母乳不足を感じたら

混合栄養から完全母乳移行のコツー完母を目指して1ヶ月半

産後、母乳が十分に出ないために、入院中から混合栄養で育てているけれど、完全母乳に移行したい、でもそのタイミングやミルクの減らし方がわからないと不安に思っているママも多いと思います。

母乳の出方は人それぞれ、ミルクを足している量もそれぞれなので、すべてのママにとっての正しいやり方というのは存在しません。

 

ですが、赤ちゃんの成長のために十分な母乳が出るようになれば、混合栄養から完全母乳へと移行できるわけですよね。

 

筆者は、産後1週間を過ぎるまで母乳がほとんど出ていない状態でした。とりあえずおっぱいは吸わせていたものの、出ないおっぱいに我が子が泣き出すことも。

混合というよりは、最初の1週間は完ミに近い状態からのスタートでしたが、それでも生後1ヶ月半を過ぎる頃には、完全母乳に移行することができました。

 

今回は、混合栄養から完全母乳に移行するまでの筆者の経験をもとに、ミルクの減らし方や完母になるためのコツをお伝えいたします。

 

混合から完母へ移行の鍵は吸わせ続けること

混合栄養から完全母乳に移行するために最も大切なのは、母乳が十分に出ていなくてミルクを足していても、諦めずにおっぱいは吸わせ続けること。

完全母乳を目指しているママは、知っていると思いますが、母乳量を増やすためにはとにかく吸ってもらうことが重要ですよね。授乳時に、赤ちゃんに乳輪部まで深くくわえさせているかもしっかり確認してください。

 

よく産院で3時間ごとなど、授乳のタイミングを指導されることもありますが、これは母乳に比べて消化に時間がかかるミルクを足しているとき。

母乳だけをあげている場合は何時間おきとかは関係なく、とにかくグズったらおっぱいです。新生児のうちは、最低でも1日7回以上はおっぱいを吸わせましょう。

 

頻回授乳は母乳量を増やすのには必須ですが、それがストレスとなってもよくありません。

だからこそ混合栄養の期間のうちは、ミルクを足してどうしても寝たいときは寝て身体を休めるのも大切。睡眠はと母乳の分泌に必要なホルモン、プロクラチンの分泌を助けます。

 

ただ、しつこくいいますが、母乳を吸わせる気力と体力があるうちは、1日何度でも吸ってもらうこと。そうすると、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって、母乳を作り出すホルモンがどんどん出るようになります。

頻回授乳で、「もっと母乳作らないと間に合ってないよー」と脳に訴え続けることで、需要を満たすべく母乳の生産力も上がり、1回の授乳で出る母乳の量もアップしてきますよ。

 

筆者が完全母乳に移行する前は、授乳回数を数えるのもめんどくさくなるほど。少なくとも1日15回以上は母乳をあげていた気がします。

そのうち、赤ちゃんがおっぱいを求めてぐずる間隔が、少しずつ長くなっていき、「おや、もしかして母乳でお腹が満たされるようになってきたのでは?」と思えるようになり、完全母乳に移行するきっかけになりました。

 

参考:産後に母乳が出ない原因は?いつから出る?焦らなくても大丈夫です

 

混合から完母になるまでのミルクの減らし方

ミルクとの混合栄養から、完全母乳を目指す場合のミルクの減らすコツは、量自体を減らすのではなく、まずはミルクを足す回数を減らしていくこと。

 

毎回ミルクを足している場合は、母乳が出にくい時間帯のみに足すこと。仮にミルクを1回で30ml×7回=210ml足しているとしたら、70ml×3回にして、哺乳瓶であげる回数を減らします。

そのかわり、ミルクを足さないときは、1回の授乳は何クール、何分までという縛りにとらわれずに、赤ちゃんが吸いたい分だけあげたらいいんです。

 

ミルクを足すのは母乳をあげてから

知っている方も多いと思いますが、基本的にミルクを足すのは母乳をあげたあとにしましょう。いったんミルクでお腹が満たされてしまうと、母乳の吸いつきが悪くなるからです。

赤ちゃんのお腹が減りすぎていて、グズって母乳をどうしても飲んでくれないときは、ちょっとだけミルクを先にあげてもよし。でもあくまでもちょっとだけ。

少しお腹を満たしてあげて安心することで、スムーズに母乳を吸ってくれることがあります。

 

夜間授乳が完母への近道

母乳を出すホルモンの分泌量は夜中がMAX。夜間は、母乳の量が増えるゴールデンタイムなのです。昼間のホルモン分泌と比べる、その差はなんと2倍近くにも。

夜間に、母乳を作るホルモン「プロラクチン」が分泌されるので、夜中の授乳回数を増やすことが完全母乳への近道です。

逆に、この母乳生産にとってのゴールデンタイムの授乳の間隔は空けば空くほど、母乳は作られなくなってしまうのですね。

夜には、赤ちゃんにぐっすり眠ってほしいからとミルクを足しているママも多いのではないでしょうか。

もちろん睡眠も大事。だからたまにはいいのですが母乳不足を感じているママが夜中の授乳を続けて休んでしまうと、母乳量がなかなか増えてきません。

 

母乳を増やしたいママは、赤ちゃんの就寝前にたくさんおっぱいを吸わせてから眠らせて、夜間の授乳も添い乳で母乳を満足いくまで飲んでもらうといいですよ。

吸っているうちに、赤ちゃんが眠ってしまうこともあるかもしれません。赤ちゃんが吸いつきながら寝てしまっても、自ら吸いつくのをやめるまでそのまま吸わせ続けてあげてください。

