PTA役員として学校に関わった3年間がそろそろ終わりに近づいてきました。より楽しく参加しやすいPTA活動になるようにやってきたことを振り返ってみました。
ご訪問ありがとうございます
男の子3人の母
子育て・学校サポーター
選択理論心理士
マザーズコーチ認定マスター講座講師
モンテッソーリ教師
Mama Café認定ファシリテーター兼育成講師
大本一枝です。
▶︎自己紹介はこちら
★現在開催中の講座やワークショップなどはこのページの最後にご紹介しています
●お知らせ●
*日程が決まっている講座など、講座名をクリックすると申し込み方法など詳細をご覧いただけます。
日本人が自己肯定感が低い理由を紐解きながら、子どもの自主性を育むためには、絶対に欠かせない「自己肯定感」を高める「存在承認」について学びます。
■日時:4月19日(金)21:00〜22:30@オンライン
◆怒らず、自立に導く子どもとの関わり方を身につける”マザーズコーチ養成講座”(90分×全4回)
■第1回:4月25日(木)10:30〜12:00@オンライン
◆無料メルマガ「幸せな親子関係・主体性をはぐくむためのコミュニケーション」
ご登録で子育てコラム「ガミガミママから脱却した方法」プレゼント
新年度になりましたね。
PTA役員として学校に関わった3年間がそろそろ終わりに近づいてきました。
この3年間、各地のPTAが本来の目的や役割を問い直し、子どもたちや先生や保護者のために、楽しく、よりよい活動ができるよう、変革を遂げている様子を肌で感じてきました。他校・他地域のPTAの方とたくさん情報交換させていただき、参考にさせていただきました。
先日、新役員さんのサポートで入学式のお手伝いに行ってきましたが、昨年は他校の事例を参考にして、入学式でこんな取り組みをしました。
今年は制作が得意な新役員さんが、こんなに素敵なのを作ってくれました(学校名や校章の部分は消してあります)
そして、こんな感じで札を下げて、写真撮影のお手伝いや学校生活などについての質問受付をしました。(これは、なんと教頭先生が作ってくださいました!)
新しい役員さん6名のうち、1名以外は小中学校通じて初めて本部役員をやる方なので、緊張もあったと思いますが、楽しそうに活動されているのを見て、なんとなくホッとしました。
これまでの3年間で、任意団体であるPTAの本来の活動の形になるよう、”強制”を極力排除し、子どもたちや学校のために何かやりたい人が参加しやすく、楽しく活動できるような仕組み作りを行ってきました。例えばこんなことです。
●任意入会の仕組みづくり(入会手続きの整備=入退会自由)
●常任委員会の”長”を廃止し、本部との間には連絡係を立てる
●運営委員会は、常任委員の中の誰が出席してもOK
●常任委員は立候補のみとし、立候補のなかった委員会はその年は活動休止
●様子がわかって安心して参加できるよう、活動の様子をホームページで詳しく発信
●参観日や懇談会、行事など学校に来る機会に、保護者同士で交流できる場所を準備
●新入生説明会や体操服注文会などで、PTAなんでも質問コーナーを設置
一部の活動はWEBメディアに取材していただきました。(記事は▶︎こちら)
ただ、委員はやりたい人が継続して出てくる一方で、本部役員はなかなか立候補が出ません本部役員がいないとPTA活動ができないので、最後まで頭を悩ませたのは、役員選出でした。
昨年度、会長と副会長(私は副会長の1人でした)で色々考えた結果、運営委員会で
「PTAがあってよかったこと」
「PTA役員・委員活動にどうしたら参加しやすくなるか」
をテーマに”熟議”を行ってみました。
熟議とは、『多くの当事者が「熟慮」と「討議」を重ね、お互いの立場や考えを理解し合いながら、より良い解決方法を探していくこと』で、文科省が勧めている手法です。(詳しくは、▶︎こちらを参照)
例えばこんな意見が出ました。
この熟議をやったことで、検討を始めたのが、
会長・副会長の名称の廃止
でした。
調べてみると、他校で会長の名称を廃止しているところもあり、規約を変更して
会長1名、副会長2名を共同代表3名に変更しました。
それから検討したのは、
会長のスピーチを断れるようにする
ということでした。
「会長が卒業式などで祝辞を述べなければならない」
というのは会長になりたくない大きな理由になっていると感じていましたが、熟議でもそういった意見が複数出ました。
昨年度の会長さんは、文章を考えるのも得意、人前でも話せる人でしたが、持続可能なPTAのために強制にはしたくないという強い思いがあったので、卒業式の祝辞を述べるか述べないかで、学校と丁寧な話し合いを重ねました。
PTAには子どもたちは本当にお世話になっているので、子どもたちにはそれをわかってもらいたいし、ぜひ言葉を直接もらいたいという学校の思い。
