脳脊髄液減少症と慢性疲労症候群の違いってなぁ~に
Okaaaay
さてさて、
脳脊髄液減少症が慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)の共存疾患として取り上げられている “慢性疲労症候群 診断基準(案)” を取り上げました。
この診断基準は、もちろん、全ての慢性疲労症候群の方が脳脊髄液減少症という疾患を合併していることを示唆しているわけではありません。
合併している方もおられるということの説明です。
わたくしの場合、
脳脊髄液減少症による慢性疲労を経験してはおりましたが、ウイルス感染・ストレス等が原因かもしれないとされる慢性疲労症候群に罹患したことはないので、両疾患が合併している状態についてはいまいち想像がつきません。
ただし、
脳脊髄液減少症と慢性疲労症候群には大きな違いがあるということは分かります。
なぜなら、
①各々の疾患の症状として一般的にあげられている点には相違がみられるから、
そして
②慢性疲労症候群の方々と脳脊髄液減少症の自分を実際に比べた時、体調の違いは歴然であったからです。(百花の勝手な主観)
まずは、
①各々の疾患の症状として一般的にあげられている点について取りあげます
脳脊髄液減少症の症状
・慢性疲労症状:全身倦怠感、易疲労など
・疼痛症状:頭痛(起立性が主)、頚~腰痛、四肢痛など
・脳神経症状:めまい、耳鳴、視機能障害(視力低下、まぶしい等)、顔面痛や違和感、咽頭違和感、顎関節症状、など
・自律神経症状:動悸、息切れ、消化器症状(悪心、食思不振、下痢など)、体温調節異常など
・高次脳機能症状:注意力低下、記憶力低下、うつなど
・その他:睡眠障害、易感染性、内分泌症状など
(※人それぞれ症状は異なりますし、他の症状も数多くあります)
慢性疲労症候群の症状
・慢性疲労症状:疲れた感じ、だるい感じ、一晩寝ても疲れがとれない、ちょっとした運動や作業でもすごく疲れる
・疼痛症状:筋肉痛、頭痛、頭重痛、咽頭痛、関節痛
・脳神経症状:まぶしい
・高次脳機能症状:思考力低下、集中力低下、健忘症、うつなど
・自律神経症状:微熱
・その他:睡眠障害、体に力が入らない、リンパ節が腫れている
(※人それぞれ症状は異なりますし、他の症状も数多くあります)
上記一覧から分かるように、両疾患の症状はとても似通っていますが、明白な相違点として、
脳脊髄液減少症の『起立性頭痛』
慢性疲労症候群の『リンパ腫の腫れ』
があげられます。
脳脊髄液減少症であっても起立性頭痛のない方、慢性疲労症候群であってもリンパ腫の腫れのない方はおられることでしょう。
しかし、
慢性疲労症候群の診断を受けている方で起立性頭痛(一過性ではない)もある方、
脳脊髄液減少症の診断を受けている方でリンパ腫の腫れ(6ヶ月以上続く)もある方は、
両疾患を合併している可能性が考えられると思います。
続いて、
②慢性疲労症候群の方々と脳脊髄液減少症の自分とでは明らかに異なっていた実際の体調の様子について取り上げます(百花の勝手な主観)
リクライニングチェア(フルフラットではない)に長時間快適に座っていられるかどうかという違い
慢性疲労症候群の方はフルフラットベッドでなくても長時間過ごせる場合があるようです。
ある会場で一日中一緒に過ごした慢性疲労症候群の友人は、120度くらいにリクライニングさせた椅子(頭の支えあり)が快適な様子でした
わたくしは、フルフラットの簡易ベッドでないとNG
少しでも頭が高くなると気持ち悪く、頭をベッドより下に下げたいくらいでした
当時、座っていられる時間といえばお食事をする時だけでしたので、一日中リクライニングチェアに座れる友人をとてもうらやましく思いました
長時間 頭をあげた状態(180度以下のリクライニング角度)でも快適でいられるかどうかは、脳脊髄液減少症患者と慢性疲労症候群の違いなのかなという印象です。
なかには、脳脊髄液減少症の方でも車椅子(頭の支え・リクライニングなし)に座れる方もいらっしゃいます。
車椅子に座っていられるなんてすごいと思って拝見しておりました
わたくしは寝たきりになってから1年間くらいは車椅子移動すら堪えられる気がしなかったです.......
ストレッチャー プリーズ
発症後 車椅子に乗ったのは1回
(正確には2回なのですが、脳脊髄液減少症とは関係なく利用した海外の過保護な病院での話なのでノーカウント)
入院中のMRI検査中に体調が悪化し、病室まで車椅子で運んでいただいた際です。
車椅子は非常に苦痛でした
首が頭を支えられず、
体勢を保てず、
寄りかかれず、
椅子から落ちそう......
早く病室に着きたいけれど、スピードが上がると苦痛.......
そんな感じでした
脳脊髄液減少症を発症された方で、無理なく快適に車椅子(頭の支えなし)に座っていられるようになられた方は、脳脊髄液減少症自体はほぼほぼ良くなってきているのでは
その場合の不調の大きな原因は、体力・筋力低下の問題か他疾患(BPによる合併症含む)の問題ではという感じがいたします。
水分量が多くなくても大丈夫かどうかという違い
慢性疲労症候群を完治させた友人1名は、
規定の概念に囚われることのない治療をしていたのですが、その一つは『水分減量、塩分増量』でした。
恐ろしいと思いましたが、本人には良くて病気が治ったのですから、結果オーライ
絶対真似したくありませんでしたが......笑
本人いわく、
WHO基準を日本在住者に当てはめることはナンセンス、とのことでした。
・日本は大陸とは違って、海に囲まれた島国だから湿気が多い
・欧米に比べて土壌・水のミネラル含有量は少ない
だから
基準以上の塩分摂取が必要だ
水分は推奨されているほどの量は要らない
という理論です。
『水分減量、塩分増量』に関しては.......確実に人それぞれですね。
脳脊髄液減少症の自分には合わないというか命取りになる方法だと思いましたし、この方法が合う慢性疲労症候群の方ばかりではないはずです
ただ、
他の慢性疲労症候群の友人たちもそれ程(脳脊髄液減少症患者ほど)には水分補給を意識していませんでした
『まずは水分補給・臥床安静』が強調される脳脊髄液減少症とは様子が違うな~という印象です
脱水症状になりやすい脳脊髄液減少症患者は、水分補給に一生懸命ですよね
以前より、慢性疲労症候群へのアプローチは脳脊髄液減少症の治療にも役立つなぁと感じておりましたが、今回少し検索してみましたら、治療法についていろいろと新発見がありました
それについては またいつか~
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