寝不足ママ
寝不足ママ
とはいっても、いつまで夜間授乳が続くのー、辛い~

新生児の赤ちゃんは昼夜の区別がつかないため、お腹が空いたら目を覚まし、お腹が満たされたら寝る、というサイクルを繰り返します。

赤ちゃんのお腹を満たしてあげるために、しばらくの間は夜間授乳は赤ちゃんにとって必要な時間です。睡眠不足は辛いですが、大丈夫です。いつまでも続くわけだはありません。

 

母乳量がしっかりと増えてくると、就寝前にたっぷりあげたら、朝まで寝てくれるようになることも。

あとは、夜中に起きても決してお腹が空いているわけではなく、ママの温もりを感じられなくて寂しくって起きることもあるんです。

そんなときは、母乳をあげなくても、しばらく優しくトントントンとお腹や腰を優しくたたいたり、さすってあげたりすると、スーッと眠ってしまいます。

 

筆者は、出産した病院が母乳推奨でしたので、入院中も夜中にはほとんどミルクを足してもらえず。。家に帰ってからも初めはミルクを足すのを1日3回、日中に設定していました。

そのうち、夕方の母乳が出にくいと感じる時間帯のみの1回に減らし、完母となりました。

 

混合から完母までの1ヶ月半の間に日常生活にとりいれたこと

筆者は、経済的にミルクを買う余裕があまりないという状況でしたので、なんとか混合栄養から完全母乳にしたいと、完母になるまでの1ヶ月半の間、母乳の量を増やすために色々と調べ、助産師さんに相談もしました。

色々と意識して取り組んだなかで、これは効果があったと感じられたこと、誰でも取り組めることをご紹介します。

水分補給は絶対大事

成人女性の身体は7割が水分でできています。そして、母乳はなんと90%近くが水分からできているんです。

だから、母乳の量を増やしたいと思ったら、水分補給は必須。逆に母乳過多のママは、水分をとりすぎないように産院から指導されることも。

 

でも、真夏に暑くて汗だらだらなときはともかく、水をガブ飲みするのってけっこう大変ですよね。

筆者は、ペットボトルに水やお茶を入れておいて授乳の際には、常にそばにキープして授乳前や授乳後に少しずつ、飲むようにしていました。

すると、それが習慣になって、授乳後に水分補給をしないと落ち着かないときも。

 

注意したいのは、冷たい飲み物を飲んで、身体を冷やしてしまうと、母乳の出だけでなく、身体にもよくないので、常温、または温かい水やノンカフェインのお茶を飲むようにすること。

筆者は、授乳時のちびちびとした水分補給プラス、朝、晩の食事、おやつのときには、友人から勧められた母乳の出をよくするというハーブティーを、欠かさず飲み続けました。

 

ときに、外出したりして、飲まないことがありましたが、飲んだときと飲んでいないとき、夕方のおっぱいの張り具合が違いました。

飲んだときは、母乳が出にくいと感じていた夕方~夜の授乳時間、赤ちゃんに吸ってもらうとなんだかツーンっと母乳が生産されている感じが。

このハーブティー、少しクセがあるのですが、私はほんわり甘いような香りが好きだったので、けっこうはまりました。

授乳するための体力をキープすること

夜間の授乳も含めて、新生児のお世話をするのって、かなり体力を使いますよね。

若いママが出産後も、元気いっぱいなのを見て、「あー、私も若いうちに産んでおけばよかったなぁ」と思っても、現実は現実。向き合うしかありません。

筆者は、長女出産のときには、すでに高齢出産でしたので、この体力維持が優先度の高い課題でした。

 

どうやって体力維持をするのに努めたかというと、まずは、睡眠時間の確保。赤ちゃんが寝るときは、隣で一緒に昼寝です。

30分間の昼寝をするだけでも、母乳生成を促すホルモン、「プロクラチン」の分泌もアップします。

 

次に、貧血対策。意識して食生活の中で鉄分補給をするようにしたほか、とにかく3食は必ず食べること。

自分が母親になるまでは、まったく興味がなかったのですが、ときには、食事で補えない分をサプリや栄養ドリンクに頼ったりすることも、自分のためだけでなく、子どものために必要ということも、よくわかりました。

 

当たり前のことですが、睡眠と食事で、体力が回復して元気になると、母乳生産力もアップします。

疲れすぎないことは、精神的にも、授乳時間も含めて赤ちゃんとの時間を平和に過ごすためには、大切ですよね。

 

参考:授乳中のめまいー母乳育児でフラフラになったときの対処法

 

まとめ

完全母乳を目指すのが嫌になるときって、赤ちゃんに授乳するのが大変=体力が追いつかないっていうこともよくあるかと思います。

もし、あなたが体力がないし大変だから、完全母乳をあきらめようとしているのなら、それはそれで、ミルクの混合でもいいと思います。

 

でも、矛盾をしているようですが、ミルクを作るのさえめんどくさい、疲れてしまうと感じているなら完全母乳を目指す方がいいかもしれません。

なぜなら、完全母乳はけっきょくのところ、なってしまえば楽なんです。

 

夜間授乳を含めた頻回授乳、いつまでも続くわけではありません。母乳の量を増やすためには、早いうちにとにかく吸ってもらったもん勝ち。

ときには、ゆっくり休んで、母乳に必要な水分や栄養を十分とりながら、リラックスして授乳できるといいですね。

体力、そして何よりもポジティブな気力をキープすることが、混合から完母への成功の秘訣です。

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