祝辞があることが役員選出の障壁になっている。今後PTA活動を持続可能にするためにも、強制ではなく、断れる選択肢が欲しいという私たちの思い。
お互いの思いを丁寧に話し合って、学校側も私たちの思いを理解してくださり、これまでの方法にこだわらないやり方を模索しました。最終的には私たちも納得の上で、各委員さんからも言葉をもらい、会長が代表してPTAからの祝辞として壇上に上がって読み上げるという形で行いました。
今年は話し合った末、このような形を取りましたが、その年の会長(今年からは共同代表)によって、例えば文書で出すのみ、代理が読み上げる、壇上に上がらず下で読む、など、選べるようにして欲しいということは学校側に強く要望しました。
熟議の定義にあるように、こうやって対話を通じてお互いの立場や考えを理解し合いながら、より良い解決方法を探していくことが、いろいろなことを変えていく時には、とても大事だと思います。
学校と保護者、また保護者同士でも考え方が違うことはよくあります。その時に対立するのではなく、「対話」を重ねることで、お互いの思いを理解できれば、歩み寄って良い落とし所が探れたり、新たなアイデアがでたりするのではないかと思います。
いつも聴いている哲学者・教育学者の苫野先生の音声配信で、とても参考になるお話がありました。
教育をより良い方向に転換させるには、
「対話の文化と仕組みを作り、一定程度制度化し、法的根拠を持って後戻りさせないようにする。そして最も大事なのが、そもそも何のための教育なのかを常に意識する。」
それが大事だとお話しされています。この「教育」をそのまま「PTA活動」に置き換えてみても同じだと思いました。
「規約」を守っていれば、どんなやり方でもいいと思いますし、規約も必要があれば総会を経て改正できます。
PTAは、自分の子どもの学校生活をよりよくするために、先生と協力しながら主体的に関われる仕組みです。PTAがあるからできることがたくさんありますし、保護者同士が横につながりにくくなっている昨今、その役割は大きいと感じています。
これからも、対話しながら、より良い形にどんどん進化していってほしいなぁと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました
個別相談も随時受け付けています。
◆選択理論心理学を使った個別相談メニュー・ご予約はこちらから
一緒に問題解決の糸口を見つけ、自分自身にできる行動目標を設定し、幸せに向かって前進するお手伝いをします ただ、話をきいて欲しい、一緒にアイデア出しをしてほしいなど、ご希望の内容でお時間を使っていただくことも可能です。
子育て応援!無料メルマガ
「幸せな親子関係・主体性をはぐくむためのコミュニケーション」
ご登録いただいた方に子育てコラム2つプレゼント
★3人の子育て経験から実感した、子どもの自己肯定感・やる気を引き出す究極の声かけ
★指示命令多め、子育て苦手な私が、どうやってイライラ・ガミガミママから脱却したのか?
LINE公式アカウント
●子育てや親としての生き方を、学びを通じてよりHappy♪にする講座や勉強会(日程リクエストできます)
◆選択理論心理学をワークを通じて楽しく学べる選択理論えほんワークショップ(1テーマ90分)
人が生まれつき持つ5つの”基本的欲求”の強弱を知り、自分を満たし幸せにする方法
幸せややる気のもと”しあわせの宝箱”の中身を大切にし、幸せや夢を実現する方法
●③プラスの言葉で幸せを呼ぼう 〜人間関係を築く7つの習慣〜
幸せな人生に最も大切な、身近で大切な人と良い人間関係を築く方法
幸せに生き、悩みを減らすための考え方・行動を選択する方法
◆月1回の継続参加で行動の習慣化を目指す 選択理論・実践講座”魔法の手帳講座”
選択理論の考え方に基づいた行動の習慣化、特に、幸せに生きるために最も大切な”人間関係を築く7つの習慣”の習得を仲間とともに目指します
◆親子で自己肯定感up!”マザーズコーチ体験講座”(全1回90分)
◆怒らず、自立に導く子どもとの関わり方を身につける”マザーズコーチ養成講座”(90分×全4回)
◆お好きなテーマで♪気軽な雰囲気で学べ、悩みが話せる”カフェスタイル勉強会 〜 Mama café”
◆モンテッソーリ教育講座”じりつ”にみちびく、6歳までの育て方(基礎編)(全1回90〜120分)
◆子どもの自主性を育てる関わり方が学べる”子育てコーチング入門講座”(全1回90〜120分)
●平和・コミュニケーションが学べるワークショップ(親子参加も大歓迎♪)
◆【無料】平和学習 「絵本”いわたくんちのおばあちゃん” に学ぶ 原爆と戦争」
◆【無料】平和学習 絵本”光にむかって”に学ぶ 原爆と 核兵器廃絶への取り組み
▶️現在受付可能なイベント一覧はこちら
*オンライン講座は小さいお子さんのお世話をしながら、映像なしで音声だけご参加も可能です。