久々の更新であります。

 

終盤にきて、初めてココで青天を衝けについて書いてみようかなと思いつきました。

今日(11月28日)の内容をざっくりおさらいすると・・・。

 

先週、愛妻千代さんが急死。周りが心配し後添えを貰う話が持ち上がる中、栄一は静岡の慶喜のところに顔を出す。何も言わず静かにお茶を点てる慶喜だが、いつも明るくお喋りな栄一とは別人な様子を気遣っていた。岩崎弥太郎からの妨害が続き、養育院も閉鎖させられそうになり、悲しみを吹き飛ばすかのように栄一は、三菱に更なる対抗心を燃やす。そんな中、栄一は早くも後妻を迎えることになった。その縁を取り持ったのが、あの平岡円四郎の妻、やす。やすの弟子で、もと豪商の娘、伊藤兼子がその相手だった。身重の長女、歌子はどこか空虚で言われるままの父が気がかりでならない。やがて歌子に子が生まれ、栄一はおじいちゃんとなる。兼子も渋沢家に溶け込もうと努力していたが、まだ幼い嫡男の篤二だけは心を開こうとしない。そして、岩倉具視、岩崎弥太郎、五代友厚が次々と世を去る。

 渋沢家になじめないことに居たたまれなくなった兼子は遂に離婚を申し出たが、栄一は逆に自分を支えてほしいと頭を下げる。

 兼子は、千代の夢を引き継いで、養育院の仕事に精を出していた。渋沢家の面々とも馴染み、自分の子たちも生まれる中、成長した篤二は・・・。

 

 静かに品よくお茶を点てる慶喜様が、まじで仏様に見える。いつもは敬愛する慶喜様に会うたび嬉しそうな顔の栄一がこの時ばかりはうつろな顔で、遂に泣き出しちゃうが、慶喜様は特に励ましや慰めの言葉を掛けることもせずに普段通り。しかし、栄一さんのことが心配でたまらない様子なのがありあり。慶喜様自身も数多くの家臣を失い傷ついてきただけに、栄一さんの気持ちが痛いほど分かるんでしょう。勿論家臣と妻は同列に語れないけど。慶喜様も円四郎さんが死んだ時は号泣していた。暫く立ち直れませんでしたね。そして栄一への態度もまだそれほど親しくなかったためか、どこかよそよそしかった。栄一さんのほうもその場にいなかったからなのか、呆然とするだけで泣いてはいない。ただ、栄一さんにとっては、何といっても慶喜様に引き合わせてくれた恩人です。その死後初めて慶喜様と対面し、共に悲しみを共有することで乗り越えて行きましたよね。

 千代さんの場合は、慶喜様は会ったことがないし(多分史実でも)、悲しみを共有することはできない。ただ見守るだけ。でもそこでやすさんが、明治になって再登場した理由がようやく分かった気がしました。かつて夫の死で取り乱したやすさんも女一人で生きていけるだけの芸事と強さを身につけた。そして時は流れ、自分の弟子を栄一さんに紹介できるまでになりました。同じように連れ合いを亡くした栄一さんを気にかけていたからでしょう。彼女には人を見る目があったようです。兼子さんは、没落したとはいえ、豪商の娘だけあって、品もあり、千代さん同様控えめな女性です。栄一さんは意外にあっさりとその話を引き受けた。妻というより渋沢家の家政やまだ幼い子供たちの養育係のような立場として受け入れた。歌子さんも言っていたように、再婚するならお妾のくにさんを正妻に直すと思っていた人もいたことでしょう。渋沢家の女性は、みんな出しゃばりませんね。栄一と出逢った頃はあてつけがましく足袋を赤い糸で縫ったり子供を身ごもったことで渋沢家に同居することになったくにさんはもっと図々しい女かと思ってたけど、そうじゃなかった。千代さんの器量の大きさに撃たれたのか、自分の立場を弁えるだけの思慮があったのか。歌子さんの出産のシーンでも当たり前のように兼子さんとくにさんが同じ空間にいる。あの感じだとむしろくにさんが家政婦ではないかと思ってしまう。栄一さんがこの時40代だとすれば、91で亡くなるまでの約50年間を残り数回でどうやって見せてくれるのか。脚本が素晴らしいだけに、去年の麒麟がくるの二の舞にだけはならないと信じています。ただ、慶喜様の出番をもう少し増やしてほしいところです。だって、このドラマのもう一人の主役扱いなので。慶喜様のほうが先に亡くなるんだよね。その場面もしっかり見せてください。ついでに義母の徳信院様や実母の吉子様がどうしてるのかも説明があったらいいな。来週は出番が増えそうだしイエローハート

今日は、3人が相次いで亡くなりましたが、なぜ岩倉具視の最期だけあの演出?でもあれで、岩倉さんの一途な忠誠心もはっきり分かった。病床で盛んに言っていた「お上、お上」って、明治天皇ではなくその父上の孝明天皇のことですよね。あの女性の声は誰かという謎は残ったけどさ・・・。

 

長々、失礼しました。あと一言、つよぽんの慶喜様も孝太郎さんの慶喜様も同じ人物でありながら全く真逆のキャラです。立場によって見方が異なるのは仕方ないのかな。それぞれ真逆の慶喜様を見事に見せてくれたお2人の天才的な演技力に改めで脱帽!