小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

愛しさと、切なさと、心強さと ~母島の新型コロナ

2022年01月27日 | 新型コロナ(COVID-19)
■この1月上旬、母島で2例目の新型コロナ感染者が見つかったと放送がありました。
去年の8月13日に母島で初の1例目の感染者が発生しました。
一気に緊張が走ります。
どちらも少し緩んできている状況で内地の感染者が爆発的に増えた状況でした。


450人の狭い島です。
どちらも来島者でない限り、誰が感染したかはすぐに分かってしまいます。
心配なのは感染者や濃厚接触者に対する誹謗中傷などです。

内地の友人からは濃厚接触者になっただけで、
アパートのドアに「外に出るな!通報する!」の張り紙がされたりと聞いていたので、
とても切ない気持ちになり心配していました。

もういつ誰が感染してもおかしくない状況です。
明日は我が身です。
大事なのは責めるのではなく、フォローなのだと思います。

母島では2例とも沢山のフォローがありました♪
職場、友人、島民と外出できない当人の為に
ご飯やおかずを届けたり、声をかけたり、LINEをしたり、
とても暖かい対応だったと聞いています。

僕はそんな“情島”の母島がとても誇らしいです(#^.^#)


■今日、無事に回復した感染した方にお礼を言われました。
久々に見た元気な笑顔がとても嬉しかったです(#^.^#)

毎度のことですが、感染していると分かって、僕はまずフォローするために動きました。
困っていることはないか?周りのフォローはあるのか?と。
買い物や手続き、人とのやりとりなど、僕にできることはやるつもりでコンタクトを取っていました。

幸いにも友人や職場の同僚、近所の方が献身的なフォローをしていて、
僕がやったことは些細な事ですが、
自分が当事者だったら、どんなに辛く、困った事だろうと思いました。

去年も今回も当人がしっかりマスクをしていて、行動も気を付けていて、
感染者が他に増えなかったのも幸いでした♪

割と重症化しにくいと言われるオミクロン株ですが、
この第6波になると、友人や親しい家族にも感染者が聞こえるようになってきました。
島の友人もおが丸乗船前のPCR検査に引っかかったりしています。
なかなかの感染力をもった存在のようです。

“困った時はお互い様”
それでも母島の人と人の支える力には心強さを感じずにはいられません☆

そして、医師1名、看護師3名で対応している母島診療所のメンバーには、
毎度頭が下がります。
こんなに少ない人数で、夜間の緊急対応やコロナ対策などをしており、
こうして母島で感染が広がらない事に心底安堵しているのを聞くと、
本当に有難いなと思います。


■現在、デルタ株と置き換わって、感染拡大を続けているオミクロン株。
世間では重症化も少なく、従来の風邪程度であるとの情報があります。

はやく新型コロナもインフルエンザ同様の扱いにされて、
世の中の活動が通常に戻ってほしいなと願っています。

先日は北海道有志医師の会が興味深い発信をしていました。

僕は専門家でもないので、あくまで個人的な見解しか言えないのですが、
普段毎年流行しているインフルエンザに比べて、
人によっての症状の差異は大きいけど、そこまで深刻なのだろうか?
と思います。

そして、ワクチンの必要性が急激に下がってきている気がします。
実際に僕の友人も数名、罹患していますが、
みんなワクチンを接種した上での感染を起こしています。

そして、症状もあって、重症化まではいかないまでも、
通常の風邪程度の辛さはあるようです。

僕はワクチンが重症化を避ける効果があっても、
感染を防止する効果はほとんどないという点、
接種することによる未知の部分が多い事を鑑みて、
現在もワクチンを接種していません。

その結果が自分自身にどうなるのかは未知数ですが、
自分自身の決断に責任をもっていきたいと思います。

そして、現時点では屋内での飲食を共にしない行動以外は、
比較的実施していっていいと思っています。

地域イベントも学校行事も各種仕事も、
現時点での配慮を行いつつ、できることはやっていった方がいいと思っています。

■母島では今、カンヒザクラが咲き始めました♪
まだ10個も咲いていませんが、かすかな春の気配に心が躍ります(#^.^#)

