大王製紙の元会長である井川意高氏は、シンガポールやマカオのカジノにのめり込み、106億8000万円もの大負けを喫した。

 

 挙げ句、ギャンブルでの損失の穴埋に、大王製紙の関連会社7社から不正に借り入れた資金を充当したため、2011年、東京地検特捜部に会社法違反(特別背任)容疑で逮捕されたのはご存じの通りだ。

 

 結局、3年余りの刑務所暮らしを余儀なくされたわけだが、収監直前に出版したのが手記「熔ける」だった。

 

 それには、何不自由のない御曹司がギャンブルに囚われ、塀の中へ転落するまでの半生が描かれていた。

 

 

 このたび、井川氏はあらたに「熔ける 再び」を公にした。

 

 前科持ちになっても性懲りも無く、ギャンブラーとしての生活を綴っているのかと思えば、さにあらず。

 

 

 井川氏の事件を奇貨として、大王製紙の前会長の佐光正義氏が企てた井川一族を排除する「クーデター」が「熔ける 再び」のテーマである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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