● 「お着物、素敵ですね!」って褒められた時に、私が謙遜せずに「ですよね~」と答える理由。
こんにちは、京都の着物スタイルアドバイザーの佐藤チアキです。
皆様は、着ている着物を褒められた時、どんな返事をされますか?
例えば、「お着物素敵ですね~」って褒められた時、
私の場合、こんな返事をすることが多いです↓
まずは、褒めていただいたことに感謝、「ありがとうございます!」とお礼を述べた後、
「そうですよね〜、ほんと素敵ですよね〜」
「そうですよね〜、いい色ですよね〜」
「そうですよね〜、いい織りですよね〜」
私、基本的に、着物姿を褒められた時に、「いえいえ、そんなそんな」とか、謙遜しません、というか、できません(笑)
なぜならば、私自身のことではなく、私が纏っているこの『着物や帯や小物』が褒められていると思っているから。
私自身のことを褒めていただいているとは思っていないんです。
もし私自身の事を誉められていたとしても、
私が纏っているこの着物や帯や小物のおかげで、私がステキに見えている、と思っているので、やっぱり、謙遜できません(笑)
そして、なぜ謙遜できないかという理由を、もう少し深く考えてみました。
理由のひとつ目は、私、着物や帯や小物の事を、自分の所有物とは思っていないのだと思います。
着物って、衣服ではあるのだけれどそれと同時に、工芸品なんですよね。
たまたま、今、私の手元にあるだけで、もともと私が作ったものでもないし、将来的にも私の手元を離れてどこかへ行くのだろうなと思います。
例えば、どなたかが描かれた絵画を自分が気に入って購入して所有しているとして、それを褒められた時、と同じ感覚だと思います。
そしてもう一つの理由は、お蚕さんや、職人さんたちをリスペクトしているからだと思います。
お蚕さんが命懸けで吐き出した糸や、植物から細く細く績んだ糸を使って、本当にいろんな職人さんたちが関わって、ほとんど全て手作業で作り出されているもの。
謙遜すると、そのリスペクトしているものを否定するような気がしているんだと思います。
褒めていただいても、私が謙遜しないので、時々、褒めていただいた方から苦笑いされることあります(笑)
でも、どうしても、謙遜できないので、
これからも褒められたら、「ですよね~」って言い続けます(笑)
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