桜ってすごいと思います。
だって他の木や草と違って、
葉っぱの前に花を咲き誇るんだもの。

寒い冬を超えて、
春一番に人の心を鷲掴みにするその佇まい。
花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」だそうです。

まだ4つだけだけど、
これから少しずつ増えてくるでしょう♪
学校の前の明老会のカンヒザクラが今季最初かも知れません♡

新型コロナでなかなか通常の暮らしになりにくい中、
こうした微かな花を愛でる気持ちが人の心を温めてる気がします(#^.^#)

花の存在を教えた友人もとても喜んでくれて、僕も嬉しくなりました☆



■僕は毎月通っているのですが、
久しぶりに家族で舟木山に行ってきました。

水芋(タロイモ)も立派に育っています☆

江戸時代にハワイアンが小笠原に持ってきたと勝手に思っている、
小笠原の水芋(タロイモ)。

乳房ダムや舟木山にその存在を見つけた時はとても嬉しかったです♪

光煌めく湖畔を娘と歩きます。

ここはダムなので、昔は湖畔ではなく谷間だったと思います。
移り行く景色の中で、僕たちはこの小さな島で暮らしています。

石器時代の小笠原の暮らし。
戦前の小笠原の暮らし。
現代の小笠原の暮らし。
そして未来の小笠原の暮らし。

歴史書や、古い教科書などを見たりすると、
その時代の人々の息吹を感じることが出来ます。

古い教科書から感じる戦後の復興の勢いは衰え、
今はネット環境も整い、あまり不便を感じることなく暮らせています。

それが良い事なのか、悪い事なのかの判断はつきかねますが、
現代は勢いよりも少し停滞を感じる時代な気がします。

価値観が多様化して、
みんなが同じ方向を向いて暮らす時代ではなくなってきました。

これからの島がどうなっていくのか、どうしていきたいのか、
美しい夕日を眺めながら考えます。



■そんな事を考えながらも、
人はどうして色々考えてしまうのだろうとも思っています。
そんな思慮とは別次元の存在、そう野生動物や自然を見ていると、ハッとさせられます。

新型コロナや時代の移り変わりとは関係なく、
淡々と悠久の時の流れで生きている存在です。

写真は久しぶりに見かけたカワウの若鳥です。

ウはカツオドリ目鵜科に属する鳥です。
母島でも時々カツオドリと一緒にいる姿が見られます。
渡り鳥で小笠原では年に1~2度の目撃があります。

大きく分けると、カワウとウミウがいますが、
小笠原見かけるのはカワウの方が多い印象です。
海にいるのにカワウというのは正直?に思えちゃいますね(#^.^#)|

ちなみに日本では、ウミウが鵜飼に使われます。

カツオドリに比べて、潜水能力に長けていて、
数分間潜ったまま、約10m程潜って魚を捕食しています。

眺めていると、潜った場所から遠く離れた場所に浮上してくるので、ビックリさせるニクイやつです♪



■そんな事に想いを馳せながらも、
2年前の台風や、こうした新型コロナの出来事があるたびに、
島の心強さみたいなものを感じて嬉しくなります。

人と人の暮らしって、本来こういうものだよなと思うものを
母島では時々感じさせられます。

もう20年小笠原に住んでいるので、
当たり前になって来ていて、気付きにくいと思うのですが、
狭い中で色んな人達が助け合って暮らしているのがたまらなく愛おしく思えるのです。

もちろん、問題がないなんてないし、
狭い田舎なりの難しさや課題も山積みですが、
人間らしさってこれだよね、そんな事を再確認させられる、
愛しさと、切なさと、心強さを感じる母島でした(#^.^#)




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