おはようございます。珍しく昨夜に続き、連日の更新になります。

昨日書いた記事とは別に、もうひとつ気になったことがありましたので、ちょっと書き残しておきたいと思いまして。あまりそのことに触れていらっしゃる方がおられないので、きっと私の心が狭いだけなんだろうな、と、思いつつやはり言わずにおれない、そんな心境なのです。

GPF中止に伴い、様々なメディアからたくさんの記事がネット上にあがっています。その中で、一瞬どういうこと?と思った記事がありました。東〇ポさんの記事です。言いたいことは、まぁ判ります。比較的選手生命が短いと言われているフィギュアスケートです。コロナのせいで2年連続で大きな試合が中止となり、選手にとっては大打撃、コロナ憎い…ということが一番言いたかったことなのでしょう。それは本当に、私もそう思います。

ならばその事実だけを淡々と記事にして下さればよかったものを、ありもしない壮大な「タラレバ」をぶちこんでこられたからつい、イラっとなってしまったのです。まずタイトルの最後の言葉「チェン幻の5連覇」に、一瞬ネイサン選手って4連覇してたっけ?となりました。私の勘違いでなければ、まだ4連覇すらしていなかったはずよね?何でそれが5連覇なん?と。で、記事を読み進めていくと、現在ネイサン選手は2017年からGPF3連覇中で、中止になった昨年と今年のファイナルがもし普通に開催されていたら、彼が優勝し5連覇の可能性が高かった、と。

……。こんな壮大な「タラレバ」久しぶりに見ました。ハイハイ、東〇ポ東〇ポ、と笑ってすませればいいのかもしれませんが、私は心が狭いので、はっきりいって笑えませんでした。百歩譲って、今年はファイナルが開催されていればネイサン選手も出場されていただろうし、優勝されていたかもしれません。でも、昨年はファイナルどころかグランプリシリーズですら開催中止になった大会もあり、開催された大会もほぼ国内大会みたいなものでしたので、ファイナルなど中止と言うより存在すらしていなかったのです。

なのにその存在すらしていなかった大会でも優勝、中止になった今年も優勝で「前人未踏の5連覇の可能性があった」と言われましても、何ふざけたことおっしゃっているんですか?と、一言返したくなるわけですよ。「前人未踏の5連覇」には遠回しにゆづくんの4連覇を超えて、という意味が含まれていると感じられるからです。

ゆづくんの4連覇はそんな簡単に達成されたものではありません。もちろん、そこにタラレバなど一切存在しません。ソチオリンピック前、何度も何度もぶつかっては跳ね返されていた高かった壁、当時の王者パトリック選手を破って初優勝されて以来、その翌年は中国杯での悪夢の衝突事故を乗り越えて、奇跡の復活を成し遂げての2連覇、そして、当時の世界最高記録を塗り替えての3連覇、FSでのミスはあったものの2位のネイサン選手に10点以上の差をつけての4連覇、と、そこにタラレバなどひとつも存在しないのです。正真正銘、記録として残っている、4年連続優勝しての4連覇達成です。なのにありもしない試合がもしあったならネイサン選手は5連覇してたかも~、などと軽く言わないで欲しいです。
2016.gpf11
2016年GPF。マルセイユにて撮影。

同じように壮大な「タラレバ」が存在するのであれば、怪我がなければゆづくんが2017、2018年と優勝され、それこそ「前人未踏の6連覇」を達成されていた可能性もあった、ということになります。でも、事実は違います。結果が全てなのです。

勝負の世界に「タラレバ」など持ち込むべきでない、と私は思います。それをまだアメリカのメディアが言うのであれば判りますが、何故、わざわざ日本のメディアがそんなことを持ち出すのか、本当に理解に苦しみます。記事を書かれたライターの方の言いたいことはそこじゃなかったとは思いますが、その一文でがっかりし、他でいくらまともな良いことを書かれていたとしても、素直に読むことができませんでした。

いちいちマスコミの言うこと、書かれることを気にするなんてナンセンスかもしれませんが、どうしても、この「幻の5連覇」という言葉に引っ掛かってしまいました。東〇ポさんは独自路線の記事も多く、他社さんでは書けないような記事もあったりで応援していたのですが、さすがにこの「タラレバ」には突っ込みをいれたくなってしまいました。

もちろん、コロナの完全終息を願われる記者様のお気持ちには同意致します。

と、いうことで、こんな心の狭ぁ~い私のひとりごとなんぞに最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。次こそ、楽しかった「推し活」の記事を書きたいと思います。




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