2019年2月2日

人生の糧を探して

By Saaya



昨年9月のテニス全米オープンで日本勢初の優勝を果たしたのもまだ記憶に新しいなか、先週末には全豪オープンを制覇した大坂なおみ選手。

国内外のメディアで沢山取り上げられていて、テニスにあまり精通していない私にも「どれだけすごい偉業だったのか」伝わってくる。 


アスリート、歌手、芸術家、起業家 ― 世界中に様々な分野で偉業を成し遂げる人たちがいて、その功績はメディアを通して日々、私たちに伝えられる。




そんな“ヒーロー”たちの姿を見た時、何を感じ、どんなことを思いますか?







イギリスの週刊新聞The Economistにも大坂なおみ選手の偉業を称える記事が掲載されていた。



the 21-year-old Japanese prodigy won her second consecutive grand slam



Prodigy

天才。     


天才?






“ヒーロー”たちの姿を見た時、何を感じ、どんなことを思うのか。


私は、その人たちが歩んできた道のりを、たゆまぬ努力を、乗り越えてきたであろう沢山の困難や挫折を思い、尊敬の気持ちでいっぱいになる。


なにが彼ら彼女らを突き動かすのだろうか。
挫折の時、どうやってまた立ち上がってきたのだろうか。
この人たちに共通していることはなんなんだろう。

そんなことを考えてみる。

文学の授業で著者の意図を考察せよという問に対して、そのことに何の意味があるというのか、と言う人がいるように、そんなことを考えてどうしたいのかと思う人もいるだろう。

それでも、沢山の人たちを熱狂させ感動させるヒーローたちに共通する「セオリー」を知りたいと思うのだ。

考えることで、今まで見えていなかった新しい景色が見えるようになるように思うから。あと数年もすれば社会に出ていく自分の糧になる何かを見つけることが出来ると思うから。








GRIT - THE POWER OF PASSION and PERSEVERANCE” 

という題名の本を読んだ。

著者はペンシルベニア大学の心理学者、アンジェラ・ダックワース氏。

あらゆる分野で成功を収めた人たちは、どんな人たちだったのか。― 生まれ持った才能以上のなにか 


Grit is passion and perseverance for very long term goals.
Grit is sticking with your future, day in, day out, not just for the week, not just for the month, but years, and working really hard to make that future a reality.
Grit is living life like it's a marathon, not a sprint. - Angela Duckworth 

Gritとは、超長期的目標への情熱と忍耐力。
自らの将来にこだわること。明けても暮れても、その週だけじゃなく、その月だけじゃなく、何年間もの間、その将来を現実のものにするために一生懸命であること。
人生を短距離走ではなく、マラソンであるかのように生きるということ」



プロスイマー、ジャーナリスト、実業家、陶器職人、俳優。
ダックワース氏は、ありとあらゆる分野で功績を残した人たちについて様々な観点から研究し、どの分野のプロフェッショナルたちにも共通するある一つの特徴が“GRIT”であるという結論にたどり着いた。
そして、それは決して「天才」という定義で説明出来るものではないということも。


この著書の中に哲学者ニーチェのある言葉が引用されていた。




"Our vanity, our self-love, promotes the cult of the genius
For if we think of genius as something magical, we are not obligated to compare ourselves and find ourselves lacking To call someone 'divine' means: 'here there is no need to compare'"

我々の虚栄心、自己愛が天才のカルトを作り出すのだ
天才がある種の魔法だと思うことで、己を比べ、己が劣っていると気づかなくて済む。誰かを神性だと考えることは:比べる必要がないということなのだから








ずっと憧れだったセリーナ・ウィリアムズ選手相手に、堂々と戦い、勝利。
それから一年も経たないうちにさらなる進化を遂げて、四大大会2冠を成し遂げ、女子テニス界の頂点にたった大阪なおみ選手。


彼女はきっと、自分より格上の選手たちを「天才」としてじゃなく「努力の結晶」として見てきたのだと思う。そして、自らも情熱と忍耐力を持って、来る日も来る日も練習に励み、自分と向き合ってきたのだと思う。

Prodigy?

違う。

Grit Paragonだ。




アルバータ大学


さて、これからの自分の糧になるなにかは見つかったのか。

もちろん、そんな簡単なことじゃない。
今の自分には、GRITな人間になるためのPASSION、情熱を持って「これだ!」と言えるものはまだ見つかってない。

だから、やりたいことや好きなことが明確な同世代の人たちを前にすると、

怖気づく。

目をそらしたくなる。

この人は才能に溢れている天才なんだと比べることを止めて逃げたくなる。

でもそれと同じくらい、現状に甘んじる自分を見るのは嫌だ。

今の自分が出来るベストな選択。
それは、あと2年半ほどしかない学生生活をPERSERVERANCE、忍耐力を持って、やり抜くことだと確信している。やり抜くこと、それは、ありふれているように見える日常を悲観することなく、そこにある意義を探しながら進んでいくことだと思う。

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今回紹介した本:
アンジェラ・ダックワース氏のTEDトーク
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