ムチを渡されたらラッキー!

どうも、馬ーテンダーです。

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ムチを渡されたときに、自分の実力不足だと捉えて
「もう少しムチなしで頑張りたいです」って言う方が時々いらっしゃいます。

悔しい気持ちを持つのは大事なのですが、ムチを渡される=実力不足ではありません!
だからガッカリする必要はないし
むしろ選択肢が増えてラッキーと思ってください、という話。


指導者がムチを渡す理由

1.手段を増やす

指導者側がムチを渡すのは
本来やりたい目的/練習にスムーズに到達するための手段を増やすためです。

ムチを持つとプレッシャーのかけ方などを一旦リセットできますし
馬の意識を変えることもできます。

騎乗中に大切なのは、乗り手が意図した動きを馬にいかにスムーズにやらせるか。
ゼッコや脚と同じ「手段」のひとつとして、ムチを持ってもらいます。

 

2.より精度の高い要求をできるようにする

ムチは持つだけで使わないこともあるし、1回使ったらゼッコのみで動くようになることもあります。
これは馬から見た乗り手のレベルがぐんと上がっているから。
拍車も似たような使い方をしますが、
ムチを持っているだけ、拍車を履いているだけで馬が「真面目にやろう」と気を引き締めやすくなります。

ムチは「ムチを使わないでも言う事を聞けるようにする」ために使うものなので
適切なタイミングでバシッと決めればその後のコミュニケーションが円滑に進みます

すると、曲げる、止める、速歩、駈歩、もっと精度をあげた要求……と
やりたい練習をスムーズに行えるようになりますね。
ムチを遠慮なく使いこなして、意図どおりに馬を動かしていきましょう。



まとめ

ムチを活かして馬を楽に動かそう

ムチは馬をスムーズに動かしていくための手段のひとつであり、実力不足を表すものではありません
インストラクターが下乗りのときに拍車を履くのはムチを持つのと同じ意味ですし、
ムチや拍車を適切に使って楽な指示で馬が動くようにすれば、馬も軽く動きやすくなります。

「ムチ=実力不足」という誤った認識は捨てて、素直にムチという選択肢を活用してください。


最後に、ムチは脚や手綱と比べてよりメリハリが大切な手段です。
手が暴れていてムチを打ちたくない場面でも打ちそう、とか、手綱が持てなくなりそうな人には
安全確保の面から渡すことができません。
もしムチを渡されたとしたら、一定以上の実力はあるということ。

選択肢が増えてラッキー!と思って、サクッと馬を動かしちゃってください。

 

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