2022年5月22日日曜日

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ドットコム・バブルの再来と騒ぐなら、過去に学べるはず。

今回の相場下落で言われているのは、
リーマン・ショックの再来ではなく、
ドットコム・バブルのそれ、
とよく聞かされる。

S&P500指数、ダウ指数、ナスダックのなかで
ナスダックの下落率が一番大きいからって、
言うのもあるんだろうけど。
それだったら、まだ下げ足りない気もする。

ドットコム・バブルで当時、印象に残っているのは、
新品同等のIT機器が山積みとなった多くの倉庫。
それも吹きさらし状態。
当時はクラウドなんかないから、
自前でメインフレームかミニコン並みのマシンを
そろえる必要があり、設備投資のハードルが高った。

経営力の乏しいドットコム企業が倒産するだけなら、
まだしも、売上を伸ばしたい大手ハードウェア企業は
商品を販売すると同時に、貸付けも行っていたんだよね。

商品を買うだけのお金がなくても、
ドットコム企業だからということで、
商品を売って、お金も貸して、それで売上計上していた。
販売先・貸付先が同一の企業が破綻すれば、
どうなるかわかるよね。

ただでIT機器を配っていたようなもん。

当時の名の馳せた大手IT企業でさえ、
持ちこたえられずに買収されて、名前が消えることが多かった。
買収されるだけ、まだ、ましだったけどね。
GAFAMで当時、ハードウェア事業をやっていたのはアップルだけ。
アップルはドットコム企業相手に商売はしていないので、
ドットコム・バブルで弾けたというよりは、
経営が混乱して自分で墓穴掘っていたように見えたけどね。

今、ITグロース企業群が弾けると、どうなるんだろうね?
どこかのクラウドサービスを利用しているのが
大半だろうから、
どこかのクラウド・サービスの売り上げ成長が
鈍化するか、どうか、だろうね。

少なくとも、IT機器の残骸を見ることはなさそう。

中古のワークステーションが、そこら中に放置されていた映像は衝撃だったな。
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