働きながら寝たきりの老犬のお世話ってできるの?
働きながら老犬介護をするためには、飼い主さんが3つの選択をしなければなりません。
大切な愛犬が年齢を重ね、いつか介護が必要になるというのは、犬と暮らす人たちはいつもぼんやりと意識していることです。
けれども、老犬介護は予期はしていても、いつも突然に感じるものです。
働きながら老犬のお世話をするのはとても大変なことですよね。
しかし、飼い主であるあなたも、自分の生活を守らなければ、大切な愛犬の命を守ることはできません。
いつかこの世を去ってしまう愛犬に、理想的で幸せな最期を迎えて欲しいと願うことは、飼い主さんたちの悲願です。
しかし、飼い主さんであるあなたが疲弊してしまっては、まったく意味がないのです。
仕事を辞めることができない理由がある以上、働きながら老犬のお世話をしていくしかありません。
しかし、これがなかなかに大変です。
1日に9時間も、年老いた老犬を留守番させることは、とても難しいでしょう。
しかし、世の中には、働きながら老犬介護をやりきった飼い主さんはたくさんいます。
実は、私も働きながら老犬を介護し、見送りました。
大切な愛犬をしっかりと介護するために、いったいどんな選択をしたら良いのでしょうか。
この記事では、働きながら老犬のお世話をする3つの選択をご提案します。
愛犬とあなたとの理想的で幸せな最期をお迎えするため。
大切な愛犬とあなたの生活を最期に後悔することなく良い思い出として昇華するお手伝いができれば幸いです。
- 働きながら老犬介護をするための3つの選択
- 働きながら自宅で自分たちで老犬介護する
- 働いている間はペットシッターに老犬介護の一部をお願いする
- 老犬ホームを利用する
- まとめ:働きながら老犬介護をすることは不可能ではありません
働きながら老犬介護をするための3つの選択
働きながら老犬のお世話をするには大きく3つの選択があります。
ご家庭の事情はいろいろですから、この他にも選択肢は無数にあるかもしれませんが、大きく分けて3つです。
あまり細々と分けても、あなたと愛犬の絆にそぐわなくなるばかりですので、今回はこの大きく分けた3つを解説していきます。
- 働きながら自宅で自分たちで老犬介護する
- ペットシッターに老犬介護の一部をお願いする
- 老犬ホームを利用する
この3つです。
今回の記事では、この3つをひとつずつ解説していきます。
働きながら自宅で自分たちで老犬介護する
働きながら老犬介護をする上で、もっとも理想的な選択は、働きながら自宅で自分たちで老犬のお世話をすることです。
この選択は、理想的ではありますが、残念なことに飼い主さんの環境に左右される選択です。
働きながら自宅で自分たちの力で老犬介護をするためには、単独で行動するだけでは不十分だからです。
家族であったり、信頼できる知人であったりの協力が必要になってきます。
さらには、職場の理解も必要です。
愛犬は生き物ですから、水分補給も必要ですし、不測の事態で危険な状態に陥ることだってあります。
信頼できる協力者と、職場の理解があってこそ、自分たちで自宅で老犬介護をすることが可能になるのです。
家族で話し合ってお互いに協力しながら老犬を介護するという体制が整うのであれば、働きながら自宅で自分たちで老犬のお世話をすることは可能です。
緊急の事態に対応できるように、職場の理解を得ることも大切になってきます。
老犬を介護することに寛大な職場を選ぶと、とても楽になります。
働いている間はペットシッターに老犬介護の一部をお願いする
家族の理解が十分に得られなかったり、職場の理解が十分に得られなかった場合、老犬介護をする負担は少し増えてしまいます。
最近では、老犬介護が専門のペットシッターも徐々に増えてきました。
どうしても老犬介護の一部ができない場合は、できないところをペットシッターにお願いするという選択もあります。
老犬介護や老犬の訪問介護を業務の一部にあげているペットシッターもありますが、もしもそういったペットシッターがご近所にない場合は、今まで利用したことのあるペットシッターやご近所のペットシッターに相談してみましょう。
案外、老犬介護を快く受けてくれるペットシッターもあります。
トラブルを避けるために特別な契約は必要かもしれませんが、どうしても負担が増えてしまうと感じた場合は、早急にペットシッターを頼りましょう。
老犬介護は負担が大きく、飼い主さん自身の心に大きな影を落とすことが多くあります。
大切な愛犬との思い出をいつまでもあたたかなものにするために、「誰かに頼る」という選択もきちんとするようにしましょう。
横着でもなんでもなく、あなたの愛犬の幸せに必要なことだからです。
ただし、老犬介護はいつまで続くか誰にもわかりません。
インターネットで料金の相場などを調べることも大切です。
老犬ホームを利用する
住み慣れたお家で一生を終えることが老犬にとってはこの上ない幸せなのかもしれませんが、どうしても介護が自分でできない事情がある場合もあるでしょう。
終生飼養の個人的な見解からすれば、最後の選択にしておいて欲しいのですが、飼い主さんと犬の大切な思い出を哀しいもので終わらせる可能性があるのならば、老犬ホームも視野に入れてください。
もちろん、老犬ホームは他の選択に比べて高額ですし、利用するハードルは高いかもしれません。
けれども、どうしても自分たちで介護することができない場合は老犬ホームの利用を考えてください。
老犬ホームでは専門家やスタッフが居ていつでも手厚い介護が受けられます。
ただし、愛犬にとってはいつまでも飼い主さんといっしょにいることが幸せであることを忘れないでください。
お金儲け主義の老犬ホームを見抜き、適切な介護ができる老犬ホームを選んであげることが飼い主さんの責任です。
老犬ホームを利用する場合はしっかりと情報収集をし、愛犬ができるだけ幸せに暮らせるホームを選んであげましょう。
そして、預けっぱなしではなく、度々様子を見に行ってあげることも大切です。
まとめ:働きながら老犬介護をすることは不可能ではありません
働きながら老犬介護をするためには、飼い主さんのライフスタイルや金銭面、周囲の環境を考え合わせて正しい選択をしなければなりません。
しかし、正しい選択をすれば、働きながら老犬介護をすることは不可能ではありません。
職場や家族などの協力を仰ぎ、最後までしっかりと愛犬のお世話をすることは、愛犬とのお別れを経験した後で、あなたと愛犬の大切な思い出を守ることにも繋がります。
どうか、一頭でも多くの犬が、飼い主さんとの幸せな生活を、最期の瞬間まで守れますように。