地域観光事業支援とは GoToトラベル再開まで県内旅行補助・割引

新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着いているステージ2相当以下と判断した都道府県が行う県内旅行の割引事業を財政的に支援する「地域観光事業支援」を実施することが発表されています。

GoToトラベル事業が再開するまでの間、新型コロナウイルス感染症の感染状況がステージ2相当以下と判断した都道府県が、同一県内での旅行への割引支援を実施することを決定し、国による支援を希望する場合には、一人一泊当たり5,000円を上限として、国から当該都道府県に補助金を交付することとされています。また、旅行への割引支援と併せてクーポン等で土産物屋、飲食店、公共交通機関などの地域の幅広い産業に裨益する支援を実施する場合、一人一泊当たり2,000円を上限に追加して補助金を交付することとしています。

地域観光事業支援の補助の方法

地域観光事業支援の補助の方法は、GoToトラベル同様に、じゃらんパックJTB楽天トラベル格安予約サイト『一休.com』Yahoo!トラベルなどのサイトで予約をすることで割引が適応される形式や、宿泊事業者が割引価格での販売を行う形式が予定されています。

地域観光事業支援の実施期間

2021年4月1日以降、準備が整った都道府県から開始し、当面5月31日宿泊分(6月1日チェックアウト分)までとなっています。

予算規模は、約3,000億円です。

地域観光事業支援の内容

地域観光事業支援は都道府県ごとにその内容を定めることになっていますが、国は以下の内容で支援することを示しています。

国が支援する内容

居住地と同一県内の旅行を割引支援するものです。

支援内容など制度設計は全て都道府県において決定されます。

※国は1人泊当たり5,000円・商品代金の50%を上限に支援(日帰り旅行の場合は1人当たり5,000円・商品代金の50%を上限)

地域限定で旅行期間中に使用可能なクーポン券など、地域の土産物店、飲食店、公共交通機関などの地域の幅広い産業の助けとなる支援策を併せて実施する場合は、1人泊当たり2千円を上限に追加支援となっています。

(日帰り旅行の場合は1人当たり2千円を上限に追加支援。)

都道府県ごとの病床ひっ迫状況(対象外都道府県)

地域観光事業支援は、新型コロナウイルス感染症の感染状況がステージ2相当以下と判断した都道府県が対象となることから、2021年4月3日現在では、以下の地域は対象外となる見通しです。また、ステージ2相当以下と判断した都道府県でも、都道府県ごとの判断で地域観光事業支援に取り組まない可能性もあります。

新型コロナ 各地で病床ひっ迫 21都道府県がステージ3以上

新型コロナウイルスの感染の再拡大が懸念される中、各地で病床がひっ迫し始めています。兵庫県が政府の分科会の指標で最も深刻な「ステージ4」に、20の都道府県が「ステージ3」に該当しています。

厚生労働省によりますと、最大で確保できる病床に占める入院患者の使用率は、先月30日時点の全国平均が22.7%で、前の週から2.9ポイント悪化しました。

最も高かったのが兵庫県の60.1%で13.5ポイント上昇し、政府の分科会が目安として示している指標で、最も深刻な「ステージ4」の50%を超えています。

このほか、20の都道府県が、医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」の指標の20%を超えました。

このうち
▽福島県は47.1%、
▽沖縄県が43.4%、
▽山形県が42.3%、
▽奈良県が41.9%、
▽大阪府が38.2%、
▽宮城県が35.8%、
▽徳島県が33.5%、
▽千葉県が32.7%、
▽埼玉県が31.6%、
▽福岡県が27.5%、
▽三重県が26.5%、
▽東京都が24.7%、
▽北海道が23.4%、
▽和歌山県が22.8%、
▽京都府が22.3%、
▽愛媛県が21.9%、
▽栃木県が21.5%、
▽新潟県が21.3%、
▽長野県が21.2%、
▽群馬県が20.3%
となっています。

新型コロナウイルス感染症の感染状況のステージ基準はこちら