小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

刃物を研ぐという事

2022年11月24日 | 母島 日常 日記
■こないだの日曜日は天気も海も悪く、
カヌーやSUPに行けなかったので、
久し振りに色々家周りのメンテナンスをしていました。

その中で、久し振りに家の包丁を研ぎました。

そして、思い出しました。
僕は刃物を研ぐのが大好きだということを♡
※上手かどうかはまた別の話(#^.^#)

切れにくかった包丁が、
少しずつ研ぎ澄まされて行く様が堪りません♪
自分の使いたい様に包丁を研ぎながら、
色んな事に想いを馳せていました。


■僕に刃物研ぎを教えてくれた3人の師匠がいます。

ひとりは小笠原ユースのオーナーさんです。
途中に僕が結婚したりして、
2年半ほど働く間に、
色んな料理や、魚の捌き方はもちろん、
刃物の研ぎ方を教わりました。

今でも教わった通りに
ちゃんと研げてるかは疑問ですが(笑)、
どう研げばいいのか、
どう刃を確認すればいいのか、
どういう砥石を使うのかなど、
様々なノウハウを教えて頂きました。
本当に感謝です!ありがとうございます!!

もう一人は
ユースのリピーターさんで、
素潜りの天才であり、
チーム宮ノ浜のお頭、コミネさんです。
小峰さんには、ユーモラスなタコ捕り、銛突きや、素潜りも習い、
刃物研ぎの心得を教わりました。

コミネさんの
「魚が切られたことに気付かないくらい、スッと切れるように、とか、
 硬い木もトーフを切るように切る」
などの表現も面白く教わりました☆

最後は亡くなってしまったけど、
大好きなリピーターのキヨノブさん。
彼は大工で、色んな事が出来るのに、
いつも最高の笑顔で精神性を伝えてくれました。
「清信さん、どうやって研ぐのが一番いいの?」
「ジャイちゃん、刃物はね、一生懸命研ぐのが一番いいんだよ♡」
と教えてくれました。

今でもさえちゃんが作ってくれた名曲「君と出会った島」を聴くたびに、
この時のエピソードを走馬灯のように思い出します。

刃物を一生懸命研ぐ時、
そんな事を思い出しながら、
色んな人に支えられてるなぁと思えて、
心の底から感謝の気持ちが溢れてきます☆

刃こぼれの酷い出刃包丁もあるので、
これからちょくちょく研いでいこうかな(#^.^#)

早速、ハロー(ホウキハタ)を頂いたので、
美味しい刺身を切ってみたら、
ホント気持ちよく切れて大満足でした♡


■最近は便利屋さんの仕事で、高い木の上に登って、伐採をする仕事が続いています。
その中でチェーンソーをよく使うのですが、
これも何度も使っていたり、石などに当ててしまった時に、
刃がダメージを受けて切りにくくなります。

そんな時に目立てを行うのですが、
以前は細いヤスリを使って目立てていましたが、
ある時、現場の方にチェーンソービットという、
インパクトドライバーで目立てする方法を教えてもらい、
さっそく手配してやってみたら、
あらまあ!新品同様なくらいによく切れます!!

今までの苦労や切りにくさは何だったんだ⁉と思うほどでした☆

目立ての時間も大幅に短縮できて、さらによく切れるとは、
これを開発した方のセンスと技術に感動です。
電動工具など伝統的ではない機械などは、
どうも邪道的な考えになってしまう場合も多いのですが、
こうした工夫とアイディア、発明は本当に素敵に思えて、
人間の深さを垣間見る気がするのです。

なので、東急ハンズやホームセンターに行くと、
そんな人知の叡智が詰まっていて、
何時間でも楽しく過ごせるのです♪
(楽器や、電気屋も同様w)


■しかぁ~し、それでもなかなか切れなくなってきて、
切りカスが細かくなってきたら、
さすがに刃の交換時期です。

そんで、交換してみると…
嘘でしょ?って思うほど、ビックリするほどよく切れます!
コミネさんの言葉を借りればまさに枝が「豆腐を切るように切れる!」

これ、毎回刃を新品にするたびに思うことなのですが、
毎回、大事にギリギリまで使ってしまうのも、また人の性(#^.^#)

左が旧、右が新です☆

こんなエピソードも
島ならではの素材ではありませんが、
こんな島の暮らしの一コマもどうでしょうか?



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