尾張富士・尾張本宮山 ~献石登山~
「石上げ祭」をご存知でしょうか?
願いを込めた石を尾張富士の山頂まで担ぎ上げることで
その年の健康と安全を祈るというものです。
舞台となる「尾張富士」登ってみました。
まずは手を洗い清めます。
廃れた心にも染みる気がします。
献石と書いて「いしあげ」と読むのでしょうか?
適当な石を持って上がってもよいですが、
せっかくなのでオフィシャル?の石を持って上がります。
こちらの石は1つ100円、マジックで願いを書きます。
尾張富士山頂までの距離は短いです、時間にしたら30分くらい。
しかしなかなかの急登です。
石もゴロゴロして歩きにくいです。
登山道の両脇には数えきれないほどの「献石」が置かれています。
久しぶりの登山でヘロヘロではありますが、
無事に尾張富士山頂まで石を運ぶことが出来ました。
合格祈願や健康祈願など、願いが書かれた石が一面に置かれています。
僕も石を置かせていただきました。
願いの内容はちょっと恥ずかしくて言えませんが叶うことを願います。
そして反対側へと下ります。
せっかくの休日、30分の登山ではもったいないですからね。
ということでいったん車道に出ます。
登山の恰好で車道を歩くのはちょっと恥ずかしいです。
車道沿いには入鹿池も見えます。
こちらの池、冬になるとワカサギ釣りのボートでいっぱいになるんです。
ローソン越しで申し訳ないですが、尾張本宮山が見えてきました。
夏場なら帰りにアイスを食べるのもいいかもしれません。
時計回り、反時計周り、2通りの道があります。
今回あまり下調べをしていなく、
とりあえずコースタイムの短い反時計回りで登る事にしましたが、
しかし、まあ、道が荒れてます。
あまり人が通らないのでしょうか?
木が倒れて登山道をふさいでる箇所もありますし、
クモの巣もいっぱいはってます。
そしてキノコもいっぱいです。
ドラゴンボールに出てきそうなキノコ。
手のひらサイズのキノコ。
今年はキノコが多い気がします。
しかし荒れた登山道のせいで長年愛用したタイツに穴が空いてしまいました。
うぅ、悲しすぎる。
登山を始めてから、
楽しい山も苦しい山も、雨の山も雪の山も、常に一緒に登ってきた相棒なのに。
裁縫できないけど家に帰ったら縫ってあげるからね。
そしてようやく山頂に到着、やったー!
立派な祠?まだ新しいです。
もう秋も近いですね、天気は良くても暑さは和らいでます。
今回の山メシは炒飯。
といっても冷凍炒飯なので温めるだけですが、安定の美味さです。
ちなみに下山ルートは登りとは反対の道を歩きました。
舗装されていてとても快適でした(笑)
< ルート >
竜ヶ岳 ~気分はアドベンチャーレーサー~
最近密かに計画している事があります。
それは何年、何十年先でも良いので、登山を嫁さんとの「共通の趣味」にすること。
僕の嫁さんは2017年の富士登山をきっかけに登山が嫌いになってしまいました。
それまでは富士山に登りたいという目標もあって何度か低山を登っていましたが、
もともと体力がないこともあって富士山に大苦戦し、
以後、登山=辛い というイメージが付いてしまいました。
それでも嫁さんには僕の唯一の趣味である登山を理解してほしい。
できればたまに一緒に登って楽しさを共有したい。
そこでどうすればもう一度登山をしてくれるか考えました。
それは登山での成功体験を経験すること、
それも連勝に連勝を重ねた成功体験の積み重ねだと思うんです。
そして僕は今後の嫁さんの登山人生を賭けて再び登山に誘ったのです。
チョイスしたのは山梨百名山の一座「竜ヶ岳」
