こんにちは、ヒマワリです
2020.10月環境ももう終わりですね

今期は以前にも増した群雄割拠環境で、どんどんと新しいテーマが環境に現れ始め、サイドデッキの構築が難しくなってきたように思います

今回の記事は、今まであまり書かなかった魔術師のサイドチェンジの考えと、現在のサイドカードの役割について話します

 

 

 

 


展開等の話は今までの記事に書いてますので、初見の方は過去記事を漁って見ていただければと思います




1.魔術師デッキの性質



そもそもの話からいくと、【魔術師】はペンデュラムデッキであり、基本的に1枚初動というものはなく複数枚のカードを組み合わせて戦うデッキです

よって、メイン戦・サイドチェンジ後どちらでも初手5枚のうち4枚展開札1枚誘発若しくは盤面を返す為のカード(後攻は5枚展開札1枚誘発)が理想的だと考えています




メインデッキを見てもらうと分かりますが、枚数は45枚と多いものの誘発は7枚でペンデュラムテーマにしては比較的多く、先行後攻どちらも機能する誘発を採用しています
先攻後攻関わらず誘発は1枚は握りたい考えですね


メインデッキの枚数の多さの理由は2つあり、

①ターン1カードや誘発の被りを無くすこと
②サイドチェンジをやりやすくすること


です

引きたいキーカードはあるものの複数枚組み合わせて戦うデッキですので、「○○がないと壊滅的に動かない」ということがなく、サーチカードで繋がっていく為デッキ枚数をある程度増やしても問題はない考えです

サイドチェンジの枠のことをしっかりと視野に入れてメイン構築をすると、メインのパワーをほぼ落とさずに対面のメタカードを積むことができます




2.サイドチェンジの際にoutするメインカード



選択権が自身にあり先攻を選べる場合は、誘発の枚数調整と《デュエリスト・アドベント》を1枚抜くくらいの調整で良いです
《ハーピィの羽根帚》は相手によって残したり残さなかったりします


後攻の場合は、「魔術師」ギミックを一切減らさず、‪サブギミックのドラゴン要素の枚数調整や《デュエリスト・アドベント》の枚数調整を行います

《デュエリスト・アドベント》に関しては、メイン戦では初動の安定に繋がる良いカードで重宝しますが、後攻確定だとターン1しか打てず被りがかなり気になるカードですので0か1に変えます
そもそも《デュエリスト・アドベント》をメインに3枚採用しているのは、上記の理由且つサイドチェンジ枠として考えているところがあります

《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》に関しては、後攻だと《墓穴の指名者》の的になったりする為、2枚抜いて1枚にします
1枚残す理由は、《賤竜の魔術師》によるリソース回収や《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》による全ブッパの道筋を残せるようにしたい為です
ただし、《墓穴の指名者》が入っていない罠対面に関しては効かない誘発の方を減らし《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》は2〜3枚残します

《おろかな埋葬》《亡龍の戦慄-デストルドー》もサイドチェンジ枠です
ペンデュラム前に《水晶機巧-ハリファイバー》を出してペンデュラム数や誘発を乗り越えたり、レベル調整をしてシンクロ8に繋げたりと、かなり器用に動けるギミックではありますが、後攻から《墓穴の指名者》をくらうリスクを増やす意味もなく、強力なサイドカードにチェンジした方が良いです



《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》(3枚中2枚)

《デュエリスト・アドベント》(3枚中2枚)

《おろかな埋葬》

《亡龍の戦慄-デストルドー》


選択権先攻抜くカードはさておき、選択権後攻で抜くことができるカードはざっくり上記のカードですね
後は《デュエリスト・アドベント》の3枚目を抜くか手札誘発を調整するかとかになります

これらのカードはメインギミックの補助カードなので、抜けたからといって基本展開に支障はきたしません

【魔術師】に限らず、40枚に近づけてメインの枚数を削るとメインでの安定性は多少なりと上がりますが、サイドチェンジのことも考えてメインの枚数を考えないとデッキ触りたて特有のメインは綺麗だけどサイドチェンジができないマンに陥るので気をつけたいですね


3.採用サイドカードの役割について



2020.10月環境の最後のサイドデッキです

かなり誘発を散らしていますが、これは最初に話した「メイン戦・サイドチェンジ後どちらでも初手5枚のうち4枚展開札1枚誘発若しくは盤面を返すためのカード(後攻は5枚展開札1枚誘発)が理想的だと考えています」に基づきます
被りなく効果的なカード1枚と残りは展開札で戦いたいですね






《アーティファクトの神智》《アーティファクト-デスサイズ》のギミックは、先攻の勝ちを濃くできるのと、なんらかの誘発で展開が止まる若しくは止まらざるを得ない状況の場合に相手の行動を著しく制限することができます

【魔術師】の良いところは、《アーティファクト-デスサイズ》を素引きしてしまっても《TG ワンダー・マジシャン》で破壊して墓地から出すことができたり、《クロノグラフ・マジシャン》で手札から出すことができるところです
墓地経由の特殊召喚は《墓穴の指名者》に引っかかる可能性がありますが、【魔術師】の後攻で入れっぱなしにすることは基本的にはないのでほぼ通ります
相手プレイヤーが《墓穴の指名者》を残してそうかどうかは、ゲーム内に相手プレイヤーを見て判断します

