一歩足を踏み入れると
即リラックスモードになれる
禅寺の広々とした敷地内
いつ訪れても整然としていて気持ちがよい。
ここのところは烏丸通り側から入って
いつも気になる瑞春院を横目に法堂の前を通って…という道順
相国寺の総門はどんなだったか?しばらく正門から入っていない
次は御所側からちゃんと入ってみよう 。。。
美術館はさらに奥まった所にあり…
「若冲と近世絵画」 相国寺承天閣美術館
(こちらの美術館を訪れたのは10月)
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伊藤若冲が相国寺へ寄進した釈迦三尊像を展示
相国寺と若冲の縁は深く、それを象徴する作品がこの「釈迦三尊像」です。明和二年(一七六五)九月二十九日、五十歳の伊藤若冲は相国寺へ釈迦三尊像と動植綵絵を寄進しました。そして同年十二月には相国寺と死後の永代供養の契約を交わし、翌明和三年(一七六六)、相国寺の梅荘顕常(大典禅師)の撰文による生前墓を相国寺松鷗庵に建立したのです。
動植綵絵は明治二十二年(一八八九)、廃仏毀釈の煽りを受けて困窮した相国寺が皇室へ献上し、現在は宮内庁が所蔵しています。相国寺はこの時に下賜されたお金で寺域を買い戻し、現在に至ります。相国寺承天閣美術館の第一展示室は、釈迦三尊像と動植綵絵を展示することを想定して設計されており、相国寺における若冲の存在感は今なお増すばかりなのです。
(展覧会HPより)
釈迦三尊像 伊藤若冲
「釈迦如来像」「文殊菩薩像」「普賢菩薩像」
鮮明な彩色はそのまま、劣化も無く神々しさに溢れる3幅
そして
様々な動植物が描かれた「動植綵絵」30幅が仏を囲んで飾られるのが
本来の姿なのだけど…
若冲が10年間を費やし描きあげた33幅
込められた祈りのような厳かなオーラを発してくる
「釈迦三尊像」
真っ直ぐに見つめ返してくる御釈迦様に釘付けとなった。
月夜芭蕉図 伊藤若冲
エキゾチックな芭蕉の樹に白む夜空の月
これも時代を先行しているというか
南国ムードたっぷりなモダンさが異空間へ誘う
見る度に洒落乙な絵だなぁと感心する好きな常設作品。
承天閣美術館の チケットの絵にもなっている
瑞春院「水琴窟」
瑞春院の水琴窟は、三百七十年前に小堀遠州の感化で配下の同心が
伏見屋敷の庭に造った洞水門(水琴窟)の手法を取り入れて創作したもので
その玄妙なる音色は聴く人の心を幽玄の世界に誘う。
先にふれた瑞春院だけど、公開された記憶は無く
何やら興味をそそられる水琴窟があるなど
是非是非にと拝観したい思いが増す。