危険個所なし、標高差600m弱、見晴らし良しの三拍子揃った山です。
しまいには思い出の富士山も一望できるってもんです、これは間違いないはず。
それでは登山スタートです。
まずは本栖湖キャンプ場を通り抜けて登山口へ向かいます。
キャンプ場はテントを張って優雅に時間を過ごす方たちで溢れています。
ちなみに今回一緒に登るのは仲良くしてる趣味が登山のご夫婦。
槍ヶ岳山頂でプロポーズしたという生粋の山男&山女なのです。
※先頭から「Yさん」「Iちゃん」「嫁さん」
序盤はつづら折りで登って行きます。
猛暑日と聞いてましたが、日陰はとても涼しいです。
Yさん、Iちゃんも、「ペース大丈夫?」「休憩する?」と気にかけてくれます。
ナイスサポートです。
途中のベンチにて、本栖湖が見えます。
めちゃめちゃ青くてきれい。
さらに富士山の山頂がひょっこりと、そして堂々と見えます。
実は今回集まった4人全員が富士山登頂経験者なのです。
さらに4人全員が4月生まれという偶然。(←いらぬ追加情報)
ススキ越にパチリ、もう秋は近づいてきてるのかもしれません。
行程の3分の1を過ぎたあたりに見晴らし台を発見。
いやいや、見晴らし良すぎませんか?
竜ヶ岳山頂が見えてまいりました。
本当はもう少し奥ですが、だいたいあそこが山頂です。
途中ですれ違った登山者さんがワンコを連れてました。
写真で見ると普通に見えますが、実際見ると変わった模様をしています。
山梨の犬「甲斐犬(かいけん)」と言うそうです。
甲斐駒ケ岳の甲斐が付くとは、この犬ただ者ではないな。
そしてこの先の道についてアドバイスもいただきました。
「この先に分かりにく箇所あるけど、まっすぐ進めば大丈夫だからね」
しかし我々はまだ、このアドバイスの本当の意味を知らないのでした。
それにしても樹林帯を抜けてから太陽がダイレクトに当たって暑いです。
嫁さんは若干疲れ気味になってきました。早く山頂着かないかなー。
山頂も間近にせまった頃、
あれ?行き止まりかな?
登山道が途切れました、違う、熊笹で隠れてしまっているのです。
さっきのアドバイスはこういう意味だったのか!
背丈ほどある熊笹をかき分けて進みます。
しかも足元はぬかるんでぐちゃぐちゃ。
個人的にはアドベンチャーレースみたいで楽しいのですが、
これは非常にまずいです。
嫁さんの表情を恐る恐るうかがうと、、、ちょっとイラついてるー(涙)
山頂到着!
結果、足元はこんな感じになってしまいました。
新品の靴で来てはいけない山かもしれませんね。
山頂は広々としていて、テーブルが二つ。
登山者も少ないです。
嫁さんの気持ちが落ち気味なので、最近ハマってる山ご飯で挽回するしかありません。
好物のチャプチェを作りました。
見た目良し、味も良しです。
1時間近くまったり過ごして疲れも取れたのか、嫁さんの気分も戻ってきました。
そして集合写真もパチリ、富士山が映えるぜ!
そろそろ下山しますか、わかっちゃいたけど下山も熊笹をかき分けて。
ざわわー、ざわわー、森山良子さんの「さとうきび畑」が脳内で流れます。
はたして今回の登山は成功体験になったのか?
帰りの車内にて、嫁さんが言いました。
「乗鞍くらいなら行ってもいいよ」
正直前向きな発言にビックリ!
何がそう思わせたのかは分かりません。
泥だらけになった熊笹の道が意外と楽しかったのか、
それともYさん、Iちゃんの登山を楽しむ夫婦の姿に自分を重ねたのか、
とにもかくにも嫁さんの登山生活はまだ続きそうです。
< ルート >
【 本栖湖キャンプ場 】➡【 石仏・見晴らし台 】➡【 石仏分岐点 】➡【 竜ヶ岳山頂 】