先攻の補助ギミックを採用しているのは、まず僕自身が2本目以降の【魔術師】の先行展開を信用していないからです
《増殖するG》や《原始生命態ニビル》を筆頭に誘発系統は1本目以上にとんでくると思います
もちろんケアして動きますが、それでもリソースしか残せないことは多々あると思います
逆に、盤面を維持しつつリソースが残ってターンさえ返ってきたらそのままライフを取り切ることができるので、あくまで保険としての役割としてかなり大きいと思います


《アーティファクトの神智》がある時の行動択として、

① 《アーティファクトの神智》があるから誘発はかせて次のターン決める
② 《アーティファクトの神智》があるからリソースを溜め込んで3ターン目に貫通する


の2つを選べます
「○○あったら負けだなぁ」の択しか勝ち筋がないパターンで、②の選択肢をとれるようになるのは大きく、やり取りし妨害を踏み越えていける要素になります


《アーティファクト-デスサイズ》がレベル5の為、《水晶機巧-ハリファイバー》から出した《灰流うらら》や、レベル4モンスターを対象に取った《亡龍の戦慄-デストルドー》とシンクロして《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を作ってからペンデュラムという択も作れるので、レベル的にもかなりいいやつです





あまり説明することがないのですが、基本的な役割は後攻から飛んでくるバック破壊系や強力な展開札を止めることです

《紫毒の魔術師》で破壊することにより解除することができるので、相手のエンドフェイズに《時空のペンデュラムグラフ》で相手のカードを破壊して《紫毒の魔術師》で《王宮の勅命》を割れば自ターンでは魔法を使っていけたりします
強制効果の《星霜のペンデュラムグラフ》がチェーン1、《紫毒の魔術師》がチェーン2なので《王宮の勅命》が解除されたら魔術師もサーチできますね




先攻後攻共に役割のある誘発です
先攻だと相手の後攻からの捲りの動きを大幅に制限でき、後攻だと相手のリソースを増やすことを制限できます

関西でペンデュラム系統のデッキが多いことと、【未界域】や【召喚ドラグマ】、【サンダー ドラゴン】メタとして採用しています
対上記のデッキのサイドカードとして比較されるのは《アーティファクト-ロンギヌス》だと思っています

【魔術師】のサイドカードとして《アーティファクト-ロンギヌス》よりも《ドロール&ロックバード》を信用しているかというと…

《アーティファクト-ロンギヌス》は動きを停止させるので展開はできなくなりますがリソースを奪うわけではない為、ターンを渡せば動き始めます
逆に《ドロール&ロックバード》は動きを制限しないがリソースが増えることがない為、どんどんリソースを削りながら相手を動かすことができます

リソースゲームを得意とする【魔術師】としては、0の次に100の力でこられるよりも、50の次に50の力できてくれた方がゲームをコントロールしやすいのです

先攻後攻関わらず入れられ、ゲームをコントロールしにいける《ドロール&ロックバード》はオススメカードです




対ペンデュラム、【電脳堺】、【コードトーカー】のカードで最近評価がかなり高いです

展開を歪ませる目的で入っており、破壊してフィールドに残さないことに意味があるデッキが増えたと思います

《水晶機巧-ハリファイバー》から出して1妨害にすることもできますし、先攻後攻どちらも使用しやすい誘発としても評価が高いです




《王宮の勅命》並に話ことがないですが、展開系が環境に多いのでサイドに1〜2入れている人は結構いるのではないでしょうか

登場して1年3ヶ月で多くの方が順応してますが普通におかしいカードですね

出てきたトークンに関しては、どれだけ攻守高かろうが【魔術師】側からしたら処理は簡単ですね

 





 

ちゃぶ台返しカード達です
罠系統を筆頭に後手捲りの優秀なカード達です

特に《拮抗勝負》は【電脳堺】や【エルドリッチ】のリソースを大幅に奪っていけ、2本目以降の【魔術師】に《アーティファクト-ロンギヌス》は入れられないので、しょうも無い噛み合いで不発になることはないです

ちなみに相手のデッキが1本目に不明だった場合は、《デュエリスト・アドベント》2枚と《おろかな埋葬》《亡龍の戦慄-デストルドー》を抜き、《ライトニング・ストーム》2枚と《拮抗勝負》2枚を入れる無難なサイドチェンジにします




今期イチオシの【電脳堺】への後攻捲りカードです

効果はシンプルに全破壊なのですが、《激流葬》とは異なり場にモンスターが4体いればフリーチェーンで破壊していけます
バトルフェイズやエンドフェイズに入った時に打てるのは評価が高いです

裏守備は破壊されませんが数にはカウントされるので、自分のモンスターをセットしておけば発動条件は満たしやすいです

【電脳堺】だけでなく、盤面にカードを並べてライフを取る【召喚ドラグマ】や【ドラゴンメイド】の後攻にも効果的で、後攻でのやり取りをしながら決めにいける良いカードです



4.さいごに

さて、ここまで読んで頂きありがとうございました

メインギミックの話はけっこうするのですが、サイドチェンジに関する話はあまりしてこなかったような気がします

【魔術師】に関するサイドチェンジやサイドカードへの考え方が参考になれれば幸いです

 

 

 

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それでは、また、どこかで