【FOY2024】Fund of the Year2024発表!生まれ変わったFOYに期待が高まる

【FOY2024】Fund of the Year2024発表!生まれ変わったFOYに期待が高まる 【連載】愚者小路、渦中の現場から。
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愚者小路
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Fund of the Year2024の結果について取り急ぎ記事を作成しました。
イレギュラーに差し込み公開します。

2025/01/24、個人投資家が選ぶ! Fund of the Year2024が開催されました。(以下FOY2024と表記します)

結果はFOY2024公式サイトを一次情報として上記リンクをご参照ください。
今回はその結果に対する考察を述べていきます。

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はじめに

「個人投資家が選ぶ! Fund of the Year」とは?

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を個人投資家たちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
2024年に「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」から「個人投資家が選ぶ! Fund of the Year」へと名称と内容を新たにしました。

出典:FOY公式サイト

今まで投信ブロガーが投票の主体でしたが、近年のネット情報配信環境の変化に適応するためか「個人投資家が選ぶ」となりました。
何かしらの情報発信をしているかどうかにかかわらず、1ユーザとして忖度なしに良いファンドに投票しよう。
これが生まれ変わったFOYの在り方のようです。(愚者小路解釈)

動画や各種SNSなど発信方法の多様化も進んでおり、ブロガーという切り分けでは十分な投票者数が得られなくなってきた事は私もかねがね認識していました。
時代の流れに合わせて姿を少しずつ変えていけなければコンテンツは継続できません。
私は今回の転換には大きく賛同いたします。

さらに投票形式も変わり、インデックス/アクティブのカテゴリ別に投票するようになりました。
これもインデックスが幅を利かせがちな昨今の状況を鑑みて、骨太なアクティブファンドにもきちんとフォーカスするための配慮だと解釈しました。

そんな生まれ変わったFOYの結果は公式サイトを参照していただくとして、ここではその考察を書いていきます。

補足として、FOYはじめての方はこちらの解説記事をご覧いただくと理解しやすいでしょう。
基本的に「定番インデックスファンド」「骨太アクティブファンド」「トレンド枠」のカテゴリに分類可能です。

アクティブファンドの「中の人」はもっと自己主張クドめでいい

やはりアクティブファンドの支持者はアツい
各ファンドの投票コメントを発表するコーナーでも、アクティブファンドのコメントとインデックスファンドのコメントではかなりの温度差を感じました。

毎年書いている事ではありますが、FOYでランクインしているアクティブファンドは「ファンドビジネス」を「ファンビジネス」に昇華できたものばかり。
アツいコメントが集まるのはあまりにも当然。

今回第3部のトークセッションの中で「日本は『ファンドの中の人』が知られていなさすぎる」という話があり、私も大きく賛同しました。
インデックスファンドは「市場平均をトレースできてればそれでいい」というスタンスなので運用者を知らなくてもそれほど支障はないのが現実ですが、アクティブファンドはそうもいかない。
どんどん前に出ていって顔と投資理念をクドいぐらいアピールし続けるぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。

理想を言えばファンド名を出した途端にマネージャーの顔が浮かぶぐらい。
アクティブファンドにおける「パーソナリティ」は大きな武器になるのではないかなと思います。

インデックスファンドは「広がる」「トガる」の二極時代突入か

インデックスファンドのランキングは主に全世界株式、米国株式、そして米国株式をもっとトガらせたものに分かれました。
全世界株式はオルカンが圧倒的に強いですがNASDAQやFANG+、USテックトップ20などトガり系指数ならまだ参入余地が残っているという現状がうかがい知れます。

これは投資に限った話ではなく、一つの価値観が行き過ぎると必ずと言っていいほど揺り戻しが起きます。
いつ/どれぐらいの揺り戻しが起きるかは分かりませんが。
世界中に1銘柄で投資できるオルカンが受け入れられる一方で、「やっぱり絞りたい」という欲求がフツフツと湧いてくる層が一定数いても不思議ではないしそれは一つの判断として尊重します。
これもまた揺り戻しの一形態なのでしょう。

もちろん絞る事により分散効果が著しく低下する問題はあります。
絞った結果テック企業ばかりになってしまうとそれらの業界と一蓮托生になってしまいます。
加えて、既に先々の企業価値上昇期待を食い尽くした状態に陥っていたら、企業経営は順調なのに言うほど株価水準が上がらない現象も十分に起き得るでしょう。
そこまで考えたうえで、それでも絞る覚悟ができていれば何ら問題ありません。

あと一つ感じたのはインドのファンドが全く入っていない点。
知恵袋とか見てるとS&P500とインドファンドを併せ持つ質問が多く見られたため今回あたりランクインするんじゃないかなと思っていたら全く入らず。
入っていたらトレンド枠として取り上げようと思っていたのですが、FOY界隈の投資家は案外冷静です。

さいごに

今回の有効投票者数は410票。
前回のブロガー有効投票者数は112票だったので数字のうえでは大きく立て直す事ができました。
ナイス采配と言わざるを得ません。

継続が心配されるラインではなくなりましたが、まだまだ油断は禁物。
こういう時私にもう少し影響力があればと悔やまれますが、私にできる限りの草の根周知はしていきたいなと思った次第です。

愚者小路
愚者小路

以上、FOY2024の考察でした。
実行委員会の皆様、今回もありがとうございました!


ありがとうございます。

次回もまた見てくださいね。

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