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初回マシンガン9安打9得点!石田健が今季初勝利

05/01 中日1-12横浜DeNA(バンテリン)

初回、いきなり3連打で先制すると、牧が3号3ランを放って4点をリード。さらに宮崎、京田も続いて6連打。2アウト満塁となり、桑原、蝦名、佐野の連続タイムリーで9点を奪った。3回には牧の2点タイムリー二塁打などで3点を追加。蝦名が4安打の活躍を見せた。今季初登板となった石田は、大量援護を得て7回1失点のHQSで今季初勝利。

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ポジ [Good]

いきなりの猛打ショーが始まった。この日、1番に入ったのは度会ではなく桑原。初球、低めのストレートをライト前へ運ぶと、前日に続いて2番に入った蝦名も2球目のスライダーをセンター前ヒット。佐野は追い込まれてしまい、シンカーを何とか当てて、打球はフラフラとセンターの前へ。上林のダイビングも及ばず、タイムリーヒットとなった。

あっという間の先制劇、さらにノーアウト1、3塁で牧。真ん中付近に入ったシンカーを完璧に捉え、打球はレフトポール際のスタンドへライナーで飛び込んだ。ここまでの涌井は僅かに8球だったが、3ランで一気に4点とリードが広がった。このホームランがこのイニングの大量点を呼び込んだ。

宮崎も初球のスライダーを捉え、フェン直の二塁打。あわや2者連続ホームランという当たりだった。5連打となり、再びチャンスを作って京田。2球目の高めストレートを弾き返し、打球は涌井の足に当たって、一二塁間へ転がった。記録はヒットとなり6連打。ここまで佐野が4球目だった以外は、2球目までの甘いボールを積極的に仕掛けた。

ノーアウト1、3塁となり、戸柱への初球で一塁ランナーの京田が盗塁を決めた。戸柱は2球目の浮いたスライダーをしっかり捉えたが、打球はファーストの正面でライナー。京田が盗塁していなければ、ライナーゲッツーだっただろう。関根は四球を選んで満塁となり、投手の石田健はマウンドへ行くよりも先に打席へ行くことになった。ここは2-2からインサイドのストレートを見逃し三振。

これで終わるかなと思ったが、桑原が初球の高く浮いたスライダーをセンター前へ弾き返し、このイニング2本目のヒットは2点タイムリーで、6点目。さらに蝦名も4球目の真ん中のストレートをライト前へ運び、同じく2本目のヒットで7点目。ここでさすがに涌井は交代。プロ20年目にして、初回を投げ切れないという最短のKO。まさかの結果だった。

そして、最後の締めは佐野。代わった梅野の2球目のストレート、ボールゾーンかという投球をライト線へ持って行く2点タイムリー二塁打。これで初回9点となった。桑原、蝦名、佐野が2本ずつ、牧、宮崎、京田もヒットをマークし、9安打9得点の猛攻だった。

打線の勢いを付けたのは桑原。右腕の涌井が先発ということで、1番度会、センターは関根かと思っていたが、桑原の起用が当たった。3回の3打席目までヒットが続き、猛打賞。まだ夏には早いが、桑原の調子が上がって来れば頼もしい。

そして、この3連戦で大活躍の蝦名。思えば、初戦は1-11の大敗という中、途中から代打で出場し、ようやく今季初ヒットを打ったばかりだった。2戦目にスタメン起用されて2日連続のマルチヒット。この日は右腕の涌井だったが、同じ2番でのスタメンになった。

昨年は、代打での登場が多かったが、ファーストストライクを振りに行けない、捉えられないという形で受け身になる打席が多かった。積極性がないように映ったことも少なくなかった。この日は、早めに打ちに行く中で、最終的に打つべきボールを呼び込めたと思う。5回の4打席目まで連続でヒット。

長打の魅力もあるが、右方向への軽打もできる選手。5打席目は凡退したが、プロ初の4安打の固め打ち。この3試合で11打数8安打と打ちまくり、打率は.727。関根が4月の京セラドームで3日連続の3安打があったが、それに匹敵する活躍だった。この後、筒香やオースティンの合流も予定される中、この勢いに乗って1軍定着、レギュラー奪取を狙いたい。重要なのは結果を出し続けること。難しいが、1本ずつでも積み重ねたい。

