも異常はないということで、その後 1週間は快適に乗れたので、『もう直ったのかな?』と思ったんだけど、またエンジンがブスンブスンとなって止まるんですよ…。
よくよく考えてみたら、止まるのは助手席に誰かを乗せた時だけ。
僕 一人の時は止まらない。
そこでもう一度、修理工場に持っていって、
「一人の時は止まらないけど、助手席に誰かが乗るとエンジンの調子が悪くなって止まるんですよ。そういうことって、あるんですかね?」と尋ねたら、
修理工場の人は、
「いやぁ、そういうのは聞いたことねぇな。おかしな話だなぁ。」
と不思議がるんですよ。
でも一応、コンピューター関係も見てもらって、同じ車種のコンピューターを乗せ換えて、
「やること やったから大丈夫。これで止まったら、あとは分かんねぇな」と言われちゃいました。
もう何回もエンジン止まる車だし、あまり期待してませんでした。
それで僕が働いている現場で、この話を同僚たちに話したら、一人の先輩が
「修理しても直んねぇなら、その車 なんかあるぞ。
一度 神社でも行ってお祓いした方がいいぞ」って。
当時の僕は、正直 そういうことを信じていないタイプだったんで、そう言われてもお祓いには行かなかったんです。
それから しばらく経って、
僕 アパートで一人暮らしをしてるんですが、久しぶりに実家に帰った時のこと。
実家で猫を飼っているんですが、僕が家に着いて車から降りた時、その猫 最初は喜んで近寄ってきたのに 急に逃げるように離れるんです。
いつもなら じゃれて離れないんですけど…。
ちょっとショックだったので、母にそのことを話すと、
「久しぶりに会ったから 恥ずかしかったんじゃないの?」と言われて。
でも …あの時の猫の様子を思い浮かべてみると、何かに怯えてたような感じなんです…。
それから現場が実家の近くに変わったので、実家から通うことにしたんですが、やっぱり猫の様子がおかしいんです。
家の中だと普通に甘えてくるけど、車のそばまで来ると その車に向かって威嚇する。
ある時なんか、ボンネットの上に乗って車の中を覗きながら「フーッ、シャーッ!」って威嚇して すごいんですよ。
そんな猫を見ていると、車の中に何かがいるんじゃないかと思うようになって、正月明け早々に車のお祓いをしてもらったんです。
でも、やっぱり車はアイドリング中に止まるし、猫の威嚇も収まらない…。
その後、たまたま3日間の出張が入ったので、その車で現地まで行きました。
ビジネスホテルに着いて、最初の2日間は何事もなく終わり 気持ちに余裕が出たので、ビジネスホテル近くの飲み屋さんまで歩いて行ったんです。
いい感じに呑んで帰って 部屋に戻ろうとした時、ホテルのスタッフに呼び止められて、
「お客さま。お連れの方がまだ車の中にいらっしゃるようなので、部屋まで連れていってもらえないでしょうか」
って言うんですよ。
出張は僕一人だし、車には鍵かけて呑みに行ったし、車には誰も乗っていないはず。
でも 僕が酔っ払っているせいか、「人なんか乗ってないよ」って言っても そのスタッフ 全然信じてくれないんですよ。
そこで押し問答しても しょうがないから、
「それじゃ、人が乗っているかどうか 二人で確認しよう」
となって、二人で駐車場まで行ったんです。
駐車場に着いて、車の中を見たけど、やっぱり誰も乗っていない。
『なんか、変なこと言うスタッフだなぁ』と思って、スタッフの方を見たら、顔が真っ青なんです。
そして「自分の見間違いでした」ということで謝られたけど、その時は少しムッとしましたね。
次の日 そのスタッフとホテルの支配人が僕の部屋まで来て、僕の目の前で謝りながらスタッフを叱るもんだから、そのスタッフがだんだん可哀想に思えてきちゃって…。
「人間 誰でも間違うことあるから、そんなに彼を叱らないでください」
って、その支配人に言ったんです。
とりあえず仕事も終わったので、チェックアウトの準備をしてたら、さっきのスタッフが部屋に来て、謝ってくると同時に封筒を差し出すんですよ。
てっきりお詫びのお金かなと思ったから「こんなことしなくてもいいよ。」って断ったんだけど、それでも「受け取ってください!」と強く言うもんだから、とりあえず受け取り、そのままホテルを後にしました
でも その後とんでもないことが分かったんです…。
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さて田中さんはその後 どうなったのでしょうか。
このお話しはまだまだ続くので、ここで一旦 区切ります。
続きをアップするまで
お待ちくださいね。
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