12得点の大勝の中で、4番の牧が5打点。特に初回の3ランは、この試合の流れを大きく決定付けるものになった。いきなり3連打で失点し、百戦錬磨の涌井と言えど、少し動揺があったと思う。その中で、初球、ストレートではなくシンカーが甘く入って来たところで、ファウルにすることなく打球はフェアゾーンのスタンドまで届かせた。

3回も、真ん中に入ったストレートを打ち損じることなく捉え、左中間を破る2点タイムリーとした。攻守に今一つという場面も見られるが、キャプテンという大役を担いながら、何とかこなしている。チームの状態がもっと良くなれば、牧の良さも出て来ると思う。まわりの選手の支えも重要だ。

この大量援護を受けて、1ヶ月遅れの開幕となった石田健が今季初登板。10年目を迎え、ベテランの域に入りつつある左腕は、9点リードの初回でも落ち着いた投球を見せた。山本にはヒットを許したが、無得点で立ち上がると、2回は2三振を奪って三者凡退に抑えた。

4回に細川のソロを浴びて失点するが、6回は2アウトからの連打も、福永をチェンジアップで空振り三振に取った。やや球数が嵩み、7回を三者凡退に抑えたところで100球に達した。完投までは行けなかったが、HQSをマークした。信頼が低く、5回前後で代えられてしまうことが多い石田健は、昨年も23試合先発でHQSは僅かに2度。15回のHQSをマークした東とは大きな差があった。まず最初の登板でHQSをマークしての勝利。今後も勝利に貢献する投球を続けて欲しい。

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ヤジ [Bad]

初回からの猛攻で、言うことのない試合。強いて言えば石田健に完投して欲しかったが、7回で100球に到達してしまったので仕方ない。

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キジ [Other]

今季は好調な滑り出しで、4試合2勝0敗、防御率0.77という涌井を相手に、初回からまさかの猛攻。3連打で先制し、牧の3ランで4点。僅か8球、あっという間の攻撃だった。ここで途切れることなく、宮崎と京田も続いて6連打。2アウト満塁になって、さらに3連打で5点を追加した。

初回9点は、1996年8月30日以来だという。昔の記憶として、ハマスタの広島戦で初回に11点取ったことがあったなと覚えていたが、実際には10点だった。その試合のスコアは以下の通り。

 C  002 000 010 | 3
YB 1010 010 00X | 12
勝:関口1勝4敗
本:鈴木尚10 ローズ11(いずれも初回)

1回裏に10点を奪い、2回裏に1点を追加している。この日も3回に3点を追加したが、意外とそれ以降は得点が入らないもの。関口伊織はこれがプロ初勝利で、大量援護があって完投で達成した。鈴木尚典が5打点、ローズが3打点という活躍だった。

1996年は大矢監督が就任し、マシンガン打線の原型ができつつあった。繋がり始めると驚異的な得点を奪う怖さがある打線だった。それを彷彿とさせるこの日の攻撃だった。まだまだマシンガン打線というには得点力がなさ過ぎるが、そのような強力打線に近づいて欲しい。

今季は開幕から話題をさらっている度会は、今季初めてスタメンを外れ、展開的にも出番がなかった。さすがに疲れもあるだろうし、あまり打てておらず、ライトの守備も怪しい状況で、スタメンから外してベンチから勉強させる頃合いではあった。

だが、左腕を苦手にしているので、休ませるなら前の2試合で、右腕で高校の大先輩でもある涌井との対戦ではスタメンでも良かった気はするが、この試合を見る限りは度会、石上を外したことが奏功した形。長いシーズンなので、またルーキーたちがスタメンで躍動する姿が見られることを期待したい。

ゴールデンウィークは、読売、中日との対戦で3勝3敗となった。後半の4連休は、まずマツダで広島3連戦を戦い、ハマスタに戻ってヤクルト戦となる。マツダでは前回、2連戦で連敗に終わっているだけに、この日の勢いを繋げ、勝ち越して横浜へ帰